今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

「平成最後の」

  枕詞に「平成最後の」とつくツイートが目立つ1日だった。

  こういったカウントダウン的なものはあまり関心がないと思っていたんだけれど、こうやってたくさんのツイートを見ていると、少しそわそわした気持ちになってしまう。

 

  平成元年の時に小学校高学年、そして現在の平成31年で40代を迎えているので、平成時代はまさに青春時代だった、と言って良いのだろう。しかし、平成のことを懐かしいと思う感覚も、自分にとって身近な時代、と言う感覚も正直あまりない。この感覚は、自分の趣味嗜好が、世間とあまりマッチしていない、そういったことを話すような友人がもともとそんなにいないため、時代の空気と自分がマッチしていないことに起因しているのかもしれない。もちろん、自分も平成の空気を吸ってきているので、無意識のうちに平成的な思考はあるのかもしれないのだけれど。

 

  令和はどういう時代になるのか想像がついていないけど、せめて取り残される人々が棄民のように捨てられて見返されないような時代にはならないで欲しい、と思う。

  これを書いた瞬間、自分がロスジェネ世代だということに気付いた。なんだかんだで、僕は平成の空気を吸って生きて平成的な思考を身に着けているのだろう。

 

  今年になって、オーストラリアへ行ったりなど書く事はいっぱいあるはずなのに、気がついたらブログの更新が預かり止まってしまったので、生存報告も兼ねてのエントリー。

 

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  バックギャモン合宿の聖地とも言うべき、「食事処 繁」のワンタン麺とミニソースカツ丼セット。長らくご主人が病気療養で店を閉めていたのだけど、復活してくれたのが本当に嬉しい。令和の時代も食べたい。

スモーカーが1度は夢見る自家製スモークサーモンにリベンジトライしてみた

  4年前にスモークサーモン作りにトライしました。

 

townbeginner.hatenablog.com

  その時作ったスモークサーモンは美味しかったものの、少しパサパサしていて鮭フレークみたいな感じになってしまっていました。なので、いつかもう一度リベンジしたいと考えていました。

  そして3年が経ち、年末年始でまとまった時間が取れたので、もう一度トライしてみました。今回は(後述しますが)新兵器も手に入れることができたことも理由です。

  

スモークサーモンを作る

1.仕入れ

  まずは材料となる鮭の仕入れです。

  お世話になったのは前回同様、築地の昭和食品。

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  スモークサーモンに適した鮭を聞き、天然モノの脂身が少ない方が良いだろう、ということで鮭を買いました。買ったのは丸々1匹、7200円。いい値段はしますが、それだけ出す価値はあります。ただ流石に一から全て自分で捌くのは技術的に無理なので、お店の方にお願いしました。

 

  築地市場は豊洲に移転しましたが、こちらの昭和食品はまだ築地で営業中です。ここの鮭はどれもおいしいのでお勧めです。オンラインショップもありますのでよろしければどうぞ。

tsukijisalmon.com

 

2.皮剥と骨取り

  鮭を塩漬けにする前に下ごしらえをします。3枚におろした鮭の骨と皮をとります*1

  まずは背骨を取ります。買った鮭は少し凍っていたため、ぬるま湯で軽く氷を溶かしてから、背骨を手でつかみます。力を入れて、ゆっくりと引っ張ると背骨が取れます。多少の身は気にしないで取りましょう。

  背骨を取り終わったら、次は身の中にある骨を取ります。手で取るのは大変なので、骨取りピンセットで取ります。この作業は手作業で一つ一つやらないといけないため非常に面倒なのですが、ここは頑張りましょう。スモークサーモンは舌触り・歯ざわりが重要です。ここで骨が残っていると食べてる最中に骨が刺さって感触が悪くなってしまいます。

  骨を一通り取り終わったら、次は皮を取ります。身をひっくり返し、鮭の身の端を持ち皮と身の境目を探り当てたら、少しずつ慎重に力を入れて皮を剥いでいきます。最初は大変ですが、次第に力の加減を覚えれば皮だけ取ることができます。もし皮に身がついていたとしても、そんなに気にせずに大丈夫です。理由は、この皮と身を美味しく食べる方法があるからです。

 

