今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

改めて、Twitter実況中継で気にかけていることのまとめ

※この記事は以前に書いた記事のリライトです。

 

  たまにIT系のイベントで、イベント内容をTwitterで実況中継することがあります。ありがたいことに評判は良いのですが、実際に自分がどんなことに気をつけて実況中継しているか、ということを以前まとめました。

townbeginner.hatenablog.com

 

  ただ、今改めて記事を読み直してみると、もう少し説明が必要だったり、内容をアップデートする必要があると感じたので、改めて実況中継のポイントを整理しました。

 

 

1:事前に登壇者のプロフィールを調べておく

  イベント登壇者のプロフィールや話す内容は、大抵イベントページに記載されています。また、イベントの最初で、登壇者は自分のプロフィールや手がけているサービス名を話すことがほとんどです。それであれば、事前にその方のプロフィールがわかるURLやTwitterアカウント、手がけているサービスのURLを調べておいて、登壇者の自己紹介中に話題が出たら、

「○○さんが話しているサービス「△△」のURLはこちら。」

  と案内をすると、あとでTogetterやブログ記事としてまとめる際も楽になります。実況中継は、その人の発言を記載するだけでも意外と大変なので、何かを調べる時間はあまりとれません。それであれば、その人が案内しそうな内容を事前に調べておくことです。細かいけども確実に楽になるTIPSですので、ぜひ試してみてください。ちなみにこの手のツイートは登壇者の方がエゴサーチなどで発見してリツイートしてくれることも多いツイートです。そういう意味では、登壇者にとってもありがたいツイートなのかなと思っています。

  これの派生として、ツイートするとあらかじめわかっている内容は、その時にその場で打つのではなく、事前に用意しておくことができます。具体的には、

  • 「続いては○○株式会社の○○さんの登場です!」
  • 「○○さんのLT、終了しました。ありがとうございました!」

  という最初と最後のツイートは(その場で状況を踏まえて多少アレンジはするかもしれませんが)、用意しておいて損はありません。ちょっとした工夫で手間を減らせるので、試してみてください。

 

2:ハッシュタグは固定してツイートできるようにしておく

 実況中継していると、ハッシュタグを常につけてツイートすることが多いです。その場合、固定でハッシュタグをつけておくと連続してツイートがしやすくなります。

  例えばTwitterのPC版では、検索でツイートするときのハッシュタグを検索しておいて、

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この状態で右上の「ツイート」ボタンを押すと

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  ハッシュタグが自動的に付加されます。これでハッシュタグをつけるための入力を省略することができます。スマホや他クライアントソフトにも似た機能はあるはずですので、実況中継をする場合は是非確認してみてください。

 

3:内容をひとかたまりで取れるのであれば、短くてもいいのでツイートする

  「Twitterは140文字まで」という字数制限がありますが、だからといって140字をフルに使わないといけないということはありません。むしろ140字目一杯使おうとすると、字数をオーバーし、編集している間の実況ができなくなってしまう、ということにもなりかねません。なので、あくまで内容ベースでツイートをし、100文字ぐらいで収まるのであればそのままツイートしてしまいましょう。その後に内容が追加・補足されたら、その直後に後追いでツイートしても間に合います。

 

4:順接・逆接は必ず拾う

  前項で、「その後に内容が追加・補足されたら、その直後に後追いでツイートしても間に合います」と書きましたが、その場合の注意点です。「けれど」「だから」と講演者が説明する場合、その順接・逆接は必ずツイートに含めるようにします。連続ツイートとはいえ、ツイート一つ一つは独立したツイートです。そのため、細切れになった各ツイートは、単独だと意見が急に反転したり要旨がわかりにくくなることがあります。それを防ぐために順接・逆接を含めます。単独で該当のツイートを読んでも、「けれど」があれば該当ツイートと関連するツイートがあるという目印にもなるので、誤読もある程度防げるでしょう*1

 

5:発言者の発言内容と自分の意見・感想は必ず見分けがつけられるようにする

  実況中継していると、場合によっては補足や反対意見をつけたくなることがあります。その場合は、必ず「登壇者が言ったこと」とは見分けがつけられるようにしておきます。

 

  書き方はどのような方式でも構いせんが、

  • 発言者「〇〇という~」【補足すると~】

  というように、一貫した書式で見分けがつけられればOKです。前項と同様、誤読を防ぐためです。実況中継として登壇者の発言をツイートしているのであれば、登壇者の発言や状況描写と違うものをツイートするときは混同させないように注意しましょう。

