今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

Amazon Alexaを使い倒す夢を見る

Anazon Echoを買った。

 

去年の年末にスマートスピーカーの記事を見て急に気になりだしてしまい、購入を検討。調べた結果、Amazon Alexaが

  • 「スキル」が拡張性高くて色々使えそう
  • "Alexa"という名前が良い

ということで1月1日に申し込み。「数週間かかる」と書いてあり、今のスマートスピーカー熱が一時的なものだった場合のケアもこれでできそうだと思い、申し込んだのだけど、想像以上に早く招待メールが来た。11日に招待メールが来たので2週間も経っていない。すぐに申し込み、金曜日に無事受け取り。

 

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開封してセットアップ。

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 デザインも良い。

 

  しかし、なぜかWi-fi設定時にエラー1と出て接続できず。原因を調べたらどうやらAmazon.comとAmazon.co.jpを紐付けているアカウントだと接続できないらしい。

 

ottan.xyz

カスタマーサポートに問い合わせたりAmazon.comのアカウントを閉鎖したりして、ようやく接続完了。やれやれ。

 

2日ぐらい使ってみての感想は、

【良い点】

  • スピーカーのデザインが格好いい
  • 音声で曲を再生できるのは想像以上にストレスが無くて快適
  • 音質も十分良い(Bluetoothスピーカーとしても使える)

 

【改善してほしい点】

  • 音声認識が甘く、再生したい曲が再生できないことがある
    (例:Ian O'Brien を再生して欲しいと言ったらTHE ALFEEが再生された)
  • Amazon Musicの曲だけしか再生できないため、iTunesやCDからインポートした曲が聴けない

 

  音楽に関しては不満はあるものの、考え方を変えてAmazon Music Unlimitedを申し込んで使い倒すことに決めた。Amazon Music Unlimitedは月額980円するけど、Echoプランなら月額380円で利用できることも申し込む動機になった。

 

*1 

 

  上記の書籍を買って何を聴こうか考えていたけど、Amazon Music Unlimitedに入ればこれらの曲は好きな時に好きなだけ聴ける。月にアルバム2枚も聴けば元が取れると考えると破格の安さ。ようやく本が活用できる。

 

   スキルについては現状まだ全然使いこなせていない。スキルを自分で開発して連携アプリとか使えないかな―、と妄想はしているけど全然形にはなっていない。しばらくは他の人達の使い方などを参考に使い込んでいければと思う。

*1:フュージョン決定版101選という書籍のAmazonリンクなんだけど、どうして貼られないんだろう…‥。問い合わせしてみよう。

一番最初にすべきことは、道具を磨くこと -書評「Emacs実践入門 思考を直感的にコード化し、開発を加速する」

ようやく「emacs実践入門」読了しました。



Emacs実践入門 ?思考を直感的にコード化し、開発を加速する (WEB+DB PRESS plus)

Emacs実践入門 ?思考を直感的にコード化し、開発を加速する (WEB+DB PRESS plus)

文中の設定を写経しながら読みました。ちょうどMacを買ったばかりで、Macの操作やコマンドなどに不慣れな事もあって、読了までかなり時間がかかりました。しかし、写経した甲斐がありましたし、単にEmacsの使い方を学ぶ以上の事を得る事ができたと感じています。

まさに「実践的」な本

本書の目次は以下の通り。

本書に寄せて
はじめに・謝辞
第1章.Emacsの世界にようこそ
第2章.インストール・設定ファイルと画面の構成
第3章.基本的な操作
第4章.設定ファイルの管理方法
第5章.本体の設定
第6章.テキスト編集をさらに効率化する拡張機能
第7章.開発をさらに効率化する拡張機能
Appendix.最新情報を入手するには

