今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

2020/04/15 要約では心が満たされない

  晴れているけど、どうも暖かさとは無縁な気がするな、とぼんやり思いながら寝坊。まだ寒く布団から出られなかった。それでも始業時刻には間に合うので、在宅勤務は改めてありがたいと思いながら粛々と仕事をする。


  会社が契約しているflierからメルマガが来た。

www.flierinc.com

 

「読書コミュニティーのメンバー募集!」という案内。

  一瞬申し込もうかと思ったけど、flier自体は、試しにインストールして数冊読んだけど、すぐに飽きて使わなくなってしまった。多分このコミュニティに入ったところで、得るものは少ないだろうなと思い、申込みを見送る。

 

  flierが揃えている本のラインナップは悪くなかったけど、要約を読む行為とは、相性があまり良くなかったらしい。確かに「10分程度で読める」のだけど、何が書いてあったか、いま振り返ってみても全然覚えていない。例えば「サピエンス全史」は、上巻下巻とも読んで「実は人間が小麦の奴隷になっている」「我々は部族の勝者の子孫、歴史はそうやって作られる」など、(そんな着眼点があるのか!)と感動した箇所もあり、面白かった。しかし、その後に読んだ要約は、全く味気なかった。どんな要約だったか、すら覚えておらず、感想も当然ない。食事に例えるなら、栄養以外なにもない白いカプセルを食べているような気分だった。

 

  本を読むという行為は、自分にとってはただ単に情報を取得する以上の何かなのだろう。要約を読んで情報を取得するだけでは足りない。たとえ時間がかかっても、えっちらおっちら読んだ方が記憶と心に残るし、アウトプットの助けになる。

  ただ、「全部読みたがる」という習性は特にビジネス書や技術書を読む上では、少しは改善しなければいけない。佐藤優が「読書の技法」で全部読むことの弊害を書いていたけど、拾い読みで十分な本や、拾い読みを繰り返すことで知識や視点を身に付けられる本もある。もっとも、これは新鮮だと感じたら佐藤優の助言そっちのけでまた一気によんでしまうかもしれないけど。  

読書の技法

読書の技法

  • 作者:佐藤 優
  • 発売日: 2012/07/27
  • メディア: 単行本
 

 

  明日は休日出勤の振替休日をもらったので、まずは家を片付ける。コロナとの戦いが長期戦になるなら、ベースキャンプとなるお家は絶対に快適な状態のほうが良い。まずは押入れの要らないものを整理して布団をしまえるように。

  本はどれくらい読めるだろうか。詰んである本を、佐藤優氏の教えに従って読んでみようか。