社会人の皆様、夏期休暇は取得されましたでしょうか。今回は、主に遠出の予定が無い方へ捧げるエントリーです。かくいう僕も、(結果的に)今回の休暇では遠出の予定が無くなったので、「こうしとけば良かった、こうしたら上手くいった」という事を中心にまとめてみました。
1:掃除をする
長期休暇の一日目は、これを行うべきです。理由は、「達成感が比較的味わいやすい」「環境が整うと気力が沸いてくる」からです。まず環境を整えて、今後の活動の足場を作りましょう。効果が休暇終了後も確実に続くという意味でも、個人的にこれが一番大事だと思っています。
ちなみに掃除をする順番のオススメは、
トイレ➡玄関➡風呂場➡キッチン➡机の上➡リビング です。
前述した「達成感が比較的味わいやすい」という理由に沿って、狭いところから徐々に広げていきましょう。トイレなら丁寧に掃除しても5分〜10分もあれば完了できます。玄関は掃除機を軽くかけて靴を整理*1、風呂場はカビキラーで放置しつつキッチン、と進めていけば思った以上に捗ります。
机の上がキッチンより後回しになっている理由ですが、人によっては(というか僕の事ですが)、机の上やリビングの掃除が難事業になる可能性があるからです。その理由は、本を始めとして、色々必要だけど片付けられないものが多いから。この辺をどうするかは難しい問題ですが、僕は「ときめかなかったら捨てる」こんまりメソッドで対応しました。詳しくは下記の本をどうぞ。「ときめく」という言葉に抵抗のある人はいると思いますが、非常に実践的で確かに部屋が片付いたので僕は強くお勧めします。
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2:その日にやらない事リストを作る
何も予定が無い日は、単純に考えても睡眠の8時間を除いた16時間は自由な時間です。16時間もあればきっといろんな事ができます。なので「あれもやりたい、これもやりたい」とその日のやりたい事をリストアップして取りかかる人も多いと思います。
そのリスト、すぐに捨ててください。
やりたい事がたくさんあることには、問題点があります。それは「一つのやりたい事に集中しにくくなる」ことです。たくさんやりたいことがあればあるほどかかる時間は増えます。仮に同じだけ時間がかかる、やりたいことが5つあった場合にかかる時間は、1つの場合の5倍ではありません。間違いなく5倍以上かかります。頭を切り替えるのに必要なバッファや、集中力の持続に問題が生じやすくなるからです。
大事なのは、やりたい事を「確実に効果的に」することです。なので、僕は「やらないことリスト」の作成を薦めます。このリストには、例えば「twitterをやらない」「ゲームをしない」「凝った料理をしない」「TOEICの試験対策はしない」と、娯楽に関する事はもちろん、本来ならやりたいことに入るような事もリストアップします。
実際に試してみると分かりますが、「やりたいことリスト」は比較的ポンポン浮かんでくるのに対し、「やらないことリスト」は、リストアップに少し時間がかかります。この「少し時間がかかる」というのが重要で、これは、自分の決意を表しています。つまり、「やらない事リスト」を作る事で、リストに上がらなかった、本当にやりたい事、やらないといけないことへの関心が高まるのです*2。こうすることでやりたいことを削ぎ落し、集中力を高める事ができます。
3:寝る時間を早めてみる
休みの日の前日は遅くまで起きていられるぜー、楽しいーー!!というのは多くの人が思う事でしょう。寝坊しても何の問題も無いからです。
ところで、3時に寝て11時に起きるのと、23時に寝て7時に起きる事は同じ8時間睡眠でしょうか?時間的には同じ8時間睡眠でも、睡眠の効果は圧倒的に後者の方が大きいです。一説には「24時前の睡眠は効果が二倍」とも言われているようです。つまり、23時就寝7時起床だと9時間分の睡眠の効果がある、と。
もし普段寝不足で、この休暇はたっぷり寝て体を休めたい!というのであれば、試しに早寝をしてみませんか?1.にも書きましたが、環境を整えておくと気力が沸いてきます。そのためにも、疲労はさっさと取り除くのが一番です。普段早起きしたいけどできない、という人も是非どうぞ。生活習慣を見直すチャンスですよ。
睡眠については、こちらのまとめも参考になりますのでどうぞ。
【睡眠改善】意外と知らない『質の良い睡眠』をとる方法- NAVER まとめ: くどのブログ 2006-2014
4:人との接点を裏返してみる
例えば、普段から人と会ったり接している人は、twitterなどのSNSも含め一切人と接点を持たない、逆に一人暮らしなどで人と話す機会が少ない人は、積極的に人の多い場所に出かけてみるといいと思います。僕の場合は、あまり人と話す機会がなくtwitterやFacebookでのコミュニケーションが中心だったので、これを裏返して、飲み会に出かけたりする反面、SNS活動を少なくしてみました。普段と違う事をしてみる事で、普段自分が他人の事をどう感じているか、自分の考えがよりクリアになりました。同時に、SNSに対して少し依存に近い状態になっていた事も分かりました。普段できない事ができる休暇期間は、SNSも含めた人間関係のつきあい方を見直すいいチャンスだと思います。
ちなみに普段話す機会が無くて、人がいっぱいいるところに行ってもうまく話せなくて埋もれる、という人はどうすればいいのか。分かりやすく言うと、SNSが無かったときの俺みたいなヤツはどうすればいいのか。現時点では、自分との対話を続けるのが一番かな、と思ってます。人と話しているのだからそんなのいつもやってる、という反論があるかもしれませんが、環境が変われば対話の内容も変わります。是非、環境を整えて改めて対話してください。
5:予定通り行かなくてもへこまない
以上の事を完璧に守る事ができたらきっと充実した休暇を過ごす事ができるでしょう。しかし、大抵は予定通りにはいきません。予定外のタスクが舞い込んだり、すっかり忘れていた用事を思い出したり、突発的な嬉しいお誘いがあったりと理由は様々ですが、予定は大体変わります。ただ、うまく行かなかったとしてもへこむ必要は全くありません。休暇なのだから何をどう使おうが、悪い事は何一つありません。何かやって大成功しても大失敗をしても、それは全くの自由です。休暇は一つの実験台だと思ってください。実験ができればそれでよし、成功すればとりあえず踏襲したり勝ちパターンを解析すればいいし、失敗したら負けパターンを分析したり改善点を洗い出せばよし。
大体の場合、最終的にできた事は、最初に予定していた事よりもずっと少ないです。それでも、一つ一つ振り返ってみると結構多くの事ができてるんだなと思えます。是非、いろんな実験をしてみてください。
ちなみにこの5か条に気づいたときは、もう夏休み最終日でした。まだ休暇を取っていない社会人の皆様の夏期休暇が、および学生の皆様の残りの夏休みが充実したものになることを陰ながらお祈り致します。僕の心はもうシルバーウィークに飛んでいます。
※反応が知りたいので、はてブやRTなどで感想をいただけるとありがたいです。
それでは、また。