第2章と第3章はいわゆる導入部。インストールや有名なキーバインドは、Emacsチュートリアルやネット上にある情報でも補完は効くでしょう。しかし、タイトルに「実践」と銘打つだけあって、うまく使うためのTipsが散りばめられています。最も素晴らしいと思ったのは、3章冒頭の「困った時はC-gでキャンセル」。地味ですがとても助かりました。C-g自体はググれば出てくる有名なキーバインドですが、そもそも初心者はそういう操作があるという発想も無いままチュートリアルなどを進め、キーバインドをミスしてパニクるので(経験談)、これを冒頭に持ってくるという気遣いは素晴らしいです。
ある程度操作を覚え、さてEmacsをどうやって使いこなせばいいのか、という段階まで来たところで第4章以降から設定や拡張機能の解説が本格的に始まります。設定を書くinit.elはどこに置くべきか、各プログラミング言語ごとの拡張機能の紹介、著者のオススメの設定など、これを一通り設定すれば開発作業を行う上で不自由の無いEmacsの環境ができるんじゃないかと思えます。本書のサポートページに紹介された機能も含めた設定ファイルがあるので、これをダウンロードして取り込んでもいいでしょう。*1

エラーが出ると素人は固まりパニクる

ただ、全くの初心者が本書に従って設定をすればうまく行くのか、と言えばそんなことは無いと思います。設定がうまく行くときは問題ありません。問題があるのは、設定がうまく行かなかったときです。何も知らない素人は、エラーが発生した時どうやって切り分ければいいのかわからないからです。例えば単純なタイプミスであれば自力でエラーの原因にたどり着けるかもしれませんが、S式を実行してエラーが発生し、いきなりデバッグバッファが出てきたらおそらくどうしていいか分からなくなります*2デバッグモードの解説は第3章にある事はあるのですが、デバッグモードの抜け方やエラーメッセージでググるなど「エラーが起こった場合の具体的な対処法」はもう少し丁寧に書いて欲しかったです。特に、第5章以降の設定を追加する段になると、タイプミス以外の原因も増えてくる可能性が高いため、どうして動かないのか頭を抱える人は少なくないでしょう。「動かない時にどうすればいいか」は、Emacsに限らず何かを使いこなしていく上で必要になるスキルですが、それだけに「実践」というタイトルであれば詳しい記載が欲しい、と感じました。*3

無限の可能性のあるツール

実のところ、本書を買おうと思ったきっかけは、著者の大竹さんが、僕がいつも利用しているオンライン英会話「ラングリッチ」の人*4だと知り興味を持った、という理由です。なので、積極的にEmacsを使いたかったから、という訳ではありません。本書を買ったときは、Vimチュートリアルをやってたくらいです。しかし、本書を読んでいくうちに僕はEmacsを使いたくなってきていました。
前述したように「エラーの対処法はもっと丁寧に書いて欲しい」など、本書に対して不満が無い訳ではありません。しかし、その事が本書が良書である事を示していると僕は考えています。なぜなら、そういった不満が出るくらい、僕は何とかしてEmacsを使いたい!と思っているからです。もし本書がただEmacsを解説するだけの本だったら、僕は最後まで読まずに途中で挫折しただろうし、こうやって書評を書く事は無かったでしょう。本書は余すところなくEmacsの魅力を伝えています*5
ちなみにこの書評は、途中までEmacsで書いてました。「途中まで」というのは、はてなの下書き保存で書いた方が早いからです。EmacsのC-uの繰り返し機能や各種カーソル移動はとても便利なのですが、google日本語入力が使えないため文章を書くスピードは今のところは劣ります。しかし、あくまで「今のところは」です。少しググったところ、Emacsgoogle日本語入力を使うための設定があるそうです*6。不便な箇所があってもそれを改善するためのツールが揃っている、というのはとても魅力的に見えます。これはEmacsに限った話ではないでしょうが、この事をもっともよく実感できるのはEmacsです。今まで特に深く考えずにEclipseなどのIDEを使っていましたが、もう少し自分が使っているツールや道具に対して不満な点は無いか、それを改善する事はできないのか、という事は改めて考え直さないとなあと思いました*7


