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今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

クリエイティブの可能性 春合宿(10) 物語を紡ぐためにお願いを一つ

復興屋台村を出て東京に向かう車中。クリエイティブの可能性・春合宿の最後のイベントかつメインイベントが待っていました。チェックアウトです。

本気のチェックアウト

復興屋台村から東京まで約5時間。その中で各参加者がこの合宿を振り返って感じた事、これからの事を全員に向かって話す。やることは、これだけです。しかし、この3日間で、見た事、聴いた事、話した事を全身で語る参加者の姿がそこにはありました。


東北で生きている人々の本気に触れて、参加者は本気になりました。これからやりたい事の話、つらい家族との別れの話、身体に対するコンプレックス、いじめや同性愛に対する悩み、自分自身が大嫌いだったという事に気づいた話。メンバーは本気で自分自身の感じた事を語り、皆はその話を全身で聴きました。涙を流して語るメンバーも、話を聴くメンバーの中にも感極まって泣く人もいました。
この合宿の参加メンバーは40人強ですが、「たった」5時間では、全員が想いを皆に告げるのに全然足りませんでした。後半になって、なんとか全員が発表できるよう、5分以内でチェックアウトするようにという制限がついたくらいです。


明日が今日と同じ日であるという保証はどこにもないのだから、経験したいことは迷わず経験した方が良い。
僕はこの合宿の最初の自己紹介でそう挨拶をしました。しかし、僕はこのとき自分が語るべき言葉がなかなか出てこなくて、手をあげる事ができませんでした。これまでの合宿のイベントで、全員が発表できるとは限らないことはわかっていたし、たとえ不完全でも何にも問題は無いこともわかっていたのに。結局5分でサマリ、というより続きは春合宿のFBページで話すと予告をして終わりました。
とはいえ、メンバーの色々な本気を目の当たりにすることができたので、あの場でああいった形で終わった事自体には何も後悔はありません。あれで時間を使ったのであれば、僕のチェックアウトの時間は惜しくありません。もっとも、あの本気で満たされた車中で気持ちを全て語ろうとしたら、また違った想いが溢れたのだろうか、とは思いますが。どうしてあの場ですぐに手を挙げてチェックアウトしなかったのか。前述したように語るべき言葉が出てこなかった、ということもあるのですが、突き詰めればきっとメンバーの本気に圧倒されたから、だろうなと思っています。自分が語ろうとしている言葉は、本当に自分の本気の言葉なのか?



この合宿は、参加メンバーが「本気」とは何かを感じ取り、身につけていく合宿。合宿を終えて、僕はそんな感想を持っています。できる事や意義を考え、身体を動かし、そして対話をし、あらゆる事を「感じ取る」。自分の人生を振り返って、後者二つが圧倒的に足りなかった事を思い知らされました。僕にとって、クリエイティブの可能性は、この二つを取り戻すための合宿になりました。

諦めたくなんか無かった

学生時代の頃からの話ですが、元々どうやって会話をすればいいのか、雑談をすればいいのか、僕にはずっとわかりませんでした。そんな僕には「インターネット」というのは -特に電子メール、チャットという機能は- 夢にまで見た機能でした。

・滑舌悪いけどPC上なら関係ない、キーボードで文字が打てればOK、タイピングは早い方
・返事はある程度時間を置いていい、その瞬間で答えなくていいから返事に詰まっても時間を置いて考えて答えられればOK
・多人数で話しても自分がわかる話題にだけ集中すれば良い、話題が並行して進むので会話でスルーされることが少ない

これらの特徴は、自分が普段の会話で感じていた問題点を全部見事に解消してくれる、とんでもなく素晴らしい機能でした。オンラインでは表面的な事だけしか言えない、直接話すのが一番、という意見にも全く賛同できませんでした。 オンラインなら、たとえ表面的でも会話はできるからです。オフラインでその表面的な会話すらできない僕にとっては、オンライン優位は絶対的な真理でした。僕は成果の出ないオフラインに背を向け、オンラインに集中しようと決めました。大学生の終わり頃、そう決めました。


