新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本ブログははてなダイアリーからはてなブログへと引っ越しをして、それの影響か書く内容が少し変わったり投稿頻度がわずかながら増えたりと、地味ながら変化のあった一年でした。本年もよろしくお願いします。
前回のエントリで2014年を振り返ったのですが、その際に思ったことがあったので今日はそれを書きます。新年一発目のエントリですが、特に着地点を考えずにゆるく書きますので荒いエントリとなります。ご承知おきを。
本を再び読み始める
去年の10月に人狼・ザ・ライブプレイングパーティー(人狼TLPP)で「文豪タウン」になりました*1。キャラクター構築は和装などのビジュアルから入ったのですが、その後小泉八雲を読んだり試しに原稿を書いたりといったキャラクターの構築作業はとても楽しかったです。小泉八雲の怪談話はぞっとするようなエグい描写があってうわーと思いながら読み進めたり、原稿を書いている時はあーでもないこーでもないとうんうん唸りながら書き進めていました。
人狼TLPPが終わった後も、おかげさまで(?)文豪というアダ名をいただきました。その後、大した考えはなかったのですが今まで読んでなかった本を読もうと思いました。
- 作者: アーネストヘミングウェイ,高見浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: ペーパーバック
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私は文学部出身なのですが、このことをあまり言いたくはありません。いわゆる古典とか名作とか、そういった作品を実際に読んだことが殆ど無いからです。上辺のストーリーは一応知っていますが、じゃあその作品の魅力はなにかとか、そういった事を語れる作品があるか、と聞かれると答えに窮します。今思えば、そういった作品に対する語りができないことがバレることは、メッキが剥げるのがバレるのにも似た感覚で怖く、そういう本を読む機会を意識的に遠ざけていたのだとわかります。 中学・高校時代は無心で星新一とか筒井康隆とか読んでて*2、とにかく本を読むのが好きだからという恐ろしく短絡的な理由で文学部に進んだことが、皮肉にも本を遠ざける結果となりました。
大学を卒業してだいぶ経ちました。
とりあえず我流でいいから読めばいいじゃないか。面白かったら儲けもんだし、わかんなかったらわかんなかったで諦めがつく。
少しずつ読み始めました。まだ夢中になって一気に読んだという本には出くわしてはいませんが、本を読むことは楽しいことであることを思い出せてきました。
自意識との戦いにくたびれて
30歳を過ぎると「体力が衰える」「物覚えが悪くなる」など、年をとることが肯定的に語られる場面がグッと少なくなります。自分自身について言えば、以前より心身ともに疲れやすくなったと思います。しかし、「疲れやすくなった」という事を肯定的に捉えられる場面がここで出てきました。「自意識との戦い」です。「メッキが剥げてるのがバレたらどうしよう」と心配していたのが無くなりました。心配する事にくたびれて「もういいや」となりました。そうなったら きっと自意識というのは強力なエネルギーで、それが制御可能なレベルにまで落ちたというのはやはり年をとった、ということなのでしょう。
2014年に驚いた出来事があります。リアクションが面白いとか読書家とか、かつて自分にされていた人物評が10年以上経って全く別の人からなされたことです。自分ではそういった特性はもう失われたものだと思っていたにも関わらず、です。特性はそうそう変わるものでは無く、消去という方法は取ることができず、徹底的な強化や寛解などの方法で特性と折り合いをつけていくしか無いのでしょう。
2015年は特性をもう一度振り返り、強化と寛解を深めていく一年になりそうです。
改めて、本年もどうぞよろしくお願いします。これまで同様、お付き合いいただければ幸いです。