1970年代に開発が始まったEmacsは、たしかに設計は古く、ところどころにダサい点も見受けられますが、それでもなお、無限の可能性があります。」(「本書に寄せて」より)


まとめ:身の回りの道具を見直すきっかけになる良書

本書を読んだことで、(図らずしも)コンピューターの話に限らず、これまで自分が使っていたあらゆる「道具」を見直すきっかけになりました。本書はプログラマーなどIT関係の職に就いている方に特に薦めたい本です。Emacsを理解して使うのにとても効果的な本ですし、仮に結果としてEmacsを使わないという結論が出たとしても、自分の使っているテキストエディタIDEなど、何気なく使っているツールなどを見直すきっかけになると考えているからです。
余談ですが、ラングリッチ東京オフィスが設立されるに伴って著者の大竹さんも東京に越されたそうです。というわけで、Emacs勉強会が開催されるのを心待ちにしながらちまちまEmacsをいじることにします。

※反応が知りたいので、はてブやRTなどで感想をいただけるとありがたいです。

それでは、また。

*1:ただ、Emacs初心者の方はやはり写経しながら覚えていった方が良いでしょう。事前に拡張機能をインストールしなければならない、というのもありますが、一つ一つの命令の意味を覚えるためにも。

*2:賢明な方ならお気づきだと思いますが、ここの「何も知らない素人」は私自身のことを指しています。

*3:ちなみに、どうしてもわからなくて、著者の大竹さんにtwitterで質問したのですが、回答をいただきとても助かりました。いずれも凡ミスだったのは情けない話ですが……。

*4:正確には「最高技術責任者」です。

*5:その意味で、本書のコアな部分は、まつもとゆきひろさんの「本書に寄せて」と、著者の「はじめに」だと思います。

*6:こういう時、自分でElispを書く事ができたらいいのですが……。まだまだEmacsを使いこなすまでの道は遠いです。

*7:もちろんEclipseはとても便利なので、使うのを止める気は全くありません。

Hack for Japanに参加しました


 昨日と今日の2日間にわたって、「Hack for Japan」に参加してきました。
 1日目は震災地からの現状報告などを中心にITでどんなことができるかか考える「アイデアソン」、2日目はそのアイデアを基に実際に作っていく「ハッカソン」。私自身、IT業界の端くれで仕事をしており興味があったので、参加してきました。

「ダジャレクラウド作ります!」

 1日目のアイデアソンの中で、「ニッポン放送 オールナイトニッポンGOLD app10.jp 連動企画*1」として、ニッポン放送アナウンサー、吉田尚記さん*2の講演がありました。
 app.10は「アプリは人を幸せにする。」を合言葉にキャッチフレーズにした番組。スマートフォンとラジオを組み合わせた番組で、アプリを作るにあたって、ラジオを使えばこれもできるよ、といったアイデアがあれば、何かお返しできるかもしれない。そう語る吉田さんは、静かで滑らかな口調の中にも確かな熱意があり*3、どんどん話に引き込まれていきました。
 そして、アプリの案として出てきた「ダジャレクラウド」。ラジオの向こう側には、ダジャレを考えたくて仕方がないハガキ職人がわらわらいます。だったら、みんなのダジャレを集めて見られるようにすればおもしろくならないか?キャッチフレーズは「みんなはダジャレのために、ダジャレはみんなのために」。
 聴けば聴くほど楽しそうです。しかし、僕はクラウド開発やツイッター連携アプリの経験が全くなく、やりたいとはとても言えませんでした。しかし、会場で「やります!」と手を挙げた方が。


 「やれるかどうかわからない」から「やらない」というのは、いつまでたっても何もできない。
 どこかで聴いたような言葉です。どこで聴いたかは思い出せません。しかし、この「やります!」と手が上がった瞬間、この言葉が強烈に蘇り脳を刺激しました。そもそも全く開発経験が無いわけじゃないんだから、迷ってどうする。
 吉田さんの講演が終わった後、手を挙げた方に声をかけ、自分も開発チームに入れて欲しいとお願いしました。

