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今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

日常を少し彩るための燻製 -漫画 いぶり暮らし-

  「いぶり暮らし」の話をします。

 

  過去にこんな記事を書いたことから分かる通り、僕の趣味は燻製です。 

townbeginner.hatenablog.com

   そんな燻製を題材にした漫画が「いぶり暮らし」。

www.zenyon.jp

 

  主人公は頼子と巡の同棲カップル。この2人が日常で暮らす中で燻製を行うという物語です。

  

とりあえずいろいろ燻してみる

  「『TVで燻製ハムを毎日食えたら最高だろうなあ』という巡の顔を見てたら作ってあげたくなった」。そんなささいなきっかけから2人は燻製を始めます。燻製にするのは、カマンベールチーズ・ツナ・たらこといった食材から煮玉子・カレー・クッキーといった出来上がった料理まで幅広いです。はっきり言ってどれも美味しそうです。また、作中で紹介されている燻製の大半は「熱燻」という方法のため、それほど大掛かりな機材や時間が無くても出来るものが多いです。僕自身は温燻中心であまり熱燻はやっていなかったのですが、読んでると熱燻やりたい!という欲がふつふつと湧いてきます。

 

事件の起こらない日常を生きる頼子と巡

   この「いぶり暮らし」では、生活が激変するようなできごとやトラブルは基本的には発生しません。海外に行ってた弟が遊びにきたり、バイトの時給がちょっと上がったり、頼子と巡が喧嘩したりというイベントはありますが、頼子と巡がその後どうなるのか、あからさまなイベントは(今のところ)発生しません。料理マンガといえば「美味しんぼ」「クッキングパパ」ぐらいしか知らない僕にとって、コレは新鮮でした。 *1
  特徴的なのが、必ず作中で2ページを使っている同一のコマ割りシーンです。大抵は横割りに4コマ割り&2ページ、正方形4コマ割&2ページのどちらかで、燻製しているシーンやじっと喋っているシーンでよく使われます。このコマ割り、同一のコマだから動きが感じにくいのですがそれが日常風景を表すのにとても効果的で良いインパクトを与えています。日常風景はそれほど動きのあるものではなく、しかし中の人は動き時間は流れている。休日にボーッとしてるとうっかり夕方、そんな時間の流れを体感できるようなコマ割りだと思います。
 
 

日常を少し彩るための燻製

   食材を「試しに」燻製して食べて「これ、いける!!」と驚き喜ぶ2人。 燻製をやってる身として一番共感できたのはこの姿勢です。
  僕の場合、一人暮らしを初めて忙しさが一段落した時に燻製を始めました。当時は1人でゲームやら読書をしていたけど、全く何も変化のない日常に焦りを感じていて、そんなところに「ベーコンって試しに自分で作ったらどうなるのかな」というふとした好奇心から始めて「すげえ、普通のとぜんぜん違う!!」という驚愕からハマりました。
 
  頼子と巡も、似た感じなのかなと思っています。日曜日は2人の共通の休みの日。2人にとって日曜日は「かならず訪れる」特別な日です。せっかくそんな日があるのだから、ゆるくもちょっと特別なことをして二人の時間を過ごして大事にする*2
  2人にとって、燻製は商売ではありません。あくまで生活を彩るためのものであり、商売ではありません。だからこそ、燻製は日常に根付いて、2人の生活の糧になっているのです。仕事が上手くいかなかったり、喧嘩したり、周囲に褒められたり。そんな外と内の出来事に対し、燻製をすることで2人は2人の空間と時間に立ち戻ることで、お互い立ち向かうことができるのだと思います。
 

  「いぶり暮らし」、燻製レパートリーを増やすという観点からもとても楽しみなマンガです。 

いぶり暮らし 1 (ゼノンコミックス)

いぶり暮らし 1 (ゼノンコミックス)

 

 

いぶり暮らし 2 (ゼノンコミックス)

いぶり暮らし 2 (ゼノンコミックス)

 

 

  一気に二巻買いました。単行本には燻製をする上でのワンポイントアドバイスもあるのでこちらもおすすめです。 スモークウッドが途中で消えるのに悩んでいたんですが、コレで解決しました。

 

いぶり暮らし(3): ゼノンコミックス

いぶり暮らし(3): ゼノンコミックス

 

  第三巻は11月20日発売。予約しました。 

 

 

トーセラム鍋 お手軽燻製鍋 スモークチップ5袋入り TSP/PN-31D5

トーセラム鍋 お手軽燻製鍋 スモークチップ5袋入り TSP/PN-31D5

 

  中華鍋があれば熱燻は出来るのですが、作中で「雰囲気出すために鍋を買った」とあるので、買いたい欲がががが。 

*1:美味しんぼ」や「クッキングパパ」は日常発生する問題を料理で成敗したりして解決する料理マンガですが、いぶり暮らしには、そんなシーンはありません。そもそも「明示的な問題」が示されないのですから。

*2:もちろん僕の勝手な読解なので異論は全然あると思います。