3.ソミュール液を作って鮭を塩漬けにする

  下ごしらえが終わったら、塩漬けにするためのソミュール液をつくります。ソミュール液の材料は以下の通り。

  • 水:1000ml
  • 赤ワイン:600ml
  • 塩:100g
  • 砂糖:10g
  • セージ(粉末):小さじ1杯
  • ローレル(葉):4枚
  • コショウ:適量

  材料をバットに入れて混ぜ合わせたら、鮭を静かに入れます。

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  写真は3枚程度入れた状態です。これをラップして冷蔵庫に入れ、丸々1日漬け込みます。

 

番外編:なんちゃって鮭ハラス飯    

ここで先程の皮を食べることにします。まず、背骨に付いている身を包丁やスプーンなどでそぎ取り、オーブンに入れます。

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  これを20分程度焼くと…

 

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  こんな感じに焼き上がります。

  後は炊きたてのご飯に混ぜ込めば、

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  なんちゃって鮭ハラス飯の完成です。これでご飯4合程度あります(ところどころ米に色が付いてるのは、玄米と白米を混ぜて炊いているからです)。普通に食べて良し、おにぎりにして良し、茶漬けにして良しの万能飯です。ぜひお試しください。

 

スモークサーモンづくりに戻ります。

 

4.塩抜き

  1日ソミュール液に漬け込んだら、塩抜きをします。ソミュール液から鮭を取り出し、適当な容器に入れて、水を静かに入れて塩抜きをします。

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  この時、水を直接鮭の身に当ててしまうと、塩抜きの味にムラが出てしまう、身が崩れやすくなるなどの弊害が出てしまうため、流水には直接当てないようにします。

  1時間程度行えば、塩抜きは完了です。

 

5.風乾

  塩抜きが終わったら、キッチンペーパーで鮭の表面についている水を軽く拭き取ります。この後風乾を行いますが、日中に外に干しているとカラスに食われてしまう危険性があったりします。

  というわけで、前回と同じくピチットシートを使って風乾の代替とします。

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  ピチットシートは、脱水もしてくれる上に魚の味をしめてくれる優れものです。身をピチットシートでしっかり包み、冷蔵庫に入れます。 f:id:TownBeginner:20190110224406j:image

  8時間経ってピチットシートを外し、キッチンペーパーで軽く身を拭いた状態です。これで下ごしらえが終わりました。いよいよ燻製です。

 

6.燻製

今回もスモークウッドを用いて燻製を行いますが、今回は新兵器を用意しました。

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   GLUDIAの燻製器です。

  クラウドファンディングで商品化が行われていたのですが、「3分で燻製ができる」という謳い文句に惹かれて支援しました。

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  使い方は、まず本体にノズルを取り付けて、製品上部の穴が空いている場所にスモークチップを入れて火をつけ、スイッチを入れます。するとノズルの先から燻煙がでるため、

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  このように、ノズルを燻製器の中に入れて煙を送り込むことで燻製を行うというものです。これを今回使う理由は、煙を直接中に送ることができるため、温度を上昇させないで燻製することができると考えたからです。

 

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  鮭を吊るしました。スモークウッドに火をつけて燻製器の中に入れます。また、温度の上昇を避けるため、保冷剤もこの時点で燻製器の中に入れます。

 そしてGLUDIAにチップを入れて、スイッチをオン。

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 鈍い音がして動きはじめました。次第に燻製器から漏れ出る煙の量が増えてきました。どうやらうまくいってるようです。

  しかしほどなくしてチップが燃え尽きてしまいました。確かに煙は出るのですが、この量では長時間いぶすのには適していないようです。仕方がないので、スモークチップを追加してはチャッカマンで火をつけてスイッチをオンにして煙を入れて、という繰り返しをしました。ちょっと面倒くさかったですが、幸いにも温度は前回ほどは上昇させずに済みました。


 時間の都合もあったため、燻製は2時間で終わらせ、風味を落ち着かせるために吊るします。こちらも2時間置いておきます。

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  前回と違って身が反るということはありませんでしたが、色が不安です。また触った感じでは、前回と同じようになめらかな食感な無いのでは、と言う感想を抱きました。ただ、ピチットシートから出した時点の感触も似た感じだったので、そもそもあのスモークサーモンを食べた時の口当たりの滑らかさは、あの脱水方法では出ないのではないかと予想していました。

  赤ワインの配分を誤ったからこんな色になったのかな、と首を傾げながら、ラップして冷蔵庫にしまいました。

 

実食・オリーブオイルに漬ける

 一日冷蔵庫で寝かせたスモークサーモンを実食します。 

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 おや?断面はパサパサしていないぞ。少し期待して実食しました。

 

  いける!!!スモークサーモンの感じに近い!!!

