今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

ヤシマ作戦に参加している方々にお願いしたいたった一つのこと

 3月11日の大震災による被害はまだ復旧の兆しを見せず、首都圏においても計画停電が実施されています。そしてなお大規模な停電の恐れがあるため、震災当初から政府が節電の呼びかけを行っています。
 そんな中、この節電キャンペーンにある名前が付けられました。ご存知「ヤシマ作戦」です。

効果のあったヤシマ作戦

 「新世紀エヴァンゲリオン」で描かれた、攻撃兵器の電力を集めるために日本中を停電状態にするという作戦、それがヤシマ作戦です。それが転じて、今回の節電キャンペーンの通称としてtwitterを中心に爆発的に広まりました。「節電することでヤシマ作戦に参加している」という意識が芽生えたのかどうかはわかりませんが、twitterのタイムラインを見る限り節電している方々にツラさは全くなく、むしろ喜んで参加しているように見受けられました。
 結果、実際の消費電力が東京電力の電力需要予測を大幅に下回り、ヤシマ作戦は絶大な効果を生んでいたが証明されました。一説には、水力発電一基分とも言われています*1。その結果、予定されていた計画停電も回避されました。*2
 今回の節電について、「やむを得ず電気を使う」という人はいたとしても、非協力的な人はあまりいなかったように思います。もし「どうせ俺一人が無駄遣いしたって大したことねえんだから」と公言するような人がいたら、非難の嵐にあったであろうことは想像に難くありません。きっと、その人一人が無駄遣いしたところで、電力消費量は本当に大して変わることは無かったでしょう。しかし、ヤシマ作戦に参加された方々は、そうとは感じられなかったはずです。
 実際に、一人一人がそれぞれヤシマ作戦に参加した結果、水力発電一基分の電力が浮いたのですから。

水力発電一基分の投票を目指して

 本日、東京都民である僕の家に投票所入場整理券が届きました。4月10日は統一地方選挙、都知事選です。
 多分僕が投票したところで、誰が当選するかに大して影響は無いでしょう。しかし、僕は投票に行きます。皆が同じような行動をすれば、水力発電一基分のエネルギーはかき集められることが実証できたからです。これが選挙になればどんな効果が出るか。
 ヤシマ作戦に協力している方々へ。4月10日、試しに投票に行ってみて下さい。この際、誰に入れてもいいです。誰に当選するかは大きな問題ではなくなるからです。「水力発電一基分の投票がなされたこと」に立候補者は驚き、有権者に目を向けるようになるでしょう。「投票をした」有権者の顔をきちんと見るように。*3

 僕は、この4月の選挙が世の中を変えるための萌芽になるよう願っています。この大震災で、世の中は変わる、あるいは変わったと様々な場所で語られています。良い方向・悪い方向両方含んでの話なので、正直咀嚼できていません。しかし、世の中の未来を大きく変えることができるとしたら、4月のこの時点だと思います。
 

 願わくは、ヤシマ作戦twitterなどのネット上だけの狭い話じゃありませんように。

執筆時間:40分

*1:東京電力のPDFより。

*2:その後計画停電は実施されていますが、停電回避も何度かできています。

*3:id:Lacan2205126さんのエントリ「この国の秘密」に詳細が丁寧に記されています。是非一読を。