今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

何年も片想いしている人が結婚してしまいました。気持ちを切り替えられる自信が無いのでもしアドバイスがあればお願いします。

  Q-Boxに表題の質問が届いてました*1

 

  長くお待たせしてすみません。回答を考えていたのですが、どうしても空を切るような言葉しか出てこなくて、回答するのをためらっていました。なので、ここから書く言葉もすみませんがあまり自信がありません。そのことを念頭に置いた上で、読んでいただけますと幸いです。

  

   自分は失恋したけど、他の人たちは何も問題が無いように普通に学んで遊んで恋をしてと、何も支障が無いように生きているように見えるかもしれません。しかし、「よくある失恋」と言うのであれば、なんでそんなに何も問題が無いように生きているように見えるのか。もしそう見えてるとしたら、理由は二つあります。一つは、自分自身の苦しみが強すぎてそう見えてしまうこと、もう一つは、失恋した人はそれぞれ折り合いをつけている、ということです。

 

苦境に立たされた時は他人が眩しく見える

  一つ目は、まあ失恋に限らないです。自分が苦境に立たされた時は、苦境に立たされていない人が何も問題が無いように見えるものです。なので、こればかりはどうしようもありません。これについては、苦しんでいない(ように見える)周りの人に八つ当たりをしないようにしてください。それだけでとりあえずは十分です。せっかく構築した人間関係なのに、自分の苦しみを倍加させるような顛末にしてしまうのはよろしいことでは無いですからね。優しくできない、とかそういうことを気に病む必要はありません。苦しくて余裕がないのだから仕方ないじゃないですか。熱があるのに普段通りテキパキ動けと言われても無理なのと一緒です。

 

時間を味方にして折り合いをつける

  もう一つの「折り合いをつける」。こっちが肝なんですが、あいにく「こうすれば折り合いつけられますよ!」というアイデアは残念ながら持ち合わせていません。ただ、一つわかるのは「時間を味方につけることは大事」ということです。

  質問者さんがどんな方なのかは全くわからないのですが、例えば1日前に会った人のことは覚えてますか?多分覚えているでしょうね。では、5000日前に会った人のことは?さすがに覚えていないんじゃないかなーと思います。たまたまその日が何かの記念日で写真とかたくさん残していたら別ですが。

  人間には忘れる能力というのが備わってます。その能力は完全ではなく、どうしても忘れられないことがあります。その代わり、付随する感情は、少しずつ変質していきます。「変質」と書きました。文字通りの意味です。当初感じていた感情は確かに薄れるのですが、それとは別の感情が生まれてきます。懐かしさだったり、自分の無理解に気付いて恥じる気持ちだったり、理不尽とわかって腹立たしい気持ちだったり。そうなった時、「折り合い」が付くのだと思います。

  今はその人を見たら、目を閉じたくなってしまったり、立ち去りたくなったり、そういう事実を見たくないくらいの辛い気持ちになるかもしれません。しかしそれは、次第に胸が少し疼いたり、あるいは何も思わなくなっていきます。胸が疼いても、それだけです。それはそれとして、その時はあなたが今したいこと、やらないといけないことがあるのでそちらに集中するようになります。その時には、感情が変質して動けるようになるからです。

 

  「時間が経てば感情は変質するのか?」という問いにはYESと答えておきます。ただし、どれくらいの時間が必要かは個人差も強いので答えることはできません。新しい恋を始めるとか、何かに打ち込むことができれば早くに折り合いをつけられることができると思いますが、そうですねえ。こればっかりは僕も知りたいです。

  あ、一つヒントがあるかもしれません。僕が離婚した時から1年間は燃え尽きてボロボロだったのですが、その時は転職したてで仕事も上手くいかなくてすっかり自信を無くしていました。かろうじて人狼のお陰で首の皮1枚繋がっている状態でした。環境を変えることは良いきっかけもなることもあるので、転職するなということではないのですが、何か自分が自信を持って取り組めるような活動を押さえておくと良いかもしれません。

  質問者さんは、「これなら誰にも負けない!」「これやってる時めっちゃ楽しい!」という何かはありますか?あるんだったら、そこに鍵があります。やりましょう。無い?あったけど色褪せてしまってる?じゃあ、見つけにいきましょう。何処かは分かりませんが、とにかく何処かへ。知らない街を歩くことは思った以上に良い発見がありますよ。

 

その失恋は「あなた」だけのもの

  「片想いしてた人が結婚」したなんて、よくある話です。でも、そんなこと言われても納得しませんよね。僕もしょっちゅう経験しましたが、だからといって「僕もよくありますよー」という言葉が何かの慰めになるとも考えにくいです。その失恋は、あなただけの失恋、あなただけの痛みだからです。あなたが骨折したとしても、骨折自体を医者は治すことはできません。医者に出来るのは、治るようにギプスをしたり手術をしたり。治る間に感じる痛み、治すための細胞の力、そして治った後も雨が降ると少し感じる痛み。全て、あなた自身の痛みであり、あなた自身の力です。痛みも力も私は引き受けることはできません。その代わり、あなたの力を維持する・伸ばすための方法なら何か提供できるかもしれません。私も、あなたの回りにいる人々も。 

 

  そうですね。せっかくなので、オススメの担々麺の店を紹介します。

f:id:TownBeginner:20180211221037j:image

  神保町「成都正宗担担麺つじ田」の汁なし担々麺。 

  お祝い事や一週間お疲れ様とかいう時に、僕は坦々麺を食べます。調子のいい時、特に予定が無い時には少しビールも飲みます。もともと辛い食べ物は好きなんですが、まあちょっとした儀式も兼ねています。味覚と嗅覚と痛覚という身体へのアプローチ。

  これは儀式の一例です。温泉に入るとかアロマオイルを炊くとか、身体に関するアプローチも案外バカにしたものじゃありませんよ。物理で殴って解決することは案外ありますので、そちらも併せて探してみてはいかがでしょうか。

 

  今の僕から言えることはこれくらいです。

*1:質問箱は運営があまりに信用ならないので使わないようにしています。アカウントもどこかのタイミングで閉鎖予定です。