 

  実の外側にさすがに固めだったのですが、内側の食感はスモークサーモンのそれでした。塩加減も多少薄めではありますが十分食べられます。風味は前回よりも薄れている感じはしましたが、燻製の時間を半分にしているので、その結果と考えれば納得できます。おそらく温度管理をきちんとした上でもっと燻製をすれば、風味もより鮮やかなスモークサーモンができると期待できます。

 

  結果としては、今回のスモークサーモン作りは、改善点はあるものの、総じて上手くいったと言っていいでしょう。嬉しいです。

  ところでスモークサーモンはそれなりに保存が効くのですが、もっと保存期間を伸ばす方法があるというので試してみました。 

 

  まず、スモークサーモンとプロセスチーズをぶつ切りにしてタッパーウェアにまとめて入れます。

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   こんな感じになります。

   ぶつ切りにしたスモークサーモンとプロセスチーズを混ぜてタッパーウェアに入れたら、オリーブオイルを注いで、

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  注いで、
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  注ぎ切ってできたのがこちら。

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  スモークサーモンのオリーブオイル漬けです。こうすることでスモークサーモンのスモークの風味がオリーブオイルにも移るのではという期待も兼ねてやってみました。

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 冷蔵庫に入れた状態。オリーブオイルが冷えて固まりましたが、常温に戻すともとに戻るので品質には影響無さそうです。今の所、パンを焼いて挟み、軽く塩をまぶして食べると美味しいことがわかっています。他にサラダの具にしたり、色々使い道はありそうです。

 

  というわけで、あのなめらかのスモークサーモンは一応手に入りましたので、リベンジは成功と言っていいでしょう。とはいえ、燻製時間を長くすればもっと風味はでるのでは、あるいはソミュール液を改善すべきでは、と検討すべき事項はまだまだありそうです。次回はいつになるかは分かりませんが、もう一度位チャレンジしたいなぁと思います。 

  今回お世話になったGLUDIA燻製機。冷燻や調味料・乾き物の燻製と相性が良さそうです。使い方を覚えたので、いろいろ試してみます。楽しみです。 

オカモト 業務用ピチット レギュラー 32R(32枚ロール)

オカモト 業務用ピチット レギュラー 32R(32枚ロール)

 

  魚の水を抜く時はこのピチットシートが一番いいんじゃないかと思います。ムラ無く脱水できて、味も引き締まります。

 

 スモークチップは東急ハンズで買ったのですが、amazonには4つセットもありました。チップを混ぜて燻すのも楽しそうですね。

*1:写真撮り忘れたのが痛い…。

【正解は1年後】2019年がどんな年になるのかタロット占い

今年も、一年どうなるのか占ってみました。ちなみに去年はこちら。

townbeginner.hatenablog.com

 

  下から1月、ぐるりと逆時計回りに置いていき、中央はこの一年の象徴となるテーマカードです。今年は小アルカナも含めて占いました。結果はこちら。

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  それぞれのカードを月ごとに読み解いていきます(赤太字は大アルカナ)。

 

 1月:審判(正位置) -意識の変革が起きる、復活、社会貢献、傷ついた心の回復-

 

 2月:法王(逆位置) -順調だった事柄が暗転する、視野が狭く障害に突き当たる、それまで正しいと思っていた価値観や考え方が通用しなくなる-

 

 3月:吊られた男(正位置) -人生における岐路、過渡期、絶望的な状況の中で光明を見出す、内観、忍耐-

 

 4月:カップの王(逆位置) -強欲、感情過多、独断、人間関係に振り回される-

 

 5月:ペンタクルの6(正位置) -寛大、親切、福祉や奉仕活動、経済的な援助、当事者と周囲に実りがもたらされる-

 

 6月:節制(正位置) -バランス感覚、節制、無理のない暮らし、地位や名声を得る-

 

 7月:塔(正位置) -急激な変化、不測の事態、激変によってそれまで手にしていたものを失う、失うことで真に価値あるものに気づく-

 

 8月:ソードの5(正位置) -攻撃的な人物、容赦しない、強引な態度、実力主義-

 

