今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

J-PERIODのお香がもう無いことを知ってシルバーウィークが終わった

 お香がそろそろ無くなりそうだったので、お気に入りのJ-PERIODのお香を買おうとしたら、店が無くなっていた。

 

運営会社BALSのプレスリリース。今年の3月に無くなっていたらしい。

http://www.bals.co.jp/pdf/160312_brand_close.pdf

 

 いつも利用しているのは銀座FrancFrancの店舗だったため、無くなっていたことに気づかなかった。悲しい。

 

 いくつかお香は試したが、J-PERIODのお香が最もわかりやすくモダンだった。個人的な好みにも合ったのだろう。

 これからまたお香を探す旅が始まるのだけど、もうあのお香を聴くことはできないのだなと思うとなんだか悲しくなった。匂いは記憶と強く結びついているという説があるけど、匂いを失うことは記憶を失うことにも似ている。

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  J-PERIODの栽庭香。

  集中したい時に良く使っていた。残り7、8本を聴き終わったら、J-PERIODは無くなる。一つの時代が終わるかのような寂しさを覚えた。

 

あっさり1週間が過ぎてシルバーウィークに突入

  沖縄に行ってから仕事の山を裁いてシルバーウィークに突入した。1週間はあっという間だったのだけど、私事のバタバタも重なってしまい、十分な睡眠・運動といった「刃を研ぐ」ことが全然できなかった。刃を研ぐことができないこと自体がストレスになってしまい、うまく生活を回せなかったなあという感想。

 

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神田神保町「つじ田」の担々麺。

 

連休突入前は汁無し担々麺とビールでお祝いするのが気に入ってきた。

神保町はお気に入りの店が多いのだけど、カレーの店はまだ見つけられていない。あんなに多いのに。

  今度のシルバーウィークは、1日ぐらい神保町にずっといる日を見つけて、本でも読もうか。その時にカレーの店でも見つけることができれば。

沖縄2日目 -美ら海水族館-

沖縄2日目。美ら海水族館に行ってきた。

 

churaumi.okinawa

 

 美ら海水族館は名前しか知らなかったのだけど、水族館だけでなくマナティー館、イルカショーから海洋遊歩道、さらに近くには熱帯ドリームセンターまである一大観光施設。事前にガイドから「今回は午前中だけなので、すべて回ることはほぼ不可能」と聞いていたので、水族館に絞って観光することに決める。

 

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 入口。この時点で実はかなりテンションが上っている。

 

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 サンゴが沢山あった。熱帯魚も多く南国らしい風景。

 サンゴは生まれてから一週間ほどで定着し、以降は動かない種類がほとんどという話を聞いて、一週間で運命がほとんど決まるのはなかなかシビアだなとなぜか人間に照らし合わせて考えてしまった。

 

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チンアナゴ。初めてちゃんと見た。なるほど、こうしてみるとたしかに可愛らしい。

 

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 海洋はまだ謎が多いという但し書きがいくつかあったけど、これらの海洋生物をみると妙に納得してしまった。カルドセプトに出てきそうな生物である。

 

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 中世期に居たと言われるメガロドンの歯型。

 カルドセプトでしか知らなかったクリーチャーの由来を知れて少し嬉しかった。水属性のクリーチャーは自分が知らないだけで、実在した(と言われる)クリーチャーもいるのだろうか。ちょっと調べてみようと思った。

 

 

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 美ら海水族館はサメの研究にも熱心で、サメの展示が面白かった。こちらから何もしていないのに襲ってくる「危険サメ」は、イタチザメ・ホホジロザメ・オオメジロザメの 3種類だけで、それ以外のサメは手を出さなければ危害を加えないサメという説明。ただ、「危険ザメとそれ以外のサメがそれぞれ何頭ぐらいいるのか」がわからないと

「サメが危険だというイメージ」が間違っているかどうかは、は決められないと思う。

  いずれにしても「サメが危険だというイメージ」は、映画「JAWS」のイメージに由来しているのものが大半だと思われる。フィクションであれノンフィクションであれ、映像や音楽など、様々な表現技術が人に与える影響というのは大きい。そんなことを考えていた。

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  沖縄土産のパイナップルジュース。めっぽう美味い。あまりに美味しくて2本だけしか買わなかったことを後悔している。

 また沖縄へ行こう。

沖縄1日目 -リゾート-

 沖縄に行ってきた。

 

 ホテルから見る風景は見晴らしが良く、これだけで気分が晴れた。

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 観光でリゾート地を訪れることの意味がピンときていなかったのだけど、訪れてみて、リゾートというのは非常に身体的な娯楽なのだということが分かった。スキューバとかのマリンスポーツやゴルフ・バーベキューなどのアウトドア活動はオマケのようなもので、本体はリゾート地特有の気候や景色なのだと。熱帯植物が茂る道路を歩きながら海を眺めているだけでも、心が少しずつクリアになっていくのがわかった。