 

6:写真・ビデオ撮影は効果的だが、撮り過ぎないように注意

  映し出されたスライドや商品・サービスのデモは写真・ビデオにぜひ取りましょう。画像のインパクトは高いです。ただし、実況中継の際はあくまで補助的な位置づけとすべきです。なぜなら映像のインパクトはバズっても、登壇者が何を言いたいのかを必ずしも正確に切り取れるとは限らないからです。製品・サービス紹介であればスクリーンショットでも良いのですが、LTなど紹介や経緯などの登壇者のトークがあるものは、実況中継はそのトークを拾う方に注力すべきです。

  ただし、本項は

  • バズりやすりしそっちを狙ったほうが多くの人に見てもらえる
  • トークが早くて拾えないことも多いからスクショで取ったほうが伝わる

  などの反対意見ありますし*2、これらの反対意見ももっともだと思うので、当項は主義というかポリシーに近いです。私があまりスクショ的な文化が好きではない、というのもあるのかもしれません。

   

7:自分の意見はtogetterへのリンクを貼った上でブログに書く

  イベントレポートを書く際、もし実況中継をしていたらtogetterなどでまとめることもあると思います。その場合、実況中継を終わった後に意見を書いてまとめれば一緒にできると思っていたのですが、意見を書く場合はブログに書くほうが良いと考えを変えました。理由は以下二点です。

  • Togetterは実況中継がメインで、分量が多いと最後まで読んでくれない
  • Twitterで細切れに書くよりブログの方がまとめやすい 

  意見・感想を言うことは良いことですが、それをやるのであれば改めてブログを起こしてキチンと書いたほうがまとまるし、結果として読まれます。togetterは熱量を感じたり登壇者+Twitter上のやり取りがあったりすると便利ですが、それ以外のことを目的とするならば、フィールドを変えて書いたほうが効果的です。 

 

  改めてTwitterの実況中継のノウハウを言語化してみましたが、自分でもできていなかったりすることがあるので、堅苦しく考える必要はないと思います。とはいえ、これらのことを守った上で実況中継を行えば、質は上がるし、他の人にとっても有益な情報にできるんじゃないかと考えています。

 

  良いTwitter実況中継ライフを。 

*1:あくまで「ある程度」。一部分を拾って誤読される可能性はありますが、そこは割り切っています。

*2:まあ、これに限らず、これまでの意見で反対意見はあると思いますが…。

「平成最後の」

  枕詞に「平成最後の」とつくツイートが目立つ1日だった。

  こういったカウントダウン的なものはあまり関心がないと思っていたんだけれど、こうやってたくさんのツイートを見ていると、少しそわそわした気持ちになってしまう。

 

  平成元年の時に小学校高学年、そして現在の平成31年で40代を迎えているので、平成時代はまさに青春時代だった、と言って良いのだろう。しかし、平成のことを懐かしいと思う感覚も、自分にとって身近な時代、と言う感覚も正直あまりない。この感覚は、自分の趣味嗜好が、世間とあまりマッチしていない、そういったことを話すような友人がもともとそんなにいないため、時代の空気と自分がマッチしていないことに起因しているのかもしれない。もちろん、自分も平成の空気を吸ってきているので、無意識のうちに平成的な思考はあるのかもしれないのだけれど。

 

  令和はどういう時代になるのか想像がついていないけど、せめて取り残される人々が棄民のように捨てられて見返されないような時代にはならないで欲しい、と思う。

  これを書いた瞬間、自分がロスジェネ世代だということに気付いた。なんだかんだで、僕は平成の空気を吸って生きて平成的な思考を身に着けているのだろう。

 

  今年になって、オーストラリアへ行ったりなど書く事はいっぱいあるはずなのに、気がついたらブログの更新が預かり止まってしまったので、生存報告も兼ねてのエントリー。

 

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  バックギャモン合宿の聖地とも言うべき、「食事処 繁」のワンタン麺とミニソースカツ丼セット。長らくご主人が病気療養で店を閉めていたのだけど、復活してくれたのが本当に嬉しい。令和の時代も食べたい。