この3日間、色々な人と色々な話をしたなと思います。予想外に盛り上がったり、自分の感じた事をうまく伝えられなかったり、どう返していいかわからなかったり、そもそも輪に入れなかったり。でも、うまく行ったと思った時も、いつもと同じ平常運転と思った時も、ある種の発見がありました。
いろんな人と話してたわいのない話で盛り上がったり、どうするべきか真剣に意見を交わしたり交わしたり、たまにぶつかったり。僕が思い描いていた人との会話は、こんな感じでした。他にも色々やりたい事はありました。体をきちんと鍛えたりとか、プログラムをもう一度きちんと学んで他の技術者と交流したいとか、以前書いた、街を耕したいとか。しかし、僕には何のアイデアも無く、手がかりもありませんでした。とりあえずやらないと行けない事はこなしていきましたが、そういったことは、超人的な人にのみ与えられた特権なのだと思うようになりました。


本当はそういった事を、一つも諦めたくなんかなかった。


この合宿で、僕はまだ心の中に燻っているものがある事をはっきりと意識しました。「自分と向き合う」という言葉をきちんと理解していませんでした。そういう気持ちがどこかにある事は、わかっていました。しかし、そのことをはっきりと自覚して、かつ積極的なアクションを起こそうという気にはなれませんでした。平たく言えば「折り合いを付ける」という言葉を利用して避けていました。
合宿が終わってから、ちょっとずつアクションが増えていきました。諦めていた事をもう一回やるためです。きっと、いくつかはうまく行かないで終わるでしょう。しかし、それでも踏ん切りをつけて、本当の意味で折り合いを付けるためにやります。


僕の春合宿の物語は、とりあえずはこれで完結です。ただ、この物語は自分にとってはメインの物語ですが、他の人にとってはあくまでサイドストーリーです。参加者全員に、それぞれの物語があります。そして、その物語をかけ合わせたものこそが「クリエイティブの可能性・春合宿」だった、そう僕は想います。


物語を紡ぐためのお願い

さて、ここまで読んでくださった皆様にお願いがあります。それは、この「クリエイティブの可能性」という物語を今後も紡いでいくための支援をお願いしたいという事です。ぶっちゃけてしまうと、寄付のお願いです。この夏、クリエイティブの可能性 夏合宿として第4弾の合宿が開催されます。今回も東北でボランティア活動を行いつつ、対話を通じて参加メンバーがそれぞれの自分を向き合い、本気になる合宿です。
「クリエイティブの可能性」という合宿は、リーダーや幹事を除いて、一度参加したらもうおしまい、二度目以降は参加できないというルールがあります。これまで3回開催されてきましたが、きっと3回とも全然違う物語が生まれていたし、今度の合宿でも全く違った物語が生まれる事でしょう。しかし、共通している事があります。参加者が本気だと言う事です。今回の合宿リーダーを務める野村謙次さん(野村さん自身も今回の春合宿参加者です)のブログはこちら。想いを感じ取っていただければ幸いです。



「最後に金の話かよ」と思われた皆様、ごめんなさい。しかし、クリエイティブの可能性という物語を続けていく上で、お金の話は避けて通れない話です。この合宿に参加したメンバーの一人として、僕はどうしても支援せずにはいられないのです。どうか、参加メンバーが本気の自分と向きあう時間を作るためのお手伝いをしていただけないでしょうか。というお願いです。

1口5,000円〜
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三菱東京UFJ銀行・新宿通支店・普通 0033463
名義:ノムラケンジ
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なお、私も2口寄付させていただきました。これからも物語が続いていきますように。


3ヶ月強書いてきた合宿の話は、ひとまずこれで完結です。長い事読んでいただき本当にありがとうございました。次の記事からはいつもの記事に戻りますが*1、今後ともよろしくお願い致します。

※反応・感想が知りたいので、もし良い記事だと感じたら、はてブやRTをしていただけるとありがたく思います。

それでは、また。

*1:とはいうものの、いままでどんな記事でどんな書き方をしてきたかあんまり思い出せない……。