 場所も含めて強引に環境を変えること自体に価値があった。「都会の喧騒を離れて」という言葉は手垢のついたフレーズだと感じててあまり好きではなかったのだけど、実際に物理的に離れてみて思うのは、確かに「都会の喧騒を離れる」ことに魅力があると言わざるを得ない。

 

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 夕暮れの景色は、1人で見た。

 1人で夕暮れの海の景色を見た記憶はない。

 1人でどこへでも行けると思っていたけど、それは「行こうという発想が出ない限りはどこへも行けない」ことの裏返しでもあるのだと気付いた。

 

 今度はどこに行こうか。

 1人で考えることは、意外と制約があるらしい。

 

意識して時間を確保しないと第2象限は絶対できない

 思うところがあって、7つの習慣を読みなおしている。

完訳 7つの習慣―人格主義の回復

完訳 7つの習慣―人格主義の回復

 

  この中で、普段の活動を緊急性の有無と重要性の有無のマトリックスで分ける考え方がある。

  • 第1象限:緊急で重要
  • 第2象限:緊急じゃないけど重要
  • 第3象限:緊急だけど重要じゃない
  • 第4象限:緊急じゃなく重要じゃない

 第1象限ばかりが膨らんだ結果、燃え尽きて第4象限しかできなくなるという手痛い経験があるので、それを防ぐためには第2象限に力を入れないとまた同じことの繰り返しになってしまう。しかし、時間や気力を確保しないと、第2象限の活動は思ったよりできない。娯楽的な活動が第2象限に入ることはあるが、それ以外はすぐに第4象限に入ってしまう*1

 どうやって第2象限の時間と気力を確保するか。

 睡眠をきちんと取るしか無い。

 凡庸な結論だが、凡庸なくせにできていないから真実なのだろう。

 

 そろそろ眠る。

 台風がひどくならなければ良いなと祈りながら。

 

 

*1:「一本目の休憩のタバコは第2象限、二本目のタバコは第4象限」という例えがあったけど、これに近いかもしれない。

「いま」苦しんでいる人に必要なのは逃げ延びるための指南書

  少し前にこんなツイートを見ました。

 かつて辛いことを抱えていた人間の一人として、このツイートに書かれている「広い世界が待っている」というのは本当にそうだと思います。今となってはあの中の狭く息苦しい空間には二度と戻りたくないし、大人になれて本当に良かったと思っています。

  ただ、それだからこそ、このツイートには思うところがあります。内容はその通りだけど、「いま」苦しんでる子どもたちには果たしてどれだけ響くのだろうか、と。苦しんで居る子どもたちは「今」つらいのをどうにかしたいのに、この内容では「中学で勉強しておくと進路が広がる、だから今は大変だろうけど耐えろ」というメッセージとして受け取られてしまうのでは無いだろうか、と思うのです。

 

一番大事なことは「生きのびる」こと

 朝日新聞で鴻上尚史氏の記事がありました。

www.asahi.com

 鴻上氏は「絶対に死なないこと」が大事で、そのために「遺書を書け」と勧めます。以下引用します。

 次にあなたにしてほしいのは、絶対に死なないことです。

 そのために、自分がどんなにひどくいじめられているか、周りにアピールしましょう。思い切って、「遺書」を書き、台所のテーブルにおいて、外出しましょう。学校に行かず、1日ブラブラして、大人に心配をかけましょう。そして、死にきれなかったと家にもどるのです。  それでも、あなたの親があなたを無視するのなら、学校あてに送りましょう。あなたをいじめている人の名前と、あなたの名前を書いて送るのです。

 はずかしがることはありません。その学校から、ちゃんと逃げるために、「遺書」を送るのです。

 死んでも、安らぎはありません。死んでも、いじめたやつらは、絶対に反省しません。

 あなたは、「遺書」を書くことで、死なないで逃げるのです。

 

 遺書を書くのは、逃げるため。 この記事は、親や先生という「子供世界の外側の世界」にアプローチするように書いてあるのはいいと思います。ある世界の中で起こった問題は、その世界の中で解決できることだけではなく、特にいじめについては世界の中では解決できない*1んだから、外の世界に助けを求めないと解決できません。

 だからこそ、なぜ子どもたちは、(かつての自分がそうだったように)外の世界に助けを求めるのを拒むのか。この問題に焦点をあてなくてはいけません。

 