酒と女

  酒と恋愛は似ている。
  感情が剥き出しになりやすいこと。無くても人生は成り立つけど、あったほうがより豊かな人生になる(と主張する人々が少なくない)こと、好みは人それぞれであること、人によって適切な分量は違っていて、摂り過ぎは身の破滅を招きかねないこと。

 

  酒との付き合い方がわかったのは結構最近だ。現在40歳であることを考えると、だいぶ遅いと言わざるを得ない。僕は酒に強くない。そのため、飲むことを強要する奴らには辟易していたし、飲み放題コースでは少し無理やり烏龍茶を飲んで抵抗していた。そんな体験から、 酒はとことん飲める人と全然飲めない人がいて、飲める人は文字通り強く、弱い人を圧倒できるのだと知った。酒をガバガバ飲めて楽しんでいる奴らがうらやましかった。「酒を飲んで昨日の記憶が無いんだよ」と驚きつつもどこか嬉しそうに話す奴らは、なんだか別世界を体験してきた人々のように見えて、楽しそうだった(もっとも、僕自身が本当に記憶をなくしたら恐怖で青ざめるとも思うけど)。
飲める奴らに圧倒された経験から、僕は酒は嫌いだと思っていたのだけど、そうではなかった。実際は酒にまつわる人間関係や強要などの文化が嫌いなだけであって、酒自体を嫌う理由は無かった。素晴らしいコンサートを見た後やバックギャモンで勝った時の一人祝勝会にビールは欠かせなくなってるし、自宅で呑みたくなったときは自分で酒のツマミを作ることもある。料理として、酒のツマミが好きだということがわかってからは、この傾向がさらに強くなっている。

 

  一方で、恋愛との付き合い方・適切な距離は未だにわからない。10代20代の頃は、全く彼女ができなかった。そもそも友達もいなかったので、彼女を作る前にそっちを解決すべきだったのだけど、当時は対人関係全般に関する問題が大き過ぎて、対処の仕方が全然わからなかった。
恋愛関係に関する強迫観念とレッテル貼りは酒以上に悲惨だった。「彼女がいないと言う事は人格的に問題がある」というレッテルは、若さに由来する性欲への振り回されっぷりも含め、精神を病むレベルでつらかった。このレッテルは自分を苦しめるだけで何かを改善することができない類のものなので有害極まりないが、当時はこのレッテル・強迫観念から全く逃れることができなかった。
  酒の場合は「職場やサークルで大勢で飲む」以外の選択肢「一人で飲む」が酒嫌いの理由を明確にしてくれたおかげで、強迫観念から逃れられた。しかし恋愛の場合は、必ず相手が必要になる。相手がいなくて始めようが無く、正体がわからないモノの分析はしようがなく、ましてや強迫観念から逃れられることはとてもできなかった。
  (少し脱線するけど、「不特定多数からモテなくても、自分を好きでいてくれる人がいればそれでいいじゃないか」という言説が、モテたいと願う男性に対して投げかけられることがある。冗談じゃない。(僕も含めた)モテない男性が苦しんでいるのは、そもそも彼女ができないことであり、「自分を好きでいてくれる人」が一人もいないという事実に苦しんでいるのだ。モテることに憧れを持つのは「彼女ができる、 自分を好きでいてくれる人ができるチャンスが増える」からであって、言い寄られる数の多寡は本質ではない)。

 

  強迫観念から逃れることができて、レッテルを貼りに来る人物が居たとして「うるせえバカ」と返すことができるのは、「かつて彼女ができたことがあるから」としか考えられない。もし自分が今でも彼女ができず、年齢=彼女いない歴を更新し続けていたとしたら、このレッテルに未だに苦しんでいたと思う。
  初デートを経験したのは30歳になってからだった。結婚まで考えていた彼氏と別れて落ち込んでいる女友達とたまたま勢いで初めてデートして、彼女ができてそのまま結婚した。そして3年弱で離婚して今に至る。結果、付き合った女性は今のところ彼女だけである。
  初デートでレッドクリフを見た帰り道、ここで彼女が作れなかったらもう一生彼女を作ることも結婚することも無理と思いながら酒を飲んだのを覚えている。その様子は、後日彼女に「『なんかがんばってるなー』と思った」と評されていたが、それはそうだろう。勢いで無理をして酒を飲み、勢いでテンションを上げ、どうやって盛り上げようか全身全霊で考えていたのだから。その時の光景は鮮明に思い出せるけど、何を喋ったかは一切覚えていないから、やはり無理をしていた(無理をして不都合なことがあったとしても目をそらして回避するような生活が長続きするはずもないな、と書いてて思う)。