素直に「わからない」と言える勇気

 そして迎えた2日目、ハッカソン。画面の見た目を作るフロントチーム、裏側のデータとかのやり取りを作るバックチームに分かれて開発を開始しました。しかし、結果はライブラリの構成やGoogle app Engineの設定に手間取り、1日でできたのはフロント部分の画面回りだけ。さすがにもうちょっと作りたかった……。自分の技術力のなさにへこみました。
 しかし、その後の懇親会でニッポン放送、清原さんに言われた言葉は、再び僕の脳を強烈に刺激しました。


 「開発に苦労していても、当たり前だと思う。リスナーだって、すんなりいくとは思ってないし、苦労してる姿を見たら、リスナーは応援する。」*4


 そうなのです。
 完璧な技術力で迷いなくスパッと魔法のようにアプリを作り上げる、そんなことは不可能です。
 それを強要していたのは、なんのことは無い、自分だった、自分「だけ」だったのです。


 この2日間で得られたことはとても大きかったです。未知の事に対して手を上げる方法がようやくわかりかけてきました。自分が尖がって得意なことがあれば、他の事は素直に「これはお願いします」と言えること、完璧でないこと、失敗することはデフォルトであり、それは成功へのプロセスであること。
 色々な本で読んで落とし込めなかったことが、ようやく落とし込めてきました。


 というわけでダジャレクラウド、開発開始しました。まずはどうやって作っていこうかとかこれ本当にできるの?とか課題は少なくありませんが、1個ずつ潰していきます。メンバーも頼りになる人が多いので、大丈夫でしょう、きっと。*5
 開発するにあたって他にも考えたことはいろいろあるけど、書き切れないのでまた別途書きます。


 それでは、また。

*1:app.10は「アップテン」と読みます。公式HPはこちら

*2:twitterアカウントはこちら

*3:吉田さんの言葉を借りれば「自分は文系ギーク」。

*4:細部は違ってるかもしれませんが、こんな感じの事を言われたと解釈してください。

*5:一番頼りにならないのが僕という線はあり得ます……精進します。

義母がソーシャルメディアに参加できない理由

 新潟から義母が来たので、お茶を飲みながら話をしました。そこで印象的だったのは「これからの社会は若者が主導になっていろんなとことコラボ(とは言ってないけどそういうニュアンス)していかないと」「上の人間は都合が悪くなったら逃げるだけ、下から変えて行くしかない」と言われたことです。やはり世代を問わず、考えることは同じなんでしょうか。なんとなくですが、若者が感じているような閉塞感を義母も感じているのかも、と思いました。少なくとも、「若いヤツがんばれ、俺たちシラネ」というニュアンスはありませんでした。さらに義母は続けます。
 「そういった、同じような考え方を持ってるコミュニティが欲しい。カルチャーセンターでダラダラ愚痴るだけなんてヤダ。」
 話を聞けば聞くほど、ソーシャルメディアにうってつけの人物と感じます。しかし、義母はパソコンが苦手で、twitterfacebookといったソーシャルメディアはおろか、いわゆるネットサーフィンなどのインターネットを利用していません*1。パソコンがソーシャルメディアへ参加するための障壁になっています。



パソコン、キーボードという「負の遺産

 義母は冬に妻とiPad見に行くと話をしました。夏ではありません。パソコンとかそういう話を聞くだけで頭が痛くなるから、らしいです。直感的にわかりやすいというiPadですら、この反応です。単にiPadに触ってないからそう言うのだとは思うけど、パソコン・キーボードのイメージがまだ強く残っています。キーボードというデバイスが果たした負の影響。デバイスのもつ影響力を実感しました。
 キーボードは、使い込めば使い込むほど馴染むけど、初心者にはハードルが高いです。僕は、時代が進めばキーボードに慣れた世代が増えるから、デジタルディバイドとかパソコンに慣れてない人の問題は自動的に解決すると考えていましたが、今日の話で違うと考え直しました。一定数の脱落者が生まれる以上、世代が変わってもデジタルディバイドはなくなりません。

