今年を振り返るための「買って良かったもの」ベスト10です。
番外編:ピュアレストQR 便器
いきなり番外編です。これは「買ってよかったもの」には違いないのですが、自分の意思で購入を決意したというより半ば仕方なく買ったものなので、番外にしました。
今年、長いこと使っていたトイレが故障してしまいました。水を流したらタンクに注水されるのですが、その注水を制御するための浮き袋が壊れてしまい、絶えず注水がされる状態となってしまいました。排水穴から余分な水は排水されるので、タンクから水が溢れ出してしまうという最悪の状態にはならなかったのですが、水道代も余分にかかる悩ましい状態になってしまいました。業者さんを呼んで確認してもらったところ、トイレの型番が古くもう同じ型は手に入らないことに加え、排水管の周辺にも異常が見つかってしまう有り様。それならば仕方ないと、便器の買換だけでなく、トイレの排水管・床・壁の張替も含めてリフォームをしました。
リニューアルされたトイレは非常にきれいで感動しました。
これまではどんなに掃除をしても、床の一部のタイルが剥がれてそこにホコリが溜まってしまったり、便器の水垢などの曇が取れないため、あまり掃除をする気力が湧きませんでした。それが、一度完璧な状態にしてもらえると、それを維持しようという気持ちが働き、最近ではこまめにトイレ掃除をするようになり、意欲も維持できています。
一度完璧な状態に持っていって、そこから維持管理に努めるという方式は、いろいろ応用できそうだなと思いました。いくらメンテナンスしても限界が近い部分が少なからずあるので、リフォーム・リニューアルは計画を立ててやっていきます。
間違いなく買ってよかったブツなのですが、「トイレの故障」という外的要因に由来するやむ無しの買い物だったため、番外編としました。
というわけで、本編です。
第10位:北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝
「もしも北斗の拳が80年代の金曜22時に放映されているドラマだったとしたら?」
というコンセプトで始まる、北斗の拳のパロディー漫画。北斗の拳はだいぶ前にマンガ喫茶で読んだことがあるだけで、そこまで深く覚えていない&理解してはいないのだけど、それでも(原作で突っ込まれたであろう矛盾を力技で解決する)原口監督や武藤さんの奮闘に笑うのは、「北斗の拳」というコンテンツの強さのなせるからだと思います。
コミックゼノンのサイトで序盤と最新話が無料公開されていますので、是非どうぞ。
第9位:nishikawa [エアーSX]マットレス/HARD
布団を10年以上使っていることに気づき、そろそろ新調してもいいかなと思い探していたところ、出会った布団です。他のより明らかに高いので、どれだけ違うのだと試しに松屋銀座にあるふとんの西川へ行って試寝(?)しました。
びっくりするくらい寝心地がよかったです。身体の圧力のかかり方が無理しないかかりかたで、これならば間違いなく身体の休息が取れると確信し、毎日、数年間の暮らしが保証されるのであれば買う価値はあると勢いもあって購入しました。
寝心地の良さは間違いなかったのですが、誤算がありました。あまりにも寝心地が良い上に、冬場で寒く布団から出たくないという思いが強くなってしまい、今までより起床時間が遅くなってしまいました。布団自体はとても良かったのですが、快適な生活を送るはずが裏目に出てしまったのでこの順位です。「大谷翔平も愛用している」というキャッチコピーがついているのですが、この寝心地の良い布団から抜き出せる位の強靭な精神力があるからこそ、大谷翔平は成功を収めているのだなということがよくわかりました。
第8位:龍が如く7
store.steampowered.com
去年からSteamを本格的に利用するようになったのですが、ちょうど龍が如くシリーズがセールになっていたので、その関連で買いました。
龍が如くシリーズは1と2しかやっておらず、いろいろ飛ばしていきなり7をプレイしても大丈夫なのかとちょっと不安でしたが、蓋を開けてみると何の心配も要りませんでした。もちろん、これまで登場したキャラクターや場所も少なからず出てくるので、既シリーズをプレイしていたほうがより楽しめるのですが、戦闘がアクションからコマンド式に変わったこともあり、これまでとは全く別ゲームとして楽しむことができました。
