今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

「テレビ」も「とりもち」も無くなっても、「テレビとりもち」は無くならない

  先週のドラえもんで、テレビとりもちを放送していた。

www.tv-asahi.co.jp

  ドラえもんの次回作の映画は「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」。主題歌を歌うOfficial髭男dism*1がゲストで出演する話だった。わさびドラになってから有名人が出演する話が増えた印象がある*2。今回は何の話で出るのかな、と思っていたら「テレビとりもち」だった。

 

  話自体は原作のドラえもんをきちんと踏襲していて楽しかった。しずかちゃんがきちんとミーハーで「Official髭男dismよ!」とのび太に説明したり、ジャイアンがカメライダーセイヤー*3の大ファンだったりと、テレビ朝日らしい改変がされていて良いと思った。

 

  放送を見終わった後、ふと思った。

「これ、子供に『テレビ』が通じなくなる日が来るのかな?そうだとしたら、もうこの話って意味がわからなくなっちゃうのかな?」

 

  すでに子供のなりたい職業1位はYoutuberになっている。僕が子供の頃の職業の位置づけとしては、「歌手や俳優、お笑い芸人などのタレント」といった職業に当たるのだろう。しかし今の子供は「Youtuber」として認識している。Youtubeに出ている人であって、テレビに出ている人ではない。テレビ放映自体も、見逃し配信や完全版の配信など、テレビが無くてもタブレットやPCモニタ、スマートフォンなどでコンテンツを視聴できる用意が整っている。そう考えると「テレビ」という概念が無くなったとしても決して不思議ではない。「テレビ」の形状をしたものは「テレビ」ではなく「モニタ」と呼ばれるようになったら、テレビの概念は消えてしまうのだろうか。

 

  しかし、ふと気づく。

  「テレビとりもち」って言うけど、僕はとりもちの実物見たことあったっけ?

 

  記憶をたどったけど、僕はトリモチに触ったことはおろか、見たことも無かった。少し調べてみたところ、デイリーポータルZで、まさに「ドラえもんに出てくるトリモチを作る」という記事があった。

dailyportalz.jp

  上記の記事では、

広辞苑で引いてみると、だいたいこんな具合。

鳥もち
モチノキ、クロガネモチなどの樹皮から取ったガム状の粘着性物質。5~6月に樹皮をはぎ、これを秋まで水につけておいて、臼にいれて搗き、それを流水で洗う。これを3~4回くりかえすとできる。捕鳥、捕虫に用いる。(引用:広辞苑 第五版)

 

(中略)

 

調べによると、昭和初期ぐらいまでは普通にお店で売っていて、虫取りに行くときに子供がお小遣いで買っていたようだ。クワガタの世話(ダニ掃除など)にも使われるため、今でも小鳥店などでは普通に売っているらしい情報をゲット。

  なぜ僕がトリモチを見たことがないのか、よく分かった。トリモチは害虫駆除として用いる道具で、都会にはもうトリモチで駆除するような害虫はほどんど残っていなかった。また、鳥をペットとして飼ったこともなく、小鳥店に足を運ぶことも無かったので、見る機会が無かった。

 

  では、「とりもち」を見たことも無い僕は「テレビとりもち」を楽しめないのか?

  それがNoであることは、冒頭に書いたとおりである。

 

  作中で、テレビとりもちは「テレビの中のものに引っ付けて取る」と説明される。この時点で「とりもち」そのものを知らなくても、作品を楽しむ上では全然問題ない。これがどういう道具なのか、理解できる。話の進め方としてはこれで十分だ*4。そう考えると、「テレビ」という概念を理解していなくても。「なにかモニタ越しに写っているもの」、もっと言えば「自分と違うところにあるらしい空間(スクリーン)にあるもの」という概念さえ理解していれば、テレビとりもちは話として理解できる。

  つまり、テレビとりもちの本質は「自分と違うところにあるらしい空間(スクリーン)にあるもの」を「道具に引っ付けて自分のいる空間に持ってくる」道具である。こう書くと、十分にSFチックな話に思える。つくづく藤子・F・不二雄氏はSFに対する見識が深いと感嘆するばかりである。

