今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

震災に立ち向かうPeer-to-Peerの力

 すでに報道などで今回の震災について色々と報道が出ています。本日、僕は休暇をいただきましたが、原発のニュースや首都圏の交通網のニュース、余震の可能性があることを考えると、不安に押しつぶされそうになります。

Social translationの力

 しかし、嬉しかったこともあります。それは「#prayforjapan」というハッシュタグ。「#prayforjapan」というハッシュタグは、被災に遭った日本へ応援メッセージを投稿するときにtwitterで使用されるハッシュタグです。震災当初から今まで、世界中から日本に向けてのメッセージがPostされています。
 一方、僕はこれまで「SocialTranslation」という活動に参加してきました。SocialTranslationとは、ざっくり言えば「たくさんの外国語をみんなで翻訳しよう」というアイデア。これまでWorldshiftなど「1人で翻訳するのは骨だけど、みんなでやれば結構楽かも」という文章を翻訳してきました。*1


 「震災に向けて我々ができることは無いか?」
 「#Prayforjapanの応援、メッセージを被災地に届けられないかな?」
 「これ、みんなで翻訳すればいいじゃん!!」


 SocialTranslationが花開いた瞬間でした。

SocialTranslationがもたらしたもの

 こうして、協力者を募りつつ翻訳が始まりました。翻訳された内容はその都度twitterに投稿され、適宜togetterでまとめられました。正直、電気のない被災地にこれらのメッセージが本当に届くのかどうか、自信はありません。しかし、いつかこのメッセージが届いてほしい、今じゃなくても、復旧したときでも世界中からあなたの事を思っているのです、ということが伝わるよう、せっせと翻訳してました。*2

 そしてそんな中、これらのメッセージをもとにイメージ動画が作成されました。

1日で再生20,000回以上。そしてこれの動画を見た方が寄付に向かうという話もありました。
「これらの活動をどうやって被災地というリアルに落とし込めばいいのか」ということが課題でしたが、少しずつその壁も乗り越えようとしています。*3

Peer-to-Peerの力

 僕自身は特に大きく被災に遭ったわけでもなく、そんな特殊技能があるわけでもあれません。昔だったらこの震災のニュースをただ見ているだけだったでしょう。しかし、twitterFacebookといったwebサービスは、Peer-to-Peerの力、すなわち「個人の力」を発揮できるサービスになりました。もちろん被災地への救援などは相応の機関が行わなければならないのですが、個人が全くの無力である時代は終わったと思います。


 明日から通常通りの出勤です。正直に言うと余震の心配もあるので気は進まないのですが、少しずつ日常を取り戻していきましょう。

*1:Worldshiftの翻訳された文章はこちら

*2:これらの翻訳のせいかはtogetterにまとめられています。こちらから。

*3:現在も活動に参加してくださる方を募集しています。詳しくはこちらから。