  恋愛に対する適切な分量はと付き合い方は未だにわからない。恋愛についてあーだこーだとウダウダ言っているのをフィクションで読んでて「しゃらくせえなあ」と思うことがあるので、あまり恋愛には向いていないのかもしれない。それでも、人恋しさや女性への憧憬が沸き起こって苦しいことがあるので、じっと枯れるまで待つ必要があるのだろう。

 

 

  余談だが、本記事のタイトルを「酒と女」と名付けた。僕は異性愛者なので恋愛の対象は女性なので、テーマをそのまま名付けたけど、タイトルから、人は昭和の無頼漢のような人物を連想したりするのだろうか。僕は無頼漢とはだいぶ遠い位置に居る小人物で、こういった記事を書くのはおそらくこれが最初で最後という気がしているので、記念に名付けた。いつかは僕も酒と女をしたり顔で語る日が来るのだろうか。

鍋底の唐揚げ粉を食べる楽しみ

  骨付の鶏肉が安い時に大量に買い、一気に作る唐揚げ。母が作ってくれるそんな唐揚げが、子供のころ大好きだった。
  骨付の鶏肉にから揚げ粉をまぶし、揚げ油に入れてパチパチと鶏肉に泡が集まるのを5分程度眺める。頃合いを見て、母が鶏肉を揚げ油から取り出したら出来上がり。眼の前には黄金色に彩られた唐揚げの世界が広がっていた。
  僕は手が油でべとべとになるのも構わず、骨の両端を掴んでガブリとかじる。たまに中の肉が熱くて、思わず「熱っ!」と叫びながら唐揚げを落としてしまい、親に注意されたりした。骨に残った肉も注意深く歯で削ぎ落とし、鳥皮の残りや細かい肉、骨の端にこびりついた粉、それこそ親の仇のように最後の一欠片まで残らず食べた。
 

 さらに僕には唐揚げを食べ終わった後の楽しみがあった。「ごちそうさまでした」とご飯を食べ終え、お皿を片付けると称して台所に行き、調理が終わって少し冷めた揚げ油に指を突っ込んで、揚げ油の底に溜まったから揚げ粉食べるのである。大変に行儀が悪い行為だ。親に見つかった時は当然怒られた。でも僕は懲りずに、親の目を盗んでから揚げ粉を食べた。揚げ油の底に沈んだから揚げ粉は、ちょっと焦げた香ばしさと、塩気と胡椒の香りが凝縮されていて普通の唐揚げ以上にスパイシーで、たまらなく美味しかった。

 

  今でも、自宅で唐揚げを作ることがたまにある。
  鶏もも肉を買ってきて(鶏肉屋で事前に唐揚げサイズに切ってもらう)、醤油と酒を混ぜたタレに鶏もも肉を入れて10分ほど揉み込む。キッチンペーパーで鶏もも肉の水気をとり、から揚げ粉をまぶしてヘルシオで20分程度焼いたら出来あがり。
  ヘルシオは揚げ油を使わずに鶏肉自身の油で揚げる、らしい。だから普通の唐揚げよりも油を使わないし、ヘルシーだ。ただ、味は普通の唐揚げよりはちょっと劣るかな、と思う。そして、この調理方法では、揚げ油の底に沈んだから揚げ粉を食べることができない。

 


  僕は揚げ油の底に沈んだから揚げ粉が大好きだった。
  今は多分そんなに好きじゃない。揚げ油に指を突っ込むなんて不衛生だし、多分単に油っぽいだけだろう。もう年をとっているので、油を食べるような真似をしていたらあっという間に太るだけだ。

  「多分」そんなに好きじゃない。油っぽいだけ「だろう」。
  僕は母の唐揚げを20年以上食べていない。少しずつ子供の頃の思い出と今の自分とが乖離していって、昔の経験と今の感覚がリンクしなくなっていく。昔感じた経験は、今どう感じるのだろう。

 

 