 9月:ワンドの王(正位置) -理想の追求と実現、孤独に耐える、強い精神力、重要な出会い-

 

10月:ソードのエース(逆位置) -頑固な態度、反感を買う、失意、厳しい批判-

 

11月:ワンドの10(逆位置) -問題が長期化する、あてが外れる、報われぬ想い-

 

12月:女教皇(正位置) -インスピレーションを得る、内面的な魅力が増す、自分の考えが間違っていなかったことを知る、直感的、真剣な交際-

 

キーカード:ソードの女王(正位置) -思慮分別がある、頭脳明晰、重いプレッシャー、公正な態度、上品さや品格-

 

四半期ごとに見ていくと、

1月~3月

  自分の内面で大きな変化が起こる期間です。3ヶ月全てが大アルカナのカードで、特に1月は審判という強力なカードです。何か再活動を行う者の、2月で少し暗転し、3月で何か痛みを伴うことを覚悟して行動をするのでしょう。

4月~6月

  低迷期を経て実りを得る暗示があります。特に5月と6月は繁栄を意味するカードが出ている3月までの活動が5月6月になって実を結ぶのかなと想像しています。*1

 

7月~9月

  苦難の期間が始まります。7月に塔の正位置が出ており、何か価値観を変えるような大きな(苦難を伴う可能性のある)出来事が起こるのかもしれません。全て正位置ですが、特に8月9月に共通しているのは、「周囲の人間から理解されないかもしれない」というキーワードです。ここで孤独を深める何かが起こるのかもしれません。いずれにしてもきっと成長に必要な期間となるのでしょう。

 

10月~12月

  「孤独を深める何か」と書きましたが、10月と11月はその孤独が自分を蝕む暗示があります。頑迷な態度による反感であったり、問題が長期化したり。くれぐれもここで燃え尽きないよう、用心する必要があります。

  そんな困難をくぐり抜けた結果、12月には女教皇の正位置。内面的な魅力が増したり、自分の考えが間違ってなかったことを知るなど、最後に正解にたどり着ける暗示があります。去年の12月は太陽でしたが、それと似ています。今年は自分自身に対する変化がより強くなるのかもしれません。

 

キーカード

  キーカードはソードの女王。人々を導く、思想と指導力を兼ね備えたカードです。「思慮分別がある」「冷静沈着」「上品さ」など、理性・思考といったキーワードが現れています。今年は、思考と分別を、そして冷静であることを求められる1年になるのでしょう。特に下半期は何か大きな変化が起こり、他の人々から理解してもらえないという暗示が出ているので、なおさらです。冷静さを失わないように。

 

  改めて、旧年中は弊ブログをご覧いただき誠にありがとうございました。今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。

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  ちなみに毎年恒例、浅草寺のおみくじは大吉でした。おみくじを引く前に厄除けのお祓いをしたのが効いたのかもしれません。良かった良かった。

*1:この辺の展開が去年と似ているのは偶然なんでしょうか。

今年はちゃんと振り返りをしたい -12月編と1年編-

今年最後の振り返りです。

townbeginner.hatenablog.com

で、12月は

12月:太陽(正位置) -潜在的な可能性・成長・繁栄・自己信頼・幸運-

 でした。バックギャモン名人戦とブログ記事を考えると、バッチリ当たっていると言わざるを得ません。

 

  バックギャモン名人戦で、去年負けた対戦相手に勝つことができました。PRはまだ改善の余地がありますが、去年より低くなっていることも含めて、成長の証に違いありません。リーグ突破も視野に入ってきたので、引き続きがんばります。

 

  ブログ記事について、初めてアドベントカレンダーに参加しました。

adventar.org

  久々に短期間にブログ記事をたくさん書きましたが、以前に比べると書くスピード・質が上がってきていると感じました。音声入力の活用や文章の構成方法など、新しく取り入れたことが少しずつ身になっています。今月書いた幻想水滸伝の記事は、おかげさまで幻想水滸伝ファンの方々にTwitter上でリツイートやいいね等をいただき、たくさん読まれ評判も良かったです。読んでもらえるような記事の構成やスイートスポットの見せ方を身に付けることができた結果かな、と感じています。

