ジュンク堂で行われたトークセッション「仕事でRubyを始める人たちへ−私がRubyを始めた理由(ワケ)−」に行ってきました。当日twitterで知ったのですが、幸い満席になっていなかったので運良く入れました。ソニックガーデンCEOの倉貫義人さんを司会に、小川伸一郎さん、増井雄一郎さん、櫻井達生さんのお三方を迎えてのトークセッションでしたが、非常に面白いトークセッションでした。
トークセッションの終盤で「アウトプットが大事、ブログを書くまでが勉強会!」とメッセージがあったので、自分なりに感想を書いてまとめます。
「Rubyが楽しくてしょうがない」
僕自身は特にRubyで仕事をする予定は無いのですが、「コーディングしていて楽しい」という言葉に惹かれてRubyをやろうとしています。実際、トークセッションでRubyを使うことになった経緯のくだりでもこの言葉はよく出てきていました。Rubyの何が楽しいのか不思議だったのですが、話を聞いていると、Rubyという言語というよりはRubyistが作り上げているコミュニティや文化に起因するものなのかな、と感じました。
「開発メンバーが前向き、アジャイルなどを積極的に取り入れていく姿勢がある」
「そもそも仕事取るんだったらJavaやPHPで、Rubyはプログラムが好きじゃないとやらない」
など、言語よりは人に関しての話題が多かったので。ということは、Rubyを学習するにはRubyistの文化・コミュニティに積極的に関わっていくとモチベーションが上がりやすい、となりそうですね。なるほど。最低限のことを身に付けないと全くそういったコミュニティにかかわりことは出来ない、敷居が高いと感じていたのですが、おかげで少しハードルが下がりました。
Ruby学習に対する壁
僕も感じているんですが、Ruby学習に対する壁というのは、Rubyという言語がわからないと言うよりも周辺の環境周りのことがわからない、ということのほうがずっと多い気がします(ちなみに僕の場合はgitでした)。小川さんが
「サーバ管理はプログラムとは別の能力。Linuxがわからなくてrubyをやめてしまうのは本当にもったいない。」
と話していたのが印象的でした。Javaでwebアプリ作るときも、ハマるのはロジックとかじゃなくてサーバーの設定など諸々でした。これらの悩みも、Herokuで随分解消されてきていると倉貫さんは話していましたが、僕も同意見です。自作のRubyプログラムを上げたことはありませんが、数コマンド叩くだけでLokkaを立ち上げられるのはすごいです*1。
まずは本当に簡単なアプリ作って、Herokuに上げてみてやってみて、ですね。
写経のススメ
じゃあ簡単なアプリって何?何か作りたいものがあればいいけど、それがない場合はどうするのか?
そう、写経です。
要するに本に書いてあるサンプルプログラムをそのまま書き写す(タイプする)ということです。最初ピンと来なかったのですが、増井さんのMSXの話を聞いて納得しました。僕も小学校・中学校の頃MSXでゲームやりたさに写経してましたが*2、最初は訳もわからずタイプしててエラーで詰まってを繰り返していくうちに、だんだん似たようなエラーに引っかかったりしてコードの意味を把握していきました。オリジナルな要素は覚えてから少しづつ取り入れていっても良い、と。
やはりアウトプットは大事
「ブログ書くまでが勉強会」という言葉がありますが、その通りだと思います。特に「写経が大事」というのは何回か(!)読んだり聞いたりしていたはずなのに、今こうやってブログに書いて初めて、何か妙に腑に落ちた状態になりました。現在入門gitの写経中ですが、終わったら早速今日買った本の写経に入ります。
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ともあれ、Rubyをいじる大きなきっかけになりそうなトークセッションであったと思います。30日間チャレンジとして明日からgitとRubyがんばります。小川さん、増井さん、櫻井さん、倉貫さん、素晴らしいトークセッションありがとうございました!