  少し前にクリエイティブ・ライティング に参加して良かったという記事を書いた。

townbeginner.hatenablog.com


  記事では「文章と向かい合うことができて良かった」と書いたが、本質的には「子供の頃好きだったことともう一度向かい合うことができて良かった」だったのかな、と思う。T-SQUAREが好きだから、初めてT-SQUAREに関する文章を書いて、ライブにも行った。夜景が好きだから、夜景の話を書いた。文章を書くことが好きだから、文章をしっかり書くことができるようになりたかった。
  骨付鳥の唐揚げが好きだった。揚げ油の底に沈むから揚げ粉が好きだった。きっと今揚げ油の底に沈むから揚げ粉を食べても、「【多分】そんなに好きじゃないだろうし、油っぽいだけ【だろう】」。この予想は多分当たっている。けれども、僕は骨付鳥を買ってきて唐揚げを作る決意を固めつつある。海外旅行と運動不足でびっくりするくらい太ってしまったため、実際に唐揚げを作るのは先の話になりそうだけど、きっと僕は慣れない手付きで唐揚げを作って食べたら、片付けの最中に、揚げ油の底に沈んだ唐揚げ粉を(別に誰にも見られないのに)こっそり食べるに違いない。

 

  子供の頃好きだったことは、きっとまだどこかに眠っている。それを掘り起こす作業は、なんだか考古学者になった気分で楽しい。

スモーカーが1度は夢見る自家製スモークサーモンにリベンジトライしてみた

  4年前にスモークサーモン作りにトライしました。

 

townbeginner.hatenablog.com

  その時作ったスモークサーモンは美味しかったものの、少しパサパサしていて鮭フレークみたいな感じになってしまっていました。なので、いつかもう一度リベンジしたいと考えていました。

  そして3年が経ち、年末年始でまとまった時間が取れたので、もう一度トライしてみました。今回は(後述しますが)新兵器も手に入れることができたことも理由です。

  

スモークサーモンを作る

1.仕入れ

  まずは材料となる鮭の仕入れです。

  お世話になったのは前回同様、築地の昭和食品。

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  スモークサーモンに適した鮭を聞き、天然モノの脂身が少ない方が良いだろう、ということで鮭を買いました。買ったのは丸々1匹、7200円。いい値段はしますが、それだけ出す価値はあります。ただ流石に一から全て自分で捌くのは技術的に無理なので、お店の方にお願いしました。

 

  築地市場は豊洲に移転しましたが、こちらの昭和食品はまだ築地で営業中です。ここの鮭はどれもおいしいのでお勧めです。オンラインショップもありますのでよろしければどうぞ。

tsukijisalmon.com

 

2.皮剥と骨取り

  鮭を塩漬けにする前に下ごしらえをします。3枚におろした鮭の骨と皮をとります*1

  まずは背骨を取ります。買った鮭は少し凍っていたため、ぬるま湯で軽く氷を溶かしてから、背骨を手でつかみます。力を入れて、ゆっくりと引っ張ると背骨が取れます。多少の身は気にしないで取りましょう。

  背骨を取り終わったら、次は身の中にある骨を取ります。手で取るのは大変なので、骨取りピンセットで取ります。この作業は手作業で一つ一つやらないといけないため非常に面倒なのですが、ここは頑張りましょう。スモークサーモンは舌触り・歯ざわりが重要です。ここで骨が残っていると食べてる最中に骨が刺さって感触が悪くなってしまいます。

  骨を一通り取り終わったら、次は皮を取ります。身をひっくり返し、鮭の身の端を持ち皮と身の境目を探り当てたら、少しずつ慎重に力を入れて皮を剥いでいきます。最初は大変ですが、次第に力の加減を覚えれば皮だけ取ることができます。もし皮に身がついていたとしても、そんなに気にせずに大丈夫です。理由は、この皮と身を美味しく食べる方法があるからです。

 

3.ソミュール液を作って鮭を塩漬けにする

  下ごしらえが終わったら、塩漬けにするためのソミュール液をつくります。ソミュール液の材料は以下の通り。

  • 水:1000ml
  • 赤ワイン:600ml
  • 塩:100g
  • 砂糖:10g
  • セージ(粉末):小さじ1杯
  • ローレル(葉):4枚
  • コショウ:適量

  材料をバットに入れて混ぜ合わせたら、鮭を静かに入れます。

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  写真は3枚程度入れた状態です。これをラップして冷蔵庫に入れ、丸々1日漬け込みます。

 

