買い物しようと街まで出かけたら、松屋の暖簾が「ごろごろ煮込みチキンカレー限定復活」とお知らせしていた。昼どきだったので迷わず入った。
松屋のごろごろ煮込みチキンカリーは、スパイスが効いていて、チキンも大きく食べごたえがあり、本格的なインドカリーと遜色無いんじゃないかと僕は思っている。
要するに、僕はごろごろ煮込みチキンカレーが大好きだ。
ごろごろ煮込みチキンカレーを写真に撮って食べた。本当は、この要素をツイートしたかった。「松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが復活したぞー!!」というのはとても嬉しいニュースだ。大ニュースだ。本心から言いたいことだ。でも、今日はツイートするのをためらってしまった。松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが復活したというニュースを見たら、当然外に行って食べたくなる人がいるだろう。たまたま僕は買い物に行く時に松屋を見かけたから知ったけど、もしネットでこれを知っていたら、出かける用事が無くても松屋に行っていたかもしれない。
そもそも昼に外食することは不要不急の話ではないし、ましてや、松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが復活したとツイートすること自体は、何にも問題が無い。しかし、これで外出を促進させかねない行為をとって本当に大丈夫なんだろうかと戸惑ってしまい、結局ツイートできなかった。
ふと思った。松屋にしてみれば、ごろごろ煮込みチキンカレーというのは(きっと)キラーコンテンツの一つだ。売上が激減している中での施策の一つとして復活しているだろうに、変な気を使われてツイートしてもらえないというのは辛いな、と。そもそもテイクアウトできるのだから、ツイートすること自体には、やはり別に問題ない。
というわけでこの日記を書いているのだけど、ツイートできなかった理由はきっともう一つあって、「怒られたくない」というのがあるんだろうなと書いてて気付いた。
今、世の中の行動指針はあるようで無いし、自粛の程度も人によって様々だ。その「曖昧さ・差異」と「不安に由来する攻撃性」が合体すると、人は程度が揃っていない人間に対して激しい攻撃を始める。いまのところ、そういったことはネット上のみで、自分の周りの世界では観測していないのだけど、自分の身の回りで観測することも現れるのかもしれないと、覚悟している。
今の様子って戦争中みたいだなと思い、参考になるかもと思って購入。
描写がまんま Twitterなどで見かけるような「自粛警察」と呼ばれる行動原理そのまんまだった。メンタルがなかなか削られるけど、最後まで読む。