 

  今後、「テレビ」も「とりもち」も知らない世代がほとんどになったとしても、「テレビとりもち」は無くならず、面白い話として理解されるのだろう。そういうのは古典落語にも似て、とても楽しい変遷である。そして自分が意識していないだけで、実は自分の身の回りからは消えてしまったものも、きっと少なくはないのだろう。

 

  今日は、ふと思ったことを書いてまとめた。今までほとんどが日記に近い形式だったので、珍しい。本当はこういう着想を膨らまして、もっと論じたりしたいのにな、と思う。

*1:ちなみにこの文章はiPhoneの音声入力で入力したのだけど、Official髭男dismが一発で変換された。びっくりした。

*2:甘栗旬とか福山雅秋とか、ちゃんと名前を変えているのは、個人的には原作を踏襲していていい印象を持っている。

*3:もちろん「仮面ライダーセイバー」のパロディである。

*4:考えてみたら、ドラえもんは小学生の読む漫画なのだから、概念を知らない子供を置いてけぼりにするような話にするはずがなかった。これについては自身の不明を恥じるばかりである。

健康に対する沢山のヒントを持ち帰れたイベント -meetALIVE vol.25 仕事に効く、ウェルネス最前線-

オンラインイベント「meetALIVE vol.25 仕事に効く、ウェルネス最前線」に参加。

 meetalive210119.peatix.com

「異端の医者」上田 悠理氏、「くびれの鬼軍曹」豊島香奈子氏、「美容変態」Hashi mo氏のお三方*1をゲストに迎えての新年一発目のmeetALIVE、健康維持というテーマに興味があったので参加した。パネリストの顔ぶれから、美容の話や筋肉・運動の話に集中するかと思っていたが、想像以上にトピックは広がり、大変楽しめたし、役に立つイベントで会ったように思う。

  余談だが、上田氏は北海道釧路市からのオンライン参加。もしコロナ禍前のmeetALIVEであれば、おそらくスケジュール的に参加出来なかったであろうことを考えると、こういったイベントがオンラインにシフトしたことは悪いことばかりでは無い。

 

以下、meetALIVE本編および懇親会で、なるほどと思った話を中心に書く。

 

Zoomにおけるメイクは普段のメイクとは異なる

  ZoomなどのWeb会議においては、カメラを意識したメイクが必要になる。ポイントは、「Zoomのライト効果を考慮したメイク」と「カメラの位置」。具体的には、暖色系のメイクをすること。パーソナルカラーが寒色系の人も無視して構わない。Zoomライトが影響してしまうため、寒色系のメイクだと顔色が必要以上に悪く見えてしまうのである。服についても、寒色系よりも暖色系の方が良い((質問しそこねてしまったけど、だとしたらバーチャル背景も寒色系は避けた方が良いのだろうか?)。また、いわゆる「アホ毛」など、髪型も実は目立つので注意。きちんとケアすること。

  「暖色系だと太っているように見えないか」という質問があったが、それに対しては「目線より少し上ぐらいにカメラを置く」ことで解決できる、とのこと。これで暖色系を着たとしても膨張色にはならない。

  カメラは今の所ノートPC備え付けのカメラを使っているが、今後必要であればWebカメラを外付けする、などのテクニックがあることを覚えておく。

 

朝食は、何か特別な目的がない限りは食べた方が良い

  朝食を食べるべきか、そうでないか。ファスティングなどで断食をする人も少なくないが、そういった特別な目的が無いのであれば、一般的には朝食は食べたほうがいい。理由は以下の2つ。

血糖値が乱高下しにくい

  食事の間が空きすぎたり不規則な食事をすると、血糖値が急激に上がってしまう。糖尿病治療などにおいては血糖値が乱高下する事はリスクになり得るので、避けたほうが良い。つまり、朝食は食べて乱高下を防ぐべきである。

筋肉の分解を防ぐことができる

  筋肉は16時間空腹であると分解されてしまう。そのため、筋肉を維持するために食間を開けずに朝食を食べた方が良い。

 

  今の所朝食はパン+プロセスチーズ、パンが無ければソイプロテインを飲むなどして居るが、どうやら大きくは間違っていなかったらしい。少し安心した。

 

