今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

20200718 1週間はあっという間に過ぎ去る・久々の読書会

  特に記録をつけないと、1週間はあっという間に記憶もなく過ぎ去ってしまうのだとい驚愕している。

 

  今週はようやく仕事の山場をくぐり抜けた。仕事が終わった後はプールに行き、帰ってきたら少しゲームか読書をして、そのまま就寝。今週は基本的にそんな生活だった。1週間の生活がたった1・2行でまとまってしまうと、自分は何もしていないんじゃないかと、急に焦りを感じる。実際には体を鍛えるためにプールに通い体重も減り、ゲームはFF14のメインストーリーも進み、楽しんでいる。読書会に向けて本も読み終わったし、着々と準備は進んでいる。それなのに、どんどん時間が無為に過ぎ去って、そのうち自分の履歴が跡形もなく消えてしまうんじゃないかというな焦燥感が心を支配している。

  今、自分のブログには下書きがいくつか書いてある。1日で起こったトピックなど、要するに本当にただの日記だ。本当は書きたいのに、書く時間が足りない。いや、書く時間は確保しようと思ったらできるはず。しかしプールで泳ぐなど、他のことを優先した結果、書く時間が無くなり、結果よくわからない焦りを感じてしまっている。

  いつからそうなっているのかはわからないけど、何かを書く事は、自分にとっては記録であり、創造であり、そして生活に対するアンカー(錨)ポイントになっているらしい。言ってみれば、何も書かないでいる今の生活は、セーブを全くせずにゲームを続けているようなものだ。そりゃ心は不安定になるよなと、納得をしてしまった。

  明日以降は、書く時間を少しでも確保しなければならない。書くことはアンカーポイントの確保による精神衛生の改善であり、創造の種である。幸いなことに音声入力であれば10分で粗粗の内容は書けることがわかったので、まずは10分を確保する。 

 

 

  夜からは猫町倶楽部オンライン読書会に参加。今回のテーマは「世界は贈与でできている」。 

 


  先月の読書会に参加できず非常に悔しい思いをしたので、早めに申し込んで参加。

  初読の感想は、「贈与というテーマは大変面白いけど、6章・7章は(内容自体は面白かったけど)脇道に逸れ過ぎていて、本書のテーマである『贈与』とつながりが薄く、結果として本書全体の見通しが悪くなってしまっている」。6章・7章はカットしても差し支えないんじゃないか、その方が贈与というテーマに即した1本の筋がわかりやすくなるのではないか。

  この感想自体は読書会に参加した今もあまり変わらないが、読者会の参加者や著者の話を聞いて、意図は理解できた。序盤で「贈与と言語ゲームの話をする」と書いてあること、著書が「この本は『人とのつながり』についてのテーマである」と述べていたことから、6章・7章は「人とのつながり・言語ゲームに関する記述」だと理解できた。

  贈与の定義や贈与の始まり方など、テーマはまだうまく消化できていないが、親鸞の話や贈与の系譜の話などヒントはもらえたので、腹落ちできるよう関連図書を読みすすめる。

 

復活の日 (角川文庫)

復活の日 (角川文庫)

  • 作者:小松 左京
  • 発売日: 2018/08/24
  • メディア: Kindle版
 

  

贈与の系譜学 (講談社選書メチエ)

贈与の系譜学 (講談社選書メチエ)

  • 作者:湯浅博雄
  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: Kindle版
 

 

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:伊藤 計劃
  • 発売日: 2012/08/01
  • メディア: Kindle版
 

 

  ところで今回の読書会で、著者の近内氏は「今回書いた本は『近内が書いた本らしい』『近内がこんな事を考えているとは思わなかった』という正反対の感想を抱かれた」と語っていた。僕はこの本で初めて近内氏を知ったのだけど、特に第5章以降は近内氏がノリノリで書いているな、という感じた。前述の通り、この部分は贈与のテーマとは逸れていると感じたが、単体では理解しやすくかつ熱量を感じた部分でもあり、「ここが近内氏らしい箇所だ」と言われたら、納得すると思う。

  贈与というよりは「人とのつながり」とテーマを広げた近内氏の次回作を読みたい。