  ブログの方向性についてはまだきちんと決められていないのですが、これからもきちんと記事を書いていきます。まだ足りないことあるけれど、少しずつ強みを自覚できて、自信がついてきたのは大きいです。

 

  ところで今年1年を表すキーカードは「世界の正位置」でした。何が完成したかと言われると、自分にはこれが何とかなるという強みができたことだと思います。自己信頼と言い換えても良いでしょう。腰を据えて来年以降も活動していきます。

 

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  本当に久々に作った杏仁豆腐とイチゴジャム。5年前の大晦日にこれを作った時は心身ともに疲弊していて絶望していたのを思い出しています。5年経って、何とか自分自身の立て直しができたんだなぁと思いながら食べています。とても美味しいです。

データの溢れる世界に残された人間の意志の力

本記事は「データ活用 Advent Calendar2018」の12月21日分の記事です。

 

  第四次産業革命が起こっています。 

monoist.atmarkit.co.jp

  「ハードウェアの時代」「ソフトウェアの時代」を経て、今は「データの時代」だとも言われています。

  正直なところ、「データの時代」が蒸気機関・電気・コンピューティングに並ぶ産業革命にまで匹敵するレベルの話なのかどうかは、あまり良くわかりません。ただ、データやAIを活用することに起因する話は、「人間とは何か」を改めて考えるきっかけになると考えています。

 

データが増えるほど現実世界に近くなるデジタル世界

  コンピュータの世界は、0と1の2進数の世界です。コンピュータができたばかりの時代は、扱えるデータの容量も少なかったため、制約を乗り越えながら業務は表現をこなしてきました。ファミコンなどのレトロゲームのキャラクターは、人間だとわかるものの、「今、現実世界で我々が普段見ている人間と全く同一である」とは思わないでしょう。しかし、ハードウェアが発達するに伴い、コンピューターが扱えるデータ量が増えてきました。扱えるデータが増えると言う事は、よりきめ細やかな表現・描写ができることを意味します。写真の画素数が大きくなればなるほど、現実世界がよりきめ細かく表現できるように、データレコード数やログレコードが多ければ多いほど、より細かい時間単位での経緯や状態が表現できるように。

  こうしてコンピュータの世界が発達していき、次第にコンピュータの世界、デジタルの世界で表現される世界が現実の世界に近くなっていきました。フライトシミュレーターなど、様々なシミュレータは大量のデータと計算により、現実世界を模倣できるようになりました。現在のゲームの世界は、大量のデータと大量の計算により、キムタクが本当に暴れているように見えるくらいには現実世界を描写しています。

 

  このようにコンピュータが扱えるデータ量が増える一方で、コンピュータは別方向への発展をします。モバイル端末です。

「モノ」が情報を発信するInternet Of Things

  モバイル端末の発達により、コンピューターは今までの端末以外から情報取得することができるようになりました。位置情報センサー、携帯電話・バイタルセンサー、などなど。これまで取得が容易ではなかったデータが取れるようになりました。

  PCなどの端末以外からも簡単にデータが取れるようになりました。「データを取得できる場所が広がる」ことがIoTの本質であると僕は考えています。「データを取得できる場所が広がる」ことが意味することはなにか。タイムラグが無くなること、データ量が爆発的に広がることです。

  これは、Twitterが広まったことを思い返してもらえればわかりやすいと思います。Twitter以前は、特定の報道機関だけが写真付きで記事を広められました。そしてリアルタイムではなく、特定の決まった時間のみという制約がありました。しかし、Twitterとスマートフォンにより、多くの人が参加し、ほとんどリアルタイムに近い形で様々な場所から記事を広められるようになりました。

 IoTはInternet of Things の略ですが、「モノのインターネット」とは、「モノ」が情報を発信することを意味しています。それは「データ量が爆発的に増えること」  「情報がリアルタイム性を帯びること」に他なりません。

   そしてこれらの爆発的に増えたデータと相性が良い存在があります。AIのディープラーニングです。

 

大量の学習を行い進化するAI

ディープラーニングについては、こちらの記事がわかりやすいです。

www.itmedia.co.jp

  以下引用です。

  ここ最近になって、人間の脳の働きついての研究が進み、その成果を応用した機械学習の一手法である「ディープラーニング(深層学習)」が登場します。この手法は、特徴量の選定や組み合せを、データを解析することで自ら作り出すことができます。そのため、人間に依存せず、データ量を増やすほどに、規則性や関係性を見つけ出す精度を向上させることができます。

