今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

文章と向き合い直すためのクリエイティブ・ライディング講座 -今年やってよかったこと-

※本記事は「今年やって良かった事2018 Advent Calendar」の12/11 分の記事です。

 

  今年は、文章と向き合い直した年でした。向き合い直して本当に良かったです。 

 

  もともと僕は文章を書くことが好きでした。どちらかと言えば「文章書くことが好き」というよりは、「人と話すのが苦手」と言ったほうが正確かもしれません。文章であれば、

  • 自分の思考を考えてから正確に言葉に書き表せる*1
  • 相手の言葉を持って適切な返事を返すことができる


  といった利点があります。だから僕は、話すことベースの電話が嫌いだったし、書くことベースのパソコン・ワープロが大好きでした。加えて、自分の字が汚いと言うのも、僕がパソコン・ワープロが大好きな理由です。

 

  ただ、「文章が面白い」と褒められる事はありましたが、自分自身、なにかを身に着ていったとか学んでいったとか、書くためのスキルが向上しているのかは、あまり手応えが感じられませんでした。本当に自分の書いた文章は面白いのか、もっと良い文章が書けるのではないか。

  一度、きちんと文章を書くことに向き合おう。そう考えて参加したのが、作家の小野美由紀さんが主催する「クリエイティブ・ライティングスクール」です。

camp-fire.jp

 

  クリエイティブ・ライティングスクールでは、1ヵ月に1度課題が出されます。その課題に沿って参加者はそれぞれ文章を書く、というものです。参加して良かったといくつかあるのですが、特に良いと感じたこと2つあります。

  1. 参加者同士でフィードバックし合うことで、感想を言語化する思考を養える
  2. 「書き直し」という概念を知ること

  ある1つの課題に対して投稿した作品は、他の参加者全員に共有されます。それらの作品を見て、(批判はせずに)どのように感じたのか、他の参加者はフィードバックをします*2。同じテーマでも、エッセイだったり小説だったり表現形態は様々ですし、例えば「会話をさせてください」という広いテーマであれば、内容はほぼフリーなので、参加者自身のテーマが浮き彫りになります。他の人の作品を読むのはとてもおもしろく、またフィードバックを行うにあたって「この文章のどこが、どういったところが自分の琴線に触れたのか」を見極める作業は、文章を書く上でのヒントになりました。

 

  課題で書いた作品については、フィードバックと講師の小野美由紀さんのコメントを受けて、「書き直し」を行います。ブログの文章を書く時、どのように直せば良いのかというところがあまりよく分かっていなかったので、この作業はとても新鮮で有意義でした。書き直しをした結果、構成が違ってくるものもあれば、そもそも最初に書いたものとは全然違う内容になったことも驚きました。いくつかは、書き直してノートやブログにもあげました。以下が投稿をして書き直しをした作品です。

note.mu

 

note.mu

 

  ずっとT-SQUAREが好きだったのですが、これまでT-SQUAREに関する感情を文章化した事は1度もありませんでした。インストゥルメンタルとううボーカルが無い曲で、どのように良さを説明すれば良いのかわからなかったからです。僕には音楽の知識が無いため、技術的な話は書けません。

  ではどうやって伝えたらいいか。考えるべきは「自分がどれだけ感動しているか」ということをどうやって書くか、ということだけでした。結果として(どこまで伝わっているかわかりませんが)自分がT-SQUAREが好きだと言う事はしっかり書くことができたという手応えがあり、満足度は高かったです。また、試しに書いてみた小説が思いの外好評で、筆が乗ったのも意外でした。人狼TLPTでファンアートの一つとして小説を書いた事はありましたが、オリジナルの小説を書くのはこれが初めてでした。まだ完成させる自信がないので、「なろう」に投稿するのはまだ先になりそうですが、これだけ書いたのだから、一度は完成させて投稿したいと考えています。たとえ客観的にはうまくできていなくても、「小説を書く」と言う事は、子供の頃から自分がやりたかったことに他ならないということに気づいたからです。

 

 

  文章書く事は自分と世界と向き合うことだと僕は考えています。どのように向かい合うべきか。それを改めて考えさせてくれたのは、クリエイティブライティング講座だと思っています。来年以降も、どうやって自分の文章と向き合うかということを引き続き考えていくつもりです。

  

今日書きたいのは、こんなところです。

*1:もちろん全て正確に、ということはありませんが、少なくとも話すよりはずっと正確に表せると感じていました。

*2:ちなみにこれらの作業は、Google docs上で行われます。現代ならではだなあと感じます。便利。