睡眠は、自分の心身の調子と実際の測定結果を照らし合わせながら自分に合った睡眠を見つけていく

  睡眠を改善するための方法はいくつかある。例えば

  • 寝る前の1時間はスマホやテレビなどディスプレイを見ないで、暗めの部屋でリラックスをすること
  • トリプトファンを摂取すること(鶏肉・バナナ・牛乳に含まれている)。
  • 90分が睡眠のリズムなので、それに合わせて入眠時間・起床時間を調整する
  • 起床後はカーテンを開けて日光を浴びる

 

  といった内容は人によらず睡眠を改善させることがわかっている。一方で、人によって適切な入眠時間・起床時間(いわゆる「朝型・夜型」と言われているもの)や適切な睡眠時間は異なる。大切なのは、データを取って自分にとって適切な条件を探すことである。すっきり起きられた、もしくはすっきり起きられなかったのはどういった条件だったかを絞り込み、前述の睡眠改善案と合わせることで、自分にとって適切な睡眠が見つかる。

  自分の場合だと、睡眠時間よりは入眠時間に強く影響を受けることが多い。同じ7時間睡眠でも、23時入眠と2時入眠では翌日のパフォーマンスが天と地ほどに違う。また、その日どのような運動をしたかによっても入眠は影響を受けることが分かった。具体的には、プールで泳ぐと入眠はスムーズだが眠りが浅く覚醒することがある。筋トレは入眠はあまり影響ないが、眠りは深い。運動した時の方が睡眠の質自体は良いので、引き続き睡眠の改善に努めようと思う。

   個人的には「仕事などで1日が終わってしまったときに、ついつい夜更かしをしてしまう」という司会の森脇さんの話に共感した。僕も似たような経験があり、翌日それでパフォーマンスが落ちてしまうことが何度もあった。今は対策として「そのやりたい事は翌日早起きしてやる」と決めて無理やり布団に入っている。こうすることで睡眠時間も早寝も実現できる。翌日、予定通り早起きできたら、そのままやりたいことをやれば良い(面白いもので、翌日起きた時は、その時にやりたかったことは別に興味が無くなってる事が少なくない)。もし早起きできなかったとしても、体調は回復してるのでそんなに落ち込むことは無い。 

  

  満足度の高いイベントだった。満足度の高さは本編もそうだが、懇親会が大きなポイントだと考えている。懇親会では、ゲストがそれぞれZoomのブレークアウトセッションで、個別に参加者からのQAに答えていた。美容や健康といった多くの人が関心を持つ話について、有識者に直接質問ができるというのは、非常にありがたかった。僕は一部屋にずっと居座っていたので他の二部屋の様子は知らないけど、おそらく盛り上がっていたのだろうなと想像している。

 

 

 

 

 

   Fitbit。種類が多くて目移りするけど、色々探してとりあえず付けて試してみようと思う。耐水性能があるらしく、水泳中も身に付けたまま活動を記録できるのは、大変魅力的である。

 

  余談だけど、年初の「毎日2000字書く」は現在も継続している。ただ、ここ3日間のテキストは、完成までの分量が多いなどの理由で、まだ公開はできていない。早く公開できるように頑張るしかない。

*1:お三方とも、よくこの二つ名でOKしたものだと思ってしまった。

機械学習とは何かを学び始める

「キカガク」の「脱ブラックボックスコース」を受講している。

www.kikagaku.ai

  ずっと機械学習には興味があったものの、忙しさを理由にしたり、とっかかりが見つけられなかったりで、なかなか学習に手をつけられなかったのだけれど、正月にこの講座を発見して、「1月中には必ず少しだけでも始めよう」と決意し、本日ようやく始めることになった。

  講義の内容は、(多少予想はしていたけど)まずは数学の解説だった。最後に数学を勉強したのは高校時代で、もう10年以上数学からはなれている。そして、(この業界にいるにも関わらず)数学は不得手に近い。確率論や期待値は理解できたけど*1、幾何学的な図形の証明問題や三角関数はさっぱりわからなかった。微分・積分も、公式はうっすらと覚えているが「どのようなものなのか」「どういった考え方で用いるべきものなのか」「どういったことに役に立つのか」全く頭から抜けていた。