番外編:なんちゃって鮭ハラス飯    

ここで先程の皮を食べることにします。まず、背骨に付いている身を包丁やスプーンなどでそぎ取り、オーブンに入れます。

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  これを20分程度焼くと…

 

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  こんな感じに焼き上がります。

  後は炊きたてのご飯に混ぜ込めば、

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  なんちゃって鮭ハラス飯の完成です。これでご飯4合程度あります(ところどころ米に色が付いてるのは、玄米と白米を混ぜて炊いているからです)。普通に食べて良し、おにぎりにして良し、茶漬けにして良しの万能飯です。ぜひお試しください。

 

スモークサーモンづくりに戻ります。

 

4.塩抜き

  1日ソミュール液に漬け込んだら、塩抜きをします。ソミュール液から鮭を取り出し、適当な容器に入れて、水を静かに入れて塩抜きをします。

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  この時、水を直接鮭の身に当ててしまうと、塩抜きの味にムラが出てしまう、身が崩れやすくなるなどの弊害が出てしまうため、流水には直接当てないようにします。

  1時間程度行えば、塩抜きは完了です。

 

5.風乾

  塩抜きが終わったら、キッチンペーパーで鮭の表面についている水を軽く拭き取ります。この後風乾を行いますが、日中に外に干しているとカラスに食われてしまう危険性があったりします。

  というわけで、前回と同じくピチットシートを使って風乾の代替とします。

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  ピチットシートは、脱水もしてくれる上に魚の味をしめてくれる優れものです。身をピチットシートでしっかり包み、冷蔵庫に入れます。 f:id:TownBeginner:20190110224406j:image

  8時間経ってピチットシートを外し、キッチンペーパーで軽く身を拭いた状態です。これで下ごしらえが終わりました。いよいよ燻製です。

 

6.燻製

今回もスモークウッドを用いて燻製を行いますが、今回は新兵器を用意しました。

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   GLUDIAの燻製器です。

  クラウドファンディングで商品化が行われていたのですが、「3分で燻製ができる」という謳い文句に惹かれて支援しました。

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  使い方は、まず本体にノズルを取り付けて、製品上部の穴が空いている場所にスモークチップを入れて火をつけ、スイッチを入れます。するとノズルの先から燻煙がでるため、

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  このように、ノズルを燻製器の中に入れて煙を送り込むことで燻製を行うというものです。これを今回使う理由は、煙を直接中に送ることができるため、温度を上昇させないで燻製することができると考えたからです。

 

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  鮭を吊るしました。スモークウッドに火をつけて燻製器の中に入れます。また、温度の上昇を避けるため、保冷剤もこの時点で燻製器の中に入れます。

 そしてGLUDIAにチップを入れて、スイッチをオン。

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 鈍い音がして動きはじめました。次第に燻製器から漏れ出る煙の量が増えてきました。どうやらうまくいってるようです。

  しかしほどなくしてチップが燃え尽きてしまいました。確かに煙は出るのですが、この量では長時間いぶすのには適していないようです。仕方がないので、スモークチップを追加してはチャッカマンで火をつけてスイッチをオンにして煙を入れて、という繰り返しをしました。ちょっと面倒くさかったですが、幸いにも温度は前回ほどは上昇させずに済みました。


 時間の都合もあったため、燻製は2時間で終わらせ、風味を落ち着かせるために吊るします。こちらも2時間置いておきます。

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  前回と違って身が反るということはありませんでしたが、色が不安です。また触った感じでは、前回と同じようになめらかな食感な無いのでは、と言う感想を抱きました。ただ、ピチットシートから出した時点の感触も似た感じだったので、そもそもあのスモークサーモンを食べた時の口当たりの滑らかさは、あの脱水方法では出ないのではないかと予想していました。

  赤ワインの配分を誤ったからこんな色になったのかな、と首を傾げながら、ラップして冷蔵庫にしまいました。

 

実食・オリーブオイルに漬ける

 一日冷蔵庫で寝かせたスモークサーモンを実食します。 

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 おや?断面はパサパサしていないぞ。少し期待して実食しました。

 

  いける!!!スモークサーモンの感じに近い!!!