僕の中で「龍が如く」とは、基本的に桐生一馬一人単独の物語で、戦いも一人で戦うというイメージでした。それが7になってからはコンセプトががらりと変わり、主人公の春日一番を軸としているものの、一番をめぐる仲間も含めた「チームとしての物語」「はみ出し者の物語」としての面がより強調されて見えるようになりました。ゲームとしても、職業によって攻撃方法が変わるのが思った以上に飽きが来なく、だれずに最後まで楽しめました。ストーリーも個人的に好みで、特にナンバのストーリーは普通の人がはみ出し者に落ちてからのストーリーとして秀逸です(反面、ホームレスとして戦うのは笑うけど。強いからいいや)。
100時間飽きずにプレイできたので、文句なしに面白い作品だったと言っていいと思います。
第7位:NEO
今年になってからDIMENSIONをよく聴いているのですが、Apple Musicで勝田一樹のソロアルバムも配信されていたので、合わせて聴くようになりました。本アルバムは勝田一樹の4thソロアルバム。サックスと打ち込み中心の、これまでと違う異色の構成でしたが、実際に聴いてみると、よりサックスの楽しさや面白さ、ジャズ・フュージョンという枠にも囚われない自由なアルバムという印象を抱きました。どちらかといえばゲームミュージックを聴いているときの楽しさに近いかもしれません。
ちなみにこちらはゲームミュージックとして演奏されているマリオカート8の「ビックブルー」ですが、NEOの曲よりもジャズ・フュージョンに近いと感じています。
あいにく年末のライブはいけませんでしたが、来年はもっと勝田一樹とDIMENSIONを聴きたいと思えるアルバムでした。
第6位:ドカ食いダイスキ!もちづきさん
21歳の事務員、もちづきさんがひたすら食べ物をドカ食いする「邪悪な孤独のグルメ」とでも言うべき漫画。ただ、ドカ食いを同僚から見られるのを避けるという行為を考えると孤独感はこちらのほうが強いのかもしれません。
カロリーのオーバードーズで「至る」までの展開が毎回笑えます。健康診断で食べては行けないのを我慢するために、水と麦茶で「カレーライスじゃん!!」と自分を必死で誤魔化したり、「あるのがいけない!!」とコンビニで食料をカゴに放り込むのはもはや狂気ですが、だからこそ大笑いできます。大笑いできるギャグ漫画には狂気が必要なのだと正面から攻める良い漫画です。
こちらもヤングアニマルのサイトで第一話と最新話が無料公開されていますので、ぜひどうぞ。
第5位: 龍が如く8
龍が如く7の続編です。ストーリー的にはちょっと無理があるんじゃないかと、腑に落ちない点はあったものの、それを補ってあまりあるシステム面の改良、バトルの改善による戦闘の楽しさ、何より桐生一馬のエンディングノートを追うのがとても良かったです。歴代の龍が如くシリーズをプレイしてきたプレイヤーへの感謝の気持ちが伝わってきました。前日の龍が如くシリーズは1・2だけしかプレイしていませんが、それでも胸にグッとくるものがあったので、歴代ファンはもっと感じ入るところがあったと思います。時間を見つけて龍が如くシリーズは履修していきたいです。ただ、来年1月には龍が如く8外伝も発売が予定されているので、時間を作るのはなかなか難しいかもしれませんが。
第4位:ChillPulse
Steamで買ったのですが、ゲームというよりはタスク集中アプリです。ポモドーロタイマー(25分間集中して、5分休む)を繰り返すことでコインが貯まり、そのコインで画面に出ている女の子の衣服やアクセサリー、脇にいるペットなどを買って飾り替えができるという仕組みのアプリ。飲み物を作ることもでき、組み合わせによってポモドーロ時の上昇率や効果時間が変わったりします。
特に良かったのはシーンとBGM。流せる曲をプリセットから選択できるのですが、Lo-fiミュージックとサイバーパンクのBGMが非常に心地よく集中しやすい曲が多かったです。来年も仕事や書き物など作業に集中したいときは、このアプリを使うと思います。
惜しむらくは日本語の翻訳が全然こなれていないことです。各シーンごとに女の子がチャットで友人たちを会話するのを読むことができるのですが、その内容がお世辞にも翻訳が上手とは言えず、雰囲気を阻害してしまっています。有志による翻訳の差し替えができたら良いのですが。
第3位:ワールドトリガー
Kindle集英社の漫画半額セールがやっていたので、一気買いした漫画です。
舞台は、28万人が暮らす三門市。ある日、突如として異世界への「門(ゲート)」が開き、近界民(ネイバー)と呼ばれる怪物が出現する。地球上の兵器が効かない彼らの侵攻に対し、謎の組織「ボーダー」が現れ、近界民を撃退。その後、ボーダーは近界民に対する防衛体制を整え、三門市の人々は日常を取り戻す。