 (太字は引用者によるもの)

  ディープラーニングは人工知能自身が学習を行い精度を向上させますが、それには学習の元となる「大量のデータ」が必要になります。理論的には1950年代から存在しましたが、近年脚光を浴びるようになったのは、実際に世界がデータで溢れるようになったからでしょう。いわば「時代が追いついてきた」状態です。Googleが作ったAlphaGoが囲碁の名人イ・セドル氏を倒したのは記憶に新しいですが、これらディープラーニングによる成果は、今後も増えていくでしょう。

 

人間が理解できない正解を提示するコンピュータ

  Alphagoは人間が理解できない手を指して名人を打ち負かしましたが、ディープラーニングの成果は人間が理解できるとは限りません。AlphaGoの手は、最初解説者がきちんと説明できませんでした。

www.nikkei.com

  上記記事では、人間が理解できないことを「人工知能の弱み」と書いていますが、僕はそうは思いません。人間が理解できなくても、結果としてAlphaGoが勝ち、結果を出しました。これは、人工知能の弱みではなく、理解できないことを実行できない「人間の弱み」です。

  では、コンピュータが正しい答えを出し続ける結果、人間はどのように振る舞うべきか。例えばディストピアを描いたSFでは、

  「コンピュータがすべて考える、人間は考えずにただコンピュータの言うとおりに振る舞えば良い」として、考えない人間を描写しています。ただ、その場合でも人間には仕事が残ります。

  「結論を実行すること」です。

  

ラスト1マイルの「決断し実行する」という人間らしい行為

  コンピュータがいくら最善手を出しても、なにか自動化されていない作業があったら、それは人間が実行しないと動きません。核ミサイルを打つべきだと結論をコンピュータが出し、確実に敵地に核ミサイルを打ち込む計算をコンピュータが出したとしても、核ミサイル押すという行為がコンピュータに出来ないのであれば、コンピュータは何も出来ません。核ミサイルを押すと「決断」し、「実行」するのは、人間です。

 人間が何かを実行するには、経過や理由が必要です。それはコンピュータが直接提示してくれるとは限りません。ある意味、人間にはストーリーが必要です。*1

  ストーリーを理解し、最後の決断、実行をすること。それが人間に残された最後の砦なのかもしれないな、と思います。

 

  生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答えは、いつかコンピュータによって明らかになる日が来るかもしれません。 

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え - Google 検索

  しかし、答えの「42」がどういうことなのかを人間が理解するためには、そしてそれが意味することを踏まえてどう生きるべきなのかは、人間自身が考え、行動しなければならないのです。

 

 

  コンピュータや機械、人間を巡るトピックはたくさんこれからも出てくると思いますが、その都度「人間とはなにか、どうあるべきか」という課題は必ずついて回ります。せっかく大学で哲学科に入っていたのだから、もう少しちゃんと哲学を学んでおけばと思わなくもありませんが*2、図らずしも「人間とはなにか」を考えられる分野の近くにいるので、引き続きこの辺の話題はウォッチしていきます。

 

  最近はそんなことを考えています。

*1:ただ、一部の研究では、小説も人工知能が書けるという話があります。

*2:本当は、だいぶ後悔しています。もっとやれたはずだったのに。

悪という悲しみを一身に背負ったアイン・ジードという将軍

※この記事は「幻想水滸伝 Advent Calendar 2018」の12/20 分の記事です。

 

  幻想水滸伝シリーズで一番好きなキャラクターがいます。アイン・ジードです。

ja.suikoden.wikia.com

 

  幻想水滸伝1に登場するキャラクターですが、108星ではありません。敵役です。なぜ好きなのか。彼が悪役であることを自覚し、それを受けれて戦い死ぬ様が涙無しには見られないからです。

 

富樫左衛門として立ちはだかるアイン・ジード

  主人公たちがアイン・ジードと最初に出会うのは、逃亡中に通過しようとした「クワバの要塞」です。「シュトルテハイム・ラインバッハ3世」などの偽名で逃れようとするも、帝国には主人公の人相書きが「お尋ね者」として出回っており、主人公は疑いをかけられてしまいます。疑ったアイン・ジードが主人公の顔を見ようとした時、

 