 

  外側の食感は固めだったのですが、内側の食感はスモークサーモンのそれでした。塩加減も多少薄めではありますが十分食べられます。風味は前回よりも薄れている感じはしましたが、燻製の時間を半分にしているので、その結果と考えれば納得できます。おそらく温度管理をきちんとした上でもっと燻製をすれば、風味もより鮮やかなスモークサーモンができると期待できます。

 

  結果としては、今回のスモークサーモン作りは、改善点はあるものの、総じて上手くいったと言っていいでしょう。嬉しいです。

  ところでスモークサーモンはそれなりに保存が効くのですが、もっと保存期間を伸ばす方法があるというので試してみました。 

 

  まず、スモークサーモンとプロセスチーズをぶつ切りにしてタッパーウェアにまとめて入れます。

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   こんな感じになります。

   ぶつ切りにしたスモークサーモンとプロセスチーズを混ぜてタッパーウェアに入れたら、オリーブオイルを注いで、

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  注いで、
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  注ぎ切ってできたのがこちら。

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  スモークサーモンのオリーブオイル漬けです。こうすることでスモークサーモンのスモークの風味がオリーブオイルにも移るのではという期待も兼ねてやってみました。

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 冷蔵庫に入れた状態。オリーブオイルが冷えて固まりましたが、常温に戻すともとに戻るので品質には影響無さそうです。今の所、パンを焼いて挟み、軽く塩をまぶして食べると美味しいことがわかっています。他にサラダの具にしたり、色々使い道はありそうです。

 

  というわけで、あのなめらかのスモークサーモンは一応手に入りましたので、リベンジは成功と言っていいでしょう。とはいえ、燻製時間を長くすればもっと風味はでるのでは、あるいはソミュール液を改善すべきでは、と検討すべき事項はまだまだありそうです。次回はいつになるかは分かりませんが、もう一度位チャレンジしたいなぁと思います。 

  今回お世話になったGLUDIA燻製機。冷燻や調味料・乾き物の燻製と相性が良さそうです。使い方を覚えたので、いろいろ試してみます。楽しみです。 

オカモト 業務用ピチット レギュラー 32R(32枚ロール)

オカモト 業務用ピチット レギュラー 32R(32枚ロール)

 

  魚の水を抜く時はこのピチットシートが一番いいんじゃないかと思います。ムラ無く脱水できて、味も引き締まります。

 

 スモークチップは東急ハンズで買ったのですが、amazonには4つセットもありました。チップを混ぜて燻すのも楽しそうですね。

*1:写真撮り忘れたのが痛い…。

【正解は1年後】2019年がどんな年になるのかタロット占い

今年も、一年どうなるのか占ってみました。ちなみに去年はこちら。

townbeginner.hatenablog.com

 

  下から1月、ぐるりと逆時計回りに置いていき、中央はこの一年の象徴となるテーマカードです。今年は小アルカナも含めて占いました。結果はこちら。

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  それぞれのカードを月ごとに読み解いていきます(赤太字は大アルカナ)。

 

 1月:審判(正位置) -意識の変革が起きる、復活、社会貢献、傷ついた心の回復-

 

 2月:法王(逆位置) -順調だった事柄が暗転する、視野が狭く障害に突き当たる、それまで正しいと思っていた価値観や考え方が通用しなくなる-

 

 3月:吊られた男(正位置) -人生における岐路、過渡期、絶望的な状況の中で光明を見出す、内観、忍耐-

 

 4月:カップの王(逆位置) -強欲、感情過多、独断、人間関係に振り回される-

 

 5月:ペンタクルの6(正位置) -寛大、親切、福祉や奉仕活動、経済的な援助、当事者と周囲に実りがもたらされる-

 

 6月:節制(正位置) -バランス感覚、節制、無理のない暮らし、地位や名声を得る-

 

 7月:塔(正位置) -急激な変化、不測の事態、激変によってそれまで手にしていたものを失う、失うことで真に価値あるものに気づく-

 

 8月:ソードの5(正位置) -攻撃的な人物、容赦しない、強引な態度、実力主義-

 

 9月:ワンドの王(正位置) -理想の追求と実現、孤独に耐える、強い精神力、重要な出会い-

 

10月:ソードのエース(逆位置) -頑固な態度、反感を買う、失意、厳しい批判-

 

11月:ワンドの10(逆位置) -問題が長期化する、あてが外れる、報われぬ想い-

 

12月:女教皇(正位置) -インスピレーションを得る、内面的な魅力が増す、自分の考えが間違っていなかったことを知る、直感的、真剣な交際-

 