主人公はボーダーのC級隊員である中学生・三雲修。
彼が通う中学校のクラスに、空閑遊真と名乗る転校生がやってくる。遊真は実は近界民であり、亡き父の友人を探すためにこちらの世界に来ていた。修は、遊真や幼馴染の雨取千佳、ボーダーのS級隊員・迅悠一らと出会い、共に近界民との戦いに身を投じていく。
SFアクション漫画として序盤こそ王道的な展開だったのですが、大規模侵攻、そしてB級ボーダーランク戦に入ってから面白さが加速しています。バトルをしている最中メインストーリーは進まないのはよくあるのですが、本作についてはメインストーリー以外のサブストーリーも無駄がなく、今後メインストーリーに繋がりうる(と思わせられる)内容が多く、かつそのサブストーリーでキャラクターの魅力も増しているため、読むごとに面白いと思える漫画でした。来年2月に28巻が出る予定なので楽しみです。非常に面白く、RP人狼の素材として使えるのではというアイデアが浮かんだ結果持ち込みプレゼンまでやりました。それだけの原動力を持たせられたのでこの順位です。
こちらは少年ジャンププラスで79話まで無料公開されています。2025/1/6までの期間限定なのでぜひどうぞ。
第2位:象印炊飯器 5.5合 炎舞炊き 圧力IHタイプ NW-FC10-BZ
我が家の炊飯器は、もう15年以上経っており、特に不便と感じる事はなかったのですが、ちゃんと美味しい米が食べたいと思うようになりました。そこで炊飯器を調べたところ、十万円以上もする高級炊飯器がありました。存在だけは知っていたもの、いままでだったらスルーしていたこの炊飯器が気になって仕方が無くなり、我慢できずに買いました。
実際に炊いてみると、明らかに今までの炊飯器で炊いた米より美味しく驚きました。米の硬さや粘り気も指定できるので、なんの料理にどの米を合わせるのか選択肢が増えて楽しくなっています。普段は硬めの炊き方、炒め物のときは気分で柔らかめにしてみよう、など自分の食の好みも知れてよかったです。炊き込みご飯も美味しかったので来年以降も使い倒すつもりでいます。
買ってよかったものとしては間違いなく第1位に匹敵するのですが、後述する理由でこちらは第2位になっています。
第1位:天穂のサクナヒメ
今年の第一位です。ゲームとしての発売は4年前ですが、買ったのは今年です。噂で「米の育成がガチ」と聴いており気になったのと、アニメが始まるので良い機会と思いプレイすることにしました。実際にやってみると、アクションゲームとして楽しい上に、「米を作る」ことが想像以上に楽しく設計されていることに唸りました。攻略サイトの一つとして農林水産省のページが挙げられていたのは笑いましたが、この米作りをきちんとすることでサクナヒメがパワーアップし、アクションパートの攻略が進むので、真面目にやる甲斐があります。途中のボスや掲げられるミッションには難易度の高いものもあるので、その場合はとりあえずアイテム素材を集めて武器など作りつつ、米をせっせと作ってサクナヒメをパワーアップさせて再チャレンジ、というサイクルで攻略ができるので最後まで諦めずにプレイができました。
ストーリー自体も、ヒノエ島に追いやられたサクナヒメたちが、最初はお互い不平不満を言いながらも、田植えを通して少しずつ絆を作りあげていく様や、因縁の敵である石丸に対する恨みと復讐を乗り越えるシーンなど、見どころが多くストーリーにも没入できました((アニメはストーリーの後半部分がオリジナルになっていますが、良い改変でした。)。
本作を第一位にしたのは、ゲームとしての評価に加えて、第二位で紹介した炎舞炊きを買う原動力となったからです。優れたコンテンツとは、「それを味わうことで、何か次に繋げられる原動力を持てること」であることと僕は思っているのですが、そういった意味では、「米は力だ」と深く感じさせ、十万円以上もする炎舞炊きを僕に買わせるだけの力がサクナヒメにはありました。ですので、文句なしの一位です。もっと早くプレイすれば良かったと思いましたが、今年に味わえただけでも良しとします。
今年を振り返ると、特にインフラ周りの出費が多かったです。ただその分、生活が確実に快適・満足するものに変わっていたので、今後もインフラ周りへの投資は適宜見直して怠らないようにしようと思う一年でした。
2025年も良い買い物ができますように。良いお年を。