今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

2020/05/04 第一回振羅盤招カップ

  趣味の1つとして4年ぐらい続けているバックギャモン。本当はこのゴールデンウィークに毎年恒例のバックギャモンフェスティバルがあり、海外からもプレイヤーがたくさん来る予定でした。しかし残念なことに、他の大きなイベント同様、コロナウイルスよる影響で中止を余儀なくされてしまいました。

   その代替、というわけではないけれど、オンラインでのバックギャモン大会「第一回振羅盤招カップ」を中村慶行プロとインターネットバックギャモンクラブ(INBC)のラバーさんにが企画してくださいました。

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  予選は5/3,4の2日間。両日とも、5ポイントマッチを6試合行い、全勝または5勝1敗なら決勝トーナメント進出確定。その後、32枠が埋まるまで、成績上位者から決勝トーナメントの枠が割り当てられます。

  5ポイントならばワンチャンいけるかも、と思いましたが、1日目は2勝4敗、2日目は4勝2敗で予選落ちでした。もし1日目が3勝3敗なら決勝トーナメントに行けるチャンスがあったので、残念です。解析した結果、1日目の平均PRは8.24、2日目の平均PRは7.92、両日で8.08でした。いずれも普段のPRより全然良かっただけに、決勝に行きたかったという思いが余計に強まってしまいました(しかし両日とも最終戦に集中力が切れてしまい、PRを12点以上オーバーしてしまったのは本当に反省しなければなりません)。

  とはいえ、負けてしまったものの、対戦相手には大変恵まれていました。ポエムさんや田中準一さんといった、普段対戦する機会の無い、強豪の方々と対戦できたからです。

   特に印象的だったのは、2日目の2試合目、ポエムさんとの対戦です。ギャモン的にはそれほど大きな話ではありませんが、少し振り返ります。5ポイントマッチ、お互いに1点取って4away-4awayで迎えた局面。白が僕、黒がポエムさんです。僕が53を振り、8/3* 3/1* とダブルヒット、ポエムさんが36を振り、オンザバーから1枚だけ出た場面がこちらです。

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ダブルを打つか迷った局面

  相手のバーポイントにアンカーを作り守備は十分、自分のバーポイントを固めて有利には違いないけど、自分の陣地はノーボード、しかもカバーしにくい1ポイントにブロット。レースで勝ってて、相手の陣地もそんなに強くはないけど、1手待ってからでも遅くないと判断しノーダブル。

  XGの解析ではノーダブルが正解のため正しい判断でした。もっとも、ダブル/テイクでも27点のエラーのため、ダブルとノーダブルのボーダーラインと考えて良いでしょう。

   しかし、このロールで僕は3ゾロを振ります。 

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3ゾロで8/5(2)、6/3(2)と動かした場面

  この後ポエムさんはダンス。一転して、どう考えてもキューブアクションはツーグッド/パス。結局この2枚オンザバーを保ったままベアオフ開始。途中ブロットを出してしまいますが、運よくヒットされず、そのままギャモン勝ちを得ました。 

 

 3-1で迎えた次のゲーム。

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ポエムさんからダブルを受けた局面

 

  相手に5ポイントアンカーを取られている上、バックマンが1枚捕まっている、しかも9Pにブロット。昔だったら絶対パスしている局面です。しかし今回はテイクしました。テイクした理由は以下です。

  • レース自体は18ピップ差で勝っている
  • 9Pのブロットをヒットされる可能性はあるけど、その場合相手のミッドポイントが崩れて、反撃するチャンスが生まれる
  • バックマンは1枚捕まっているが、相手はまだ2ポイントボードで脱出できるチャンスは残っており、ヒットされてもアンカーを作るチャンスはある
  • 相手はギャモン勝ちしないとマッチを勝てないのに対し、こちらはテイクして勝てばマッチ勝ちできる

  XGの解析の結果、ダブル/テイクが正しく、パスは259点のエラー。この時点でのポエムさん(黒)側の勝率は56%のため、44%の確率でマッチを勝てるのでテイクでした。しかし残念ながらこの後2枚オンザバーでクローズアウトされてしまい、ギャモン負け。僕はこのマッチを落とすことになりました。もし3戦目のボーダーライン上で、ダブルを打っていたらそのまま勝ってマッチ勝ちできたことになります*1。残念でしたが、あまり悔しいとは思いませんでした。このマッチのPRは4.46。自分としては十分にできたPRです。しかし相手のポエムさんのPRは2.04。ポエムさんはきちんと実力を出して勝ったし、僕はきちんと実力を出して負けました。PRがすべてではありませんが、この結果を見て僕はそう思いました。強い人はちゃんと強い、とあまりに当たり前の話ですが、そういったことを、あらためて腹に落とし込めた気がします。

 

  なお、対戦相手のポエムさんは決勝トーナメントに進出し、見事第一回振羅盤招カップの優勝者となりました。おめでとうございます!

 

 

  大会・運営を行ってくれた中村慶行プロ、INBCのラバーさん、本当にありがとうございました。コロナウイルスのおかげでイベントが続々中止になっていますが、そんな中でもこういった大会が開かれてギャモナーが集まれるというのは、とても楽しいイベントでした。

*1:もちろんダブル/パスなら話は変わりますが、ダブル/パスは445点のエラー。相手が強い人だからこそできる、タラレバの話です。