キーカード:ソードの女王(正位置) -思慮分別がある、頭脳明晰、重いプレッシャー、公正な態度、上品さや品格-

 

四半期ごとに見ていくと、

1月~3月

  自分の内面で大きな変化が起こる期間です。3ヶ月全てが大アルカナのカードで、特に1月は審判という強力なカードです。何か再活動を行う者の、2月で少し暗転し、3月で何か痛みを伴うことを覚悟して行動をするのでしょう。

4月~6月

  低迷期を経て実りを得る暗示があります。特に5月と6月は繁栄を意味するカードが出ている3月までの活動が5月6月になって実を結ぶのかなと想像しています。*1

 

7月~9月

  苦難の期間が始まります。7月に塔の正位置が出ており、何か価値観を変えるような大きな(苦難を伴う可能性のある)出来事が起こるのかもしれません。全て正位置ですが、特に8月9月に共通しているのは、「周囲の人間から理解されないかもしれない」というキーワードです。ここで孤独を深める何かが起こるのかもしれません。いずれにしてもきっと成長に必要な期間となるのでしょう。

 

10月~12月

  「孤独を深める何か」と書きましたが、10月と11月はその孤独が自分を蝕む暗示があります。頑迷な態度による反感であったり、問題が長期化したり。くれぐれもここで燃え尽きないよう、用心する必要があります。

  そんな困難をくぐり抜けた結果、12月には女教皇の正位置。内面的な魅力が増したり、自分の考えが間違ってなかったことを知るなど、最後に正解にたどり着ける暗示があります。去年の12月は太陽でしたが、それと似ています。今年は自分自身に対する変化がより強くなるのかもしれません。

 

キーカード

  キーカードはソードの女王。人々を導く、思想と指導力を兼ね備えたカードです。「思慮分別がある」「冷静沈着」「上品さ」など、理性・思考といったキーワードが現れています。今年は、思考と分別を、そして冷静であることを求められる1年になるのでしょう。特に下半期は何か大きな変化が起こり、他の人々から理解してもらえないという暗示が出ているので、なおさらです。冷静さを失わないように。

 

  改めて、旧年中は弊ブログをご覧いただき誠にありがとうございました。今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。

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  ちなみに毎年恒例、浅草寺のおみくじは大吉でした。おみくじを引く前に厄除けのお祓いをしたのが効いたのかもしれません。良かった良かった。

*1:この辺の展開が去年と似ているのは偶然なんでしょうか。

今年はちゃんと振り返りをしたい -12月編と1年編-

今年最後の振り返りです。

townbeginner.hatenablog.com

で、12月は

12月:太陽(正位置) -潜在的な可能性・成長・繁栄・自己信頼・幸運-

 でした。バックギャモン名人戦とブログ記事を考えると、バッチリ当たっていると言わざるを得ません。

 

  バックギャモン名人戦で、去年負けた対戦相手に勝つことができました。PRはまだ改善の余地がありますが、去年より低くなっていることも含めて、成長の証に違いありません。リーグ突破も視野に入ってきたので、引き続きがんばります。

 

  ブログ記事について、初めてアドベントカレンダーに参加しました。

adventar.org

  久々に短期間にブログ記事をたくさん書きましたが、以前に比べると書くスピード・質が上がってきていると感じました。音声入力の活用や文章の構成方法など、新しく取り入れたことが少しずつ身になっています。今月書いた幻想水滸伝の記事は、おかげさまで幻想水滸伝ファンの方々にTwitter上でリツイートやいいね等をいただき、たくさん読まれ評判も良かったです。読んでもらえるような記事の構成やスイートスポットの見せ方を身に付けることができた結果かな、と感じています。

  ブログの方向性についてはまだきちんと決められていないのですが、これからもきちんと記事を書いていきます。まだ足りないことあるけれど、少しずつ強みを自覚できて、自信がついてきたのは大きいです。

 

  ところで今年1年を表すキーカードは「世界の正位置」でした。何が完成したかと言われると、自分にはこれが何とかなるという強みができたことだと思います。自己信頼と言い換えても良いでしょう。腰を据えて来年以降も活動していきます。

 

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  本当に久々に作った杏仁豆腐とイチゴジャム。5年前の大晦日にこれを作った時は心身ともに疲弊していて絶望していたのを思い出しています。5年経って、何とか自分自身の立て直しができたんだなぁと思いながら食べています。とても美味しいです。