「もうおれはガマンできん。お前はいつも足を引っ張りやがって!!!」

  主人公の付き人グレミオが、突然主人公に殴りかかります。

「お役人さん、疑うんだったらこいつの首をこの場で落としますよ!!」

  役人に向かって、グレミオがタンカを切りました。勧進帳です。

  それを見たアイン・ジードはこう言います。

「そもそもマクドール家の息子がこんなみすぼらしい恰好なわけが無い。通せ」

  こうして主人公たちは無事に通過できたのですが、去り際にアイン・ジードは主人公に声をかけます。

「おい、少年。父親を大事にしろよ」

  主人公の父親は、帝国軍の将軍テオ・マクドール。ここでわざわざ父親の話を出す理由は、主人公が何者なのか気付いていたからに他なりません。

  かくして主人公たちはアイン・ジードが見逃してくれたおかげで、無事に難を逃れます。そして主人公たちは幾度の戦いを経て、再びアイン・ジードと出会います。最終戦、ラスボスのバルバロッサ皇帝と戦うために訪れた帝都、グレッグミンスターで。

 

「間違っていること」を一人で背負うアイン・ジード

「久しぶりです、主人公様」

城門前でアイン・ジードが待ち構えていました

「お前は・・・そうか、思いだしたぞ。クワバの城塞で俺達の猿芝居を見逃してくれた・・・」

「ああ、君は確かシュトルテハイム・ラインバッハ3世くんでしたね」

驚くビクトールに対して、事も無げにさらっと当時の偽名で呼びかけるアイン・ジード。

  

「そこをどいてくれ」
「私は帝国の将軍ですから、できません」
「もう帝国軍に勝ち目は無い!恩のある相手を斬りたくは無い!」
「私まで裏切ってはバルバロッサ様がおかわいそうだ。ここを通りたければ、このアインジードを!倒してください!」

   ビクトールの説得も失敗に終わり、主人公たちはアイン・ジードと戦うことになります。

 

  帝国に反旗を翻した主人公に集う仲間は107人。その中には圧政に苦しめられた者、そして帝国五将軍として帝国に共に仕えていた、かつての仲間たちもいます。五将軍のうち四人は反旗を翻して解放軍に着き、唯一加わらなかった主人公の父親「テオ・マクドール」は、主人公の手によって倒され、その部下のアレンとグレンシールは、やはり解放軍に着いています。

  バルバロッサ皇帝のそばにいるのは、宮廷魔術師のウィンディと自分だけ。

 

  ここからは想像です。

  アイン・ジードは、五将軍やバルバロッサがウィンディに操られていたこと、ウィンディが黒幕であったことに薄々気付いていたんじゃないかと思っています。一度だけ聞いた名前を諳んじて覚えていて、将軍にまで上り詰めたアイン・ジードほどの人間が、五将軍も含めた帝国の重鎮が解放軍に着いて帝国に敵対することの意味を理解していないとは思えないのです。

  しかし、アイン・ジードは最後まで解放軍には加わりませんでした。アイン・ジードまで反旗を翻してしまったら、帝国に唯一残ったウィンディにいよいよ好き勝手やられてしまいます。そうなった場合、全ての責任を取るのは、ウィンディではなく、ただ操られていたバルバロッサ皇帝ただ一人です。

 

  それは、あまりにおかわいそうだ。

 

  アイン・ジードがやったことは、解放軍に加わらずに最後まで抵抗したことではありません。皇帝バルバロッサのそばにいて、ほんの少しだけ負担を和らげたことです。

  誰も、悪役にはなりたくありません。自分自身を「悪役」として糾弾されるのは良い気持ちにはならないし、人によっては耐え難い屈辱でもあるでしょう。立場が上の人間ならば、なおさらです。

  しかし、アイン・ジードは「悪役」となることを受け入れます。アイン・ジードにとっては、バルバロッサ皇帝を見放すことこそ悪でした。皇帝のそばに居ながらここまでの事態を止められなかった将軍としての責任を放棄するわけにはいかなかった。だからこそ、アイン・ジードは呼びかけたのです。

 

「ああ、君は確かシュトルテハイム・ラインバッハ3世くんでしたね」

 

 アイン・ジードはあの日、クワバの要塞で主人公を捕らえることができました。しかし、結局見逃しました。これは主人公たちにとっては良かったことですし、帝国を討つためであれば「良いこと」でしょう。しかし、バルバロッサ皇帝に使える将軍のやったこととしては「主人公だと知ってて見逃した」行為であり、悪いことです。