  そういうわけで、地道な作業を覚悟しながら動画を視聴していった。

 

  動画は1単元あたり10分前後。講義は、指数関数や対数関数、微分とはどのような概念なのか、何がうれしいのか、公式はどうやって導き出すのか、などなど基礎的なことをきちんと解説してくれるのが良かった。少し込み入った定理には触れていないようだが、おそらく基礎的な概念がわかれば機械学習の理解には差し支え無いという判断で、カットしていると思われる。

  とはいえ、動画の後で受験できる小テストは、かなり苦戦する。問題の解説が無いのが不満といえば不満で、「合成関数の微分」は大苦戦し、結局1時間以上かかって解いた。テストをスキップして次の単元に行けることはいけるのだが、これを解けるレベルでないと、また高校時代のようにさっぱりわからない公式に囲まれて嫌になるのではないかという嫌な想像から、なんとか解いて進みたいと考えてしまっている。

 

  実際のところ、この「脱ブラックボックスコース」および他の機械学習に関する単元を学習し終わったとして、エンジニアとしてこれで金を稼げる位のデータサイエンティストになれるかと言ったら、おそらく怪しい。これはキカガクという会社のカリキュラムが悪いわけではなく、そもそもの話として、以下の2つがあるからだと思う。

  • コースの終了は、データサイエンティストの出発点にすぎない

  キカガクを全て終了したとしても、データサイエンティストとしては、あくまで(ITエンジニアでいうところの)プログラミングスクールを終了した程度のレベルの人間でしかないのではないか、と考えている。基礎的なことは理解しているが、それらの知識や技術が、実務ではどのように使えるのか、相応の経験を積まなければならない。

  • 具体的な案件を探す力は、ここでは身につかない

  データサイエンティストとしての働き口をどうやって見つけるか、という営業力の話である。いわゆる具体的な案件はどこにどうやって入手するのか、ここではわからない。

  という以上2点を考えると、このカリキュラムを新しく仕事を得るために受講し、データサイエンティストになるということは、困難な道程と考えざるを得ない。

 

  しかし、このカリキュラムが全く役に立たないかと言えば、決してそんな事はない。このカリキュラムは、例えば脱ブラックボックスコースで言えば、エンジニアだけでなく、非エンジニアに対してのコースでもある。つまり、営業やセールス、マーケティングといった他の職種が、機械学習がどういうものかをより深く理解することで、ビジネスチャンスや新規事業、ある顧客に対するアプローチといった、自分の職種のドメインについて、理解が進む可能性がある。

  またエンジニアにとっても、「これだけでデータサイエンティストになるのは厳しい」と書いたが、他の技術と組み合わせることで、結果的に仕事を得ることは、まあ現実的な話になりうると思う。例えばWebサイトを作る技術、DB周りのデータ整備をする技術、インフラ運用の技術など、これまでのエンジニアのキャリアで培った技術と組み合わせて機械学習を取り入れることで、運用の効率化であったり、新たなサービスの拡充を検討するなど、用途はいろいろあるだろう。

 

  実のところ、機械学習を学び何をするのか、特にこれといったプランがあるわけではない。機械学習とは何だろうと、興味があるのに全くとっかかりがつかめない状態が気持ち悪かったから、それを解消したいという理由、それぐらいである。要するに、ただの好奇心に他ならない。しかし、こうして高校時代に全く自分を苦しめるだけだった数学が、今こうやって「何かを理解するためのツール」として目の前に現れていることは、とても新鮮だ。そして、試験をクリアするためだけだったかつての高校の勉強と違って、「公式がそうなるのはわかったけど、どうしてそうなのか理解しないとどのみち使い道がないから、必死で理解するしかない」とウンウン唸っている今の勉強は、はっきり言って楽しい。

 

  このブラックボックスコースは12時間学習時間かかるらしいが、これまでの様子を考えると、間違いなく12時間以上かかる。下手したら倍の時間はかかるかもしれない。それでも何とか食らいついて、脱ブラックボックスコースは修了しようと意気込んでいる。

