今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

世界を広げることは、どうしても自分には必要な事だった

 風邪気味だったため、寄り道せず早々に帰宅。

 ゆっくりしながら、「関心の力」なんてことを考えていた。

 

偏食が直るように世界が広がった

 学生時代はゲームと本にしか興味が無かった。政治経済、スポーツ、芸能人、音楽、美術、家事とかの生活、周りの人々の動向・近況。クイズを部活でやっていたけど、どうしてもそれ自体は面白いと思えなくて、全く関心を払わずに過ごした。

 

 それから20年以上経って、面白いと思えるジャンルは飛躍的に増えた。いまだにわけがわからないと思うものはあるけど、関心の幅は飛躍的に増えた。子供の頃の偏食がいつの間にか直ったみたいに、関心を増やして、知識を増やしていった。例えば当時は実家ぐらしで家事をする必要がなかったから、食洗機とかの話を聞いてても楽しくないだろうと想像はつくけど、それ以外の事柄は、今となってはどうして興味が持てなかったのか、当時の感覚を思い出せないくらいになっている。

 

一つの関心に集中できないくらい世界が広がった

 ペルソナ5が発売された。

ペルソナ5 - PS4

ペルソナ5 - PS4

 

  昔 -多分20代ごろまで- だったら、迷わずお金を貯めてプレステ4と共に購入したと思う。前作、前々作もプレイしていて面白かったし、サウンドはとても格好いい。買う要素しか無い。

 でも、今の僕はまだ買う気になれないでいる。

 

 仕事の潮目が見えて、集中して取り組みたい。ゲームをやる時間が増えるとジムやプールに行く時間が減ってしまい、太ったり体力が無くなってしまう。食事はどうしよう。自炊する時間を削って外食にするとお金がかかるし栄養バランスも偏る。睡眠時間を削ったら一日中調子悪いし、仕事にも差し障りが出る。そもそもカルドセプトに逆転裁判6、まだ終わっていないゲームもたくさんある。この間買った本も読みたい。美術館の展示は今週末で期限が切れるから、週末は美術館に行きたい。あと人狼と脱出ゲームの予定も入っている。洗濯と掃除もそろそろしないと。家事をラクにする方法はないかな。

 

 世界が広がり、関心のあることが増えた。*1

 そして、一つの関心に集中できなくなっている。

 

 人それぞれなのだろう。

 そもそも関心事なんて移り変わるものだと割り切る人もいるし、ずっと狭いまま集中し続ける人もいる。

 

 閉塞的で全く希望が持てない自分の世界をなんとかしたいと思った。そう思ったからかどうかはわからないけど -偶然の力は大きいと思う- 世界は広がっていった。楽しくて仕方がなかった。

 世界を広げていったことが間違っているとは思わない。そうしないと、絶望的な気分のまま生きていくハメになった。ただ、それと同時に、かつてずっと関心を持っていたことがなんだか少しずつ色褪せていくように見えてしまうことが悲しい。本当は全く色褪せず、魅力的であることは分かっているのに。

 

 これから年を取るにつれて、身体的な不調を癒やすような事柄に関心が移り、これまでの関心事が色褪せるようなことになってしまうのだろうか。老いの恐怖があるとしたら、こういうことなのだろうか。これ以上世界を広げられないという限界、関心事が奪われるという衰退。

 

 そんなことを考えるのは風邪のせいだろうか。身体の不調を直したい。

 そう。今の自分は、10代の頃は全く関心のなかった自分の身体について関心を持っている。でも、それでいいとも思っている。10代の頃は運動が大の苦手で、自分の力では自分の身体なんて何もコントロールできず、何も改善できないと頑なに信じていた。

 今は違う。自分の身体は限界はあってもある程度はコントロールできる事を知っているし、できると信じられる。もちろん急に腹を引っ込めると言ったことは不可能だけど、徐々に腹を引っ込められることは可能だと信じることができる。

 世界を広げることは、自分に対する不信感を払拭するための活動だったのだろう。

 

m-flo「come again」。

www.youtube.com

 この曲をCOUNT DOWN TVで聞いて良いと思えたので、アルバムを買ったのを覚えている。come againだけでなく、orbit-3にPRISMと、LISAのvocal曲が特に光る。

   

EXPO EXPO (マスターピース・シリーズ)

EXPO EXPO (マスターピース・シリーズ)

 

 音楽のレビューは当時は見ていなかったのだけど、「2012年の万博を想像して制作された」らしい。2002年に発売されたアルバムだけど、今聴いても未来にいっているサウンドだと感じる。名盤。

*1:家庭を持つと更に関心のあることは増えるのだと思う。