どこのコミュニティにも居られなくなるという恐怖

 だいぶ昔の話であることも有り、当時のことを思い出すことは困難でしたが、根底には「学校」というコミュニティに居られなくなるという恐怖があったのだと思います。今は学校というコミュニティに所属できないことは何も問題ありませんが、当時は大問題でした。なぜか。そこに所属できないことは、未来が閉ざされるという事を意味している(と思い込んでいた)からです。

だいじょうぶ。この世の中は、あなたが思うより、ずっと広いのです。

 あなたが安心して生活できる場所が、ぜったいにあります。それは、小さな村か南の島かもしれませんが、きっとあります。

  鴻上氏はこう書きますが、どれだけの子供がこの言葉を信じて行動ができるか。狭い世界で生きていて、自分のいる世界以外の世界が想像できないくらい追い詰められている子供に「世の中は広い」という言葉がどれだけ届くか。ましてや、その世界に自分が行くことができると考えられるか。

 あまり明るい展望は想像できませんでした。

 

  鴻上氏の言っていることに異を唱えるつもりはありません。一番大事なことは死なないことだし、そのためには逃げる必要があります。

 だからこそ、「どうやって逃げればいいのか」まで言わないと、追い詰められている子供には届かないのではないかと思います。

 

逃げ延びた大人たちのいま

 以下紹介する記事は、いずれも逃げた大人たちの記事です。 

hase0831.hatenablog.jp

  ブログ主のはせさんは、オーバーワークから逃げずに心身を壊してしまいます。

「なぜわたしは過剰な労働を自ら引き受けてしまったのか」
「なぜわたしは自分の時間を犠牲にして仕事をやり遂げようとしていたのか」

プロの手を借りて、自分の中にあった疑問をひとつずつ解消し、なんとなく光が見えてきたとき、カウンセラーにもらった言葉があります。
「あなたを大切にしない人のことを、あなたが大切にする必要はない」

 

現状が続くことで自分の未来が損なわれるかもしれないと感じたときには、顔を上げてまわりを見渡して、一目散に逃げ出してください。誰に何を言われたって、あなた自身の人生です。自分のことを大切にしてくれない会社に、あなたの時間を、人生を賭ける必要はありません。 

 「現状が続くことで未来が損なわれる」と言う点に逃げるためのヒントがあります。もしこれが「現状を維持しないと未来が損なわれる」と考えたら、逃げるという発想は出てこなくなり、潰れてしまうでしょう。僕は、特に子供のいじめられっ子が叫びを上げない理由はこの辺にあると考えています。

 

 「現状を維持しないと未来が損なわれる」という発想に対抗するためにどうするか。

  • 現状が続くと未来が損なわれる
  • 現状を維持しないほうが未来が良くなる

 この2つをどうやって理解してもらうかが鍵です。

 

 そのためには、実例がどうしても必要です。奇しくもTwitter上でヤンデル先生が逃げた実例を募集していて、沢山集まっていました。

togetter.com

 逃げた結果がこうやって集合知となるのは、インターネットの力だと思います。生存者バイアスもあるのかもしれませんが、それでも、逃げるための指南書となるのであれば大いに有益です。

 

 きっと大人たち自身も、どうやって逃げればいいのかわからないのでしょう。だからこそ経験談を話したり、実例を集めたりと手がかりを探しているのだと思います。*2

 

 辛いことは、時に人を厳しく鍛え成長させることがあります。しかし、人が成長するのは「辛かったから」ではありません。だからこそ「辛いことから逃げてばかりいては人は成長できない」という言説には賛同できません。「辛いこと」は、本当に自身の糧になるための材料が紛れていることもあれば、百害あって一利なしの事もあったりと、玉石混交のようなものだと思っています。人を死に追いやるレベルの辛いことから逃げてはいけない理由は何でしょうか。

 

 逃げるためには逃げるための準備が必要なのだと思います。思考の転換から、実際の物理的な距離の確保まで。この辺りは集合知の力を結構信じていて、少しずつノウハウが溜まっていっているんじゃないかと思っています。

 逃げ延びられる人々が1人でも増えますように。

*1:そもそも、いじめというものは閉じられた世界でないと発生し得ないものだと思っています。

*2:さきほどのはせさんの記事の続きに、逃げるためにやったことまとめがありましたのでどうぞ。大人向けですが参考になることが多いです。 

秋が始まる

  9月になった。いきなり慌ただしくなったけど、とりあえず今週は〆た。多少の宿題事項は残っているけど、まあ良し。

 

  新しいことが少しずつ始まろうとしている。せっかくなので乗れるように準備を整える。

 

  今週末は久々に土日両日ともに静養に充てる予定。心身のバランスと学習が微妙に合っていないので2日かけて整える。身体ケアは念入りに。