*1:おかげで、バックギャモンも苦にならず勉強できている。

創作の回路の仕様をつかめますように

 

  鬼哭館の殺人事件、SSをさらに書いた。例によってネタバレを多分に含んでいるため、未プレイ者は閲覧禁止である。

privatter.net 

  今週書いていたのはこれである。1日2000字が目標だったが、勢いが付けられると2時間で4000字書けることが分かった。ただこの字数は「話の大枠が完全に見えてて、誰に何を喋らせるかがわかっている」条件での字数だ。言い換えれば「いかに話の大枠を素早くちゃんと作ることができるか」が、自分にとっては重要なのだとわかった。

  不思議なことだが、この創作をしている内に、他の創作物についてもアイデアが浮かび書き足しをしている。こういうのは、創作特有の何かスイッチが脳の中にあって、それが稼働してオンになった状態だからそういう現象が起こっているのだろうか、と想像している。反面、なにか別の回路がオフになってやしないか、少し心配はしている。

 

  なお、本記事は2000字に満たないが、上記のSSが3日間で7000字を超えているため、クリアとする。この手の創作のペースがずっとつかめていなかったが、ようやく自分なりの書き方が身につけられそうで、少し楽しみにしている。もっともまだ入り口も入り口なので、また壁に当たる可能性は高い。

 

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 秋葉原カリガリのカリガリカレー。

  私用を済ませた帰り道に久々に寄った。カレーはもちろん美味しかったのだけれど、付け合わせのコールスローも優しい味で大変美味しかった。今まで食べたコールスロー中で1番美味しい、といっても良い。

  店には、「神田カレーグランプリ2019受賞」と書かれた張り紙があった。気になって「神田カレーグランプリ2020」はこのコロナ禍の中で行われるのだろうかと調べてみたところ、開催はされるらしい。

kanda-curry.com

色々な意味で厳しい戦いになると思うが、ぜひ頑張ってほしいと切に願う。 

【備忘録】メンタルが不調だったので試したことまとめ

  土曜日はメンタルが絶不調だった。具体的には、なかなか起きられない(いつもより起床時間が2時間も遅かった)上に、起床してもなんら予定していた活動ができず、なんとなくSwitchをプレイしダラダラ過ごし、昼食を作る気力も無かったため、パン屋で16時(!)に食べる始末。一応プールに行って調子はある程度復調はしたが、その時にはもう夜で、多く活動する気にもなれず、久々に後悔する休日を送ってしまった。

  どうしてこんなメンタルが絶不調になってしまったのか。プールに行って調子を取り戻したことを考えると、身体的に問題が無かったか振り返る必要があると思い、状況を確認した。結果として、環境にも行動にも、大きく問題があった。

  • 入眠時間が遅い(2時ちょっと前)
  • 室温が低い(14度程度)
  • 湿度が低い(30%)
  • 身体を温める方法が電気毛布だけ
  • 水分摂取が不足している(コップ一杯だけ)
  • 栄養を何も摂取していない

  要するに、「寒い中でひもじい思いをしていた」状態だったことになる。これでは「きちんと活動できるだけの環境が整っていなかったことになる。そこで翌日の日曜日は

  • 就寝時間を元通りにする
  • 起床前に暖房をつけるようタイマーをセット(ただし長時間つけると乾燥するため、時間が来たらオフにする)
  • 枕元に水と温かい飲み物(チャイ)を置いて寝る

 

  これを試したところ、起床後のメンタルが平常時と変わらない状態で活動できた。改めて人間は動物なのだなと確認できた。飲み物と室温の調整はできるようになったので、この冬はいかに早寝できるかが鍵かなと考えている。

  また「季節性うつ」のように、太陽光を浴びていないためという可能性も残っている(実際、日曜日は起床後すぐに外出した)。仕事はリモートワークを継続しているが、身支度を整えたら一度窓を開けたほうが良いのかもしれない。引き続き、身体と精神に良い環境づくりを考えることにする。

 

