今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

インターネットはMEGAFEPS(メガフェプス)を倒せるか

この記事に「MEGAFEPS」でググって来てくれた方々へ

 この記事ではMEGAFEPSが何か、というのは特に解説していません。解説が知りたければ別のサイトへどうぞ。
ただ、特に中学生・高校生の方々に伝えたいのは「MEGAFEPSなんて覚えてもすぐ忘れるよ、それだったら原理原則を覚えといた方が将来ずっと役に立つし忘れにくい」ということです。詳細はこの記事の「MEGAFEPSより原理原則を身に着ける」を是非読んでください。


自習が快適になった

 昔に比べると自習はすごく快適になりました。例えば英語リスニング用の教材が欲しいと思ったら、一昔前ならCDブックとかAFNの録音が主流だったでしょう。数は限られているし、CDブックは有料です。AFNは教材としては良いと思いますが、解説が全くないのがネックです(僕は結局挫折しました)。しかし現在は、ポッドキャストで自分の好きな素材を「ただで」「大量に」手に入れることができます。厳密にはPCや通信費などがかかりますが、一度固定費として出してしまえばあとは入手し放題です。リーディングに至っては、ポッドキャスト以上に大量の英語で書かれたサイトがあります。


 これだけ学習資料があるんだったら、もし自分が中学の頃インターネットがあったらもっと楽に勉強できたのに……。

学校の学習もインターネットでできる

 試しに「中学 英語」でググってみたところ、英文法攻略サイトをはじめとして、中学英語/文法/練習問題(無料)など、教科書的なことが書いてあるサイトがいろいろ引っかかりました。「中学 数学」とか「中学 化学」でも同様の結果になったので、主要な教科については、教科書レベルのことは一通りインターネットで学ぶことができるんじゃないでしょうか。「記載内容に信憑性が」という意見もあると思いますが、検索結果は一つではなく、よくわからなかったら自然と別のサイトにも行くようになるから、おかしな誤解はしにくくなると考えています。また、わからないことを気軽に検索できる(調べられる)、その分野に対する理解が深まっていくという効果もあるでしょう。

MEGAFEPSより原理原則を身に着ける

 話は飛びますが、「MEGAFEPS(メガフェプス)」という言葉があります。中学の頃、ちょっとだけ通っていた塾で英語の時間に習った言葉で、一種の暗記法です。「動詞の後に、動名詞だけがくる(to不定詞をとることができない)」動詞がいくつかあって、その頭文字をとって「MEGAFEPS(メガフェプス)」と言います。
 しかし、この暗記法には致命的な弱点がありました。
 習ってから10年以上たった今では、これが何を意味するのかさっぱりわからないことです。先ほどの説明もググって書きました(後ろに来るのが動名詞だけかto不定詞だけかがわからなかった)。もちろん、MやEが何の動詞の頭文字かも覚えていません。
 そもそも動名詞とto不定詞、どうやって使い分けるの?動詞見ただけでどっちしか使えないのか判別できないのかな?そんな疑問を持ちつつ調べていたら、こんなサイトがありました。
 21-5 動名詞と不定詞
 to 不定詞の名詞的用法と動名詞の使い分け
 ざっくり書くと、to不定詞は未来志向、動名詞は過去思考。多少の例外はありそうな気がしますが、腑に落ちる説明でした。

インターネットはMEGAFEPSを倒せるか

 話を戻します。
 お金を払って「MEGAFEPS」を習うことと、無料でto不定詞動名詞の使い分けを自力で調べること。あらゆることで、後者のほうが有益です。きっと大半は勉強に関係ないことに費やしただろうけど、それでも、中学の頃インターネットがあったら、と思わざるを得ません。
 そう考えると、教育コストは下がる可能性があるのでは、と思います。子供に対して、自分で調べるという習慣さえ身に着けさせれば、あとは勝手にどんどん自力で学んでいける土壌が広がっているからです。しかも無料で。少なくとも、お金を払ってMEGAFEPSを習わせるくらいだったら、to不定詞動名詞の違いを自分で調べさせたほうが遥かに有効だと僕は思います。
 インターネットは様々なコストを下げていますが、教育費も下がっていく可能性があります。事実、対面が当たり前だと思われていた英会話スクールだって、レアジョブを初めとしたオンラインスクールができています。それも格安で。教育現場の待遇などをはじめ課題は少なくないと思いますが、教育費を下げることは、少子化対策としてもある意味有効かもしれない、と考えています。


 そして近い将来、MEGAFEPSという言葉は死語になってて欲しいな、と期待している自分がいます。