今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

沖縄に行ってきたので取った写真を元に振り返りながら感想を書く

  今年も沖縄に行った。

  去年は水族館やパイナップルパークへ行ったので、今年は少し違うところへ行こうと思った。

 

   地図を見たら世界遺産があるとのことで、中城城跡へ向かう。

  「観光案内では小学校から徒歩30分ってあるけど、久場駅からなら徒歩15分程度だからこっちのほうが早い」というネットの記事を見かけたので、久場駅から歩いて向かう。

 

f:id:TownBeginner:20170914212916j:image

  ここまで2時間かかった。

  途中道に迷ったことを考慮しても1時間はゆうにかかる。炎天下ということもすっかり考慮から漏れていた。もし途中でお寺と自販機を発券していなかったら、本当に道中倒れていたと思う。危険だった。

 

f:id:TownBeginner:20170914212848j:image

  途中、朦朧としながら取った写真。多分無意識にいい景色と思ったのだろう。

 

f:id:TownBeginner:20170914212842j:image

f:id:TownBeginner:20170914212949j:image 

f:id:TownBeginner:20170914214245j:image

  中城城跡は、石作りが印象的で、見返してみると外国の城かと錯覚するような作りだった。天守閣が無く、日本の城と作りが違うから余計にそう感じた。

  とくに中城は、石積みに特徴がでていて、野面積み、布積み、相方積みと異なる方式が一度に見られるらしい。鉄腕DASHを見てるともっと楽しめたに違いないが、普通に見ているだけでも十分面白かった。石が琉球石灰岩という沖縄独自の石だということも影響しているのだろう。

 

f:id:TownBeginner:20170914212938j:image

  太平洋を一望した。喉の渇きと足の痺れが癒やされた。

  流石に帰りはタクシーを呼んでもらった。 

 

f:id:TownBeginner:20170914220806j:image

  首里城の本殿は改修中だった。残念。

  首里城は三大がっかりスポットと紹介されていたけど、本殿が改修中だった事以外はそうでもなかった。中城城跡で見た石積みがここでもあって、沖縄に来ているのだという気分がしっかり味わえた。

 

f:id:TownBeginner:20170914220753j:image

f:id:TownBeginner:20170914220746j:image

  首里城を後にして、琉球王たちが眠る玉陵へ。琉球王国に関する歴史や当時の政治状況は書いてあったけど、琉球処分については一切触れられていなかった。当時の日本政府が琉球に対して何をしたのか書くことは、何か都合が悪いことなのだろうか。19代尚泰から琉球王国は解体され、従一位の称号を与えられていたけど、次の代の尚典はなぜ従二位止まりだったのか。そんなことを考えていた。こういう時、歴史の知識というのは、運動を行う時の筋肉にも似て、積み重ねてこなかったことによる蒙昧を後悔する材料になる。

 

小説 琉球処分(上) (講談社文庫)

小説 琉球処分(上) (講談社文庫)

 
小説 琉球処分(下) (講談社文庫)

小説 琉球処分(下) (講談社文庫)

 

  佐藤優氏が薦めていた本。琉球特有の用語などが少し飲み込みにくいが、小国である琉球の人々の感覚を味わえるのが良い。まだ下巻途中までしか読めていないのだけど。

 f:id:TownBeginner:20170914213000j:image

  琉球処分を読む前にこれを見ておくと、理解がし易い。親方の読み方はなかなかしっくり来なかったけど。親雲上はあっさり頭に入った。「おやかた」となまじ読めるから、その知識が邪魔してしまう。

 

  沖縄は日本にとってはテーマパークであり、日本のつらい部分を負担させられていると考えている。今、軍事基地があることに限らない。仮にアメリカ軍事基地がなくなったとしても地政学的に要所にならざるを得ない。琉球王国の末期、清と日本の板挟みに三司官は悩んでいた。力のある大国の間にある小国として、どう振る舞うか。それをずっと悩み続けてきたのが琉球であり、沖縄なのだろう。

  そんな勝手な感想を抱いた。似た国は他にもありそうだけど。アナロジーができるくらいにきちんと知識を蓄えておくことは、歴史に限らず重要である。 

 

f:id:TownBeginner:20170914212901j:image A&WのA&Wハンバーガーとルートビア。

ハンバーガは美味しかった。ルートビアはお代わり自由だったけど、一杯で十分。