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 不調時に飲みたくなる飲み物、チャイ。スパイスが効いていること、甘さがあることから、起床時にぴったりの飲み物であった。寒くなることが予想されるときは、事前にこれを作って保温ジャーにでも入れておき、枕元に置くことにする。ただ、今日はもう披露が結構濃いので、白湯でも良いかもしれない。

 

  なお本記事は2000字に満たないが、別で創作の文章を書いているため本日の内容はクリアとする(昨日はブログ記事を起こしていなかったが、同様に創作の文章を書いていた)。創作の文章は書き始めると別の創作物も書きやすくなった(アイデアが生まれた)。これがたまたまなのか、そういう創作を続けてきたから自然と脳がそういう発送をしているのかは、もう少し観察してみる。

マーダーミステリー「鬼哭館の殺人事件」

 大正浪漫マーダーミステリー「鬼哭館の殺人事件」をプレイ。

groupsgr-kikokukan.wixsite.com

  マーダーミステリーという作品の性質上、1回限りしかプレイできない、かつネタバレ厳禁なので、作品の感想を詳細に述べるのが難しいのだけど、ギミックや勝利条件など、ゲームシステムとキャラクターの設定をうまくリンクして物語に奥行きを持たせた、非常に出来のよいマーダーミステリーであったと思う。個人的には、マーダーミステリー未体験の人が一番最初に遊ぶマーダーミステリーとしても良いと思っている。物語が複雑すぎず、没入感が味わえた。

  余談だが、舞台が大正時代だったので和装してプレイしようとしたら、「お嬢さん」役の方も和装で来てくださってて嬉しかった。本作品は和装推奨である。

 

 

   僕がプレイしたのは「作家」というキャラクターなのだけど、ストーリーに感じ入るところがあり、プレイ後の勢いで、自分がプレイしたキャラクター「作家」のSS(ショートストーリー)を創作して書いた。

privatter.net

  本日の2000文字のノルマはこれでクリア。

  起承転結がはっきりしていれば、1、2時間程度で一気にストーリーも書けるのだなと発見があった。

 

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 新橋「ななつぼし」の排骨担々麺。

「排骨」と名のつく麺は大体当たりと雑なくくりで食べているのだけど、やはりあたりだった。そもそも排骨が好きなのだ。

 

猫町倶楽部シネマテーブル ベスト&ワースト

  猫町倶楽部のシネマテーブルに参加。テーマは「ベスト&ワースト」。2020年に公開された映画からベスト3&ワーストを決めて発表するというもの。カウントしたところ、10本観ていた。2020年公開の映画だけでこれなので、実際にはもっと観ているわけで、随分映画を見たなあ、と驚いたのだけど、参加者の方々は20本・30本は当たり前、中には50本以上観たという方も。そもそもそれだけの数、映画が公開されているという事実に驚く。自分が知っている映画はごく一部なのだろうな。

 

  以下、2020年の映画のベスト3&ワーストを書く。 

第3位:ソニック・ザ・ムービー

  4月に発令された緊急事態宣言が明け、映画館の営業が再開されてから初めて観た映画。だから思い入れもあるのは確かだけど、少なくとも、もっと評価されていい映画であると僕は思う。 

paramount.jp 

  • ソニックが可愛くない
  • ソニックの声優が今まで担当してた金丸淳一さんじゃない

  などの理由から前評判は芳しくなかった。しかし実際に観てみると、ソニックの造形はきちんと直っているし、ソニックらしい疾走感のある映画に仕上がっていた。ハリネズミのソニックが保安官のトムとコンビを組んでロボトニックに立ち向かうというのは、ベタベタな王道ストーリーではある。原作と違い舞台はアメリカだけど、それが「自動車が走り回る大都市を走り回りながら戦うソニック」という、疾走感を味わえる舞台設定にもなっているし、高度に機械化された都市を舞台にすることで「動物のソニック VS 機械を操るロボトニック」という対立構造、かつアウェイのソニックを助ける保安官トムというキャラクターのつながりが生み出されて、観てて気持ちが良い。

  日本語吹き替え版で鑑賞したが、ソニック役の中川大志はよかった。この映画のソニックとしては、しっかりとソニックだったと思う。ロボトニックの山寺宏一は、山寺宏一だった。悪い意味ではなく、悪役の博士として本当に安定しているなと感じた。