  アイン・ジードは眼の前の大男を「シュトルテハイム・ラインバッハ3世」と呼びました。これは、あの日クワバの要塞で見逃した一味だと認める行為です。アイン・ジードでは、自らの行為が引き起こした事態と改めて向き合ったのです。

 

 

自分たちが正しくないことを受け入れるアイン・ジード

  主人公たちは激闘の末、アイン・ジードを倒します。

「バルバロッサ様・・・先に行きますぞ・・・」

  こうつぶやいてアイン・ジードは絶命します。「先に行く」という言葉に全てが詰まっています。バルバロッサ皇帝が、自分の後に来ること、つまりはバルバロッサ皇帝が倒されてしまうことを予期したセリフです。


「こんなことは間違っている・・・」
「ああ、やつは間違っていた。だが正しくたって価値の無いものがあるように、間違っていても価値あるものは・・・あるんじゃないか?」

 

  死に様を見たフリックとビクトールの会話です。アイン・ジードは「間違って」いました。しかし、だからこそアイン・ジードは「価値のある行為」をしていたのです。

 

  きっと、自分の周りには少なからず「正しくないこと」もあるのでしょう。しかし正しくないことがあったとして、果たして自分は、その「正しくないこと」を、何の条件もなく糾弾できる立場にあるのだろうか。もしかしたら、自分の責任は少なからずあって、自分が「正しくないこと」を見つめ直さないといけないのではないか。そんなことを思うことがあります。

  アイン・ジードは、バルバロッサ皇帝の「正しくないこと」に寄り添った優しい人物だったのだと思います。

 

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今日考えているのはそんなところです。

軽くカフェオレの話

※この記事は 「Coffee Advent Calendar 2018」12月16日分の記事です。

 

  コーヒーに牛乳を入れて飲もうとした人に金一封をあげたい。僕はそう思いながらいつもカフェオレを飲んでいます。もちろんこれは嘘ですが、それくらいの嘘をつかせるくらいには、カフェオレを考案した人には感謝しています。

 

  (ここでは、コーヒーと牛乳を混ぜた飲み物は一律「カフェオレ」として話を進めます。)

 

  もともとはグリコのカフェオーレでカフェオレを知ったのが最初です。

グリコ カフェオーレ180ml 20本

グリコ カフェオーレ180ml 20本

 

 

 子供の僕にとって、カフェオーレは大人の飲み物に手を届かせてくれる飲み物でした。コーヒーは苦いけどカッコいい飲み物で、それが飲める大人を羨ましく思っていました。そのコーヒーが、自分の手の届くところに来たときの喜びと言ったら。甘さが強い中にも、コーヒーの苦さと風味がしっかりとあるカフェオーレに僕は夢中になりました。

  以来、コーヒーは牛乳を入れて飲めば良いのだと思うようになりました。牛乳が嫌いだったので、成長期の中高時代は、牛乳を飲むためにコーヒーと牛乳を一緒に混ぜて飲むことが習慣になっていました。*1

 

  自宅でカフェオレを入れるときは、豆を挽いて作ります。豆はイタリアローストが1番です。なるべく深入りで酸味が少ないものが。カフェオレを作るときに相性が良いです。コーヒーの苦味をしっかりと押し出した上で、牛乳でマイルドにする。なんだかマッチポンプと思えなくもないですが、カフェオレとしてはこれがベストです。

 

  ちなみに、コーヒー豆はここでよく買っています。 

ameblo.jp

   豆の種類が豊富で、金額も手頃。フレンチロースト・イタリアンローストなどカフェオレ向けの深煎り豆が多いのも嬉しいです。カフェオレ以外のコーヒーも美味しいし、器具も豊富ですので、コーヒー好きの方は一度足を運んで見ることを勧めます。

 

  ところで今回Coffee Advent Calendar に参加してみたんですが、他の方々の記事を読むとかなり勉強になりました。

adventar.org

  コーヒーに関する知見が広がりますね。来年はこれらを参考にカフェオレを楽しみます。カフェオレに関する記事はあまりなさそうなので、カフェオレの知見を少しでも広められると良いのですが。

*1:余談ですが、お通じが良くなかったので、その意味でも効果がありました。