 

第2位:イップ・マン 完結

「ジャッキー・チェンやブルース・リーのカンフー映画を見た後は、強くなった気分になって帰る」ということはよく言われているけど、その例えに習えば、僕にとってイップ・マンシリーズは「背筋を正して生きていけと言われた気分になって帰る」映画である。

gaga.ne.jp

  別にそういう説教をするような映画ではない。しかし、イップ・マンの生き方を観ていると、自然とそう感じてしまう。イップ・マンは「ブルース・リーの師匠」という偉大な存在にも関わらず、映画で描かれているのは「等身大」の人物だからである。

  イップ・マンは、日本軍や武術のライバル、果てはフランク(マイク・タイソン!)に勝ったにも関わらず、イップ・マンの家族の生活は楽にならない。本作の「完結」では、妻を亡くしたイップ・マンが息子とすれ違う様が描かれている。イップ・マンは「問題を武術で解決する」というよりは、「武術のおかげで問題をなんとか凌いでいる」ようにも見える。

  イップ・マンほどの人物が「ありふれたこと・我々にも起こりうること」で悩んでいるのだから、僕も「ありふれたこと・我々にも起こりうること」で悩むのは当たり前だし、同じように立ち向かおう。

  変な話だが、イップ・マンが偉大であると言われれば言われるほど、「しっかりしていれば、僕もなんとかなるのでは」という謎の自信が湧いてくる。確かにイップ・マンはクライマックスでは自分の拳法で決着をつけるが、そこまでのプロセスは決して平坦ではなく、そもそも拳法で解決しきれない問題もある。だからこそイップ・マンが悩むことに親近感が湧き、自分ごとのように感じられる。  

  これは「イップ・マン 完結」を見る前に、前三作を観たから、余計にそう感じるのかもしれない。そのため、「完結」単体での評価というよりは、イップ・マンシリーズとしての評価になっている可能性はある。

 

  余談だが、そういう意味では、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」をTVシリーズをちゃんと観ないで見に行ったのは失敗だったかもしれない。上映終了まで見れなかったので、公式サイトの「5分でわかるヴァイオレット・エヴァーガーデン」だけを観てから行ったのだけど、TVシリーズをちゃんと観てから鑑賞したら、評価は全然違っていた可能性が高い。

 

第1位:パラサイト

  やはりこれが1位である。 

www.parasite-mv.jp

  貧乏な家族が家族ぐるみでIT企業の社長の家族の家にだんだん寄生していく様が、テンポよく描かれており、飽きなかった。また光と影の映像、(階段を)昇る・降りるというアクションが彼らの置かれている立場を表している、という映画ならではの表現に唸った。「これは何を言っているのだろう」という考察をするよりは、「このテーマということは」から色々な仕掛けが見えてくる、面白い映画だった。

  2020年の映画で、唯一2回見た映画である。2回とも面白かったし、文句なしの1位だ。

 

ワースト:とんかつDJアゲ太郎

  何がどうひどかったかは、以前にブログで書いた通りである。 

townbeginner.hatenablog.com

  懇親会でも、どれだけこの映画がひどかったか、原作ファンとしてどれだけ悲しかったか、うっかり熱く語ってしまった。とんかつDJアゲ太郎を知らない人に対して、

「皆さんの好きなトンカツが原作のとんかつDJアゲ太郎、そこから中の肉を抜いたのが映画のとんかつDJアゲ太郎*1

  と説明したけど、実は気に入っている例えなので、今後もし映画のとんかつDJアゲ太郎を説明することがあったら、使うことにする。

 

  改めて振り返ると、ベスト3の感想よりもワーストの感想の方が熱量が入っている。本当に僕は、映画「とんかつDJアゲ太郎」を楽しみにして、そしてがっかりしたんだなと実感してしまった。

 

  東京は再び緊急事態宣言が発令された。映画館にも影響が出て、20時以降は上映されない可能性が高い。今後の動向が心配だけど、どうか今年も映画がちゃんと見られますように、と願う。

*1:美味しんぼの富井副部長の悪口を言いたいわけではないです。念の為。