時代が変わるためには、デバイスが変わることが必要

 これからやるべきは、デバイスの多様性であったり、革命的なデバイスが生まれることだと考えてます。iPhoneiPadが売れたのは、やはりデバイスがこれまでと違っていたからです。iPadは魅力的ですが、デバイスの多様性という意味ではまだ足りません。iPad以外にも色々な形のデバイスが出てほしいと思います*2。幸い、クラウド環境が整いはじめたことで、新しいデバイスが生まれるための下地は出来ています。
 ただし、パソコンなどの既存のデバイスに慣れていない中高年を想定して「中高年にやさしい」などと、「中高年」というフレーズを基に開発されたデバイスはうまくいかないでしょう。中高年を見下し、「使いこなせないから」と、機能の削減を行うからです。そういったデバイスは発展性が無く、使ってて味気が無くなります。以前tu-kaが「話せりゃええやん、電話やし」とシンプルケータイを出したけどうまく行かなかったのは、これが原因だと思っています。シンプルと機能が少ないはイコールではありません。


 似た問題意識を持ってる人と繋がりやすいのがソーシャルメディアなのだから、若者だけでもなく中高年にもどんどん使ってほしいと思います。それだけに、多様なデバイスの普及は急務。義母と話してて、そんなことを考えました。
 それでは、また。

*1:義母の言葉を借りれば「インターネット持ってない」。

*2:その意味では、ガラケーはデバイスとしてはよくできていると思います。

Chrome OSから感じ取ったGoogleの狂犬っぷり

Google Chrome OSを搭載したネットブックがいよいよ発売されることになりました。


"グーグル、Chrome OS搭載のノートPCを発表 - 月額料金制での提供も"
アメリカなどの欧米圏でのみの発売で、日本での発売は未定です。とはいえ、Chrome OSをプリインストールしたマシンが発売、ローカルにデータを置かないシンクライアントだからこそ可能と思われる「ハードウェア込みでの」月額料金制と、既存のPC市場に無かった新しい流れが生まれようとしています。

そんなChrome OSですが、大きな特徴として「オープンソースであること」が挙げられます。(多少制約はありますが)開発にはGoogle社員以外も参加可能ですし、Chrome OSは誰でも無料で入手できます。

というわけで、どんな感じなのか試しにインストールしていじってみました。

Chrome OSインストール

ざっくりとインストールについて書きます。IT関係者以外は読み飛ばしていいです。


インストールに当たっては、この本を参考にしました。

当初はVMwareで動かしていたUbuntu内でソースコードを入手しビルドしようと思っていたのですが、作業の途中でUbuntuが32bit版であることが判明。どうやら32bitだとうまくビルドできないため、ソースからビルドはいったん断念し、ネットから直接Chrome OSのVMwareイメージを取得することにしました。
ダウンロードはここから

解凍し、VMware Playerで立ち上げました。

Chrome OSは立ち上がりが早いと聞いていましたが、確かに早いです。VMwareが認識してから、たったの3秒でこの画面が立ち上がりました。ここでGmailのユーザーとパスワードを入力するとログインできます。



Welcome to Flowというメッセージと共にChromeブラウザが立ち上がりました。VMwareなのでちょっとカクカクしていましたが、操作感はGoogle Chromeと全く同じでした。
タブを新しく作れば、よくアクセスするページが候補として表示されるし、アドレスに検索したい単語を入れれば検索できます。



ちょっとわかりずらいですが、右上にあるつまみをクリックしたところです。ここでキーボードやネットワークなど、いわゆるOSの領分の設定を行います。



こちらは左側のChromeのマークをクリックしたところ。webで利用できるサービスがこうやって表示されます。カテゴリごとにタブが分かれており、evernoteyoutube,facebooktwitter,flickerと有名どころは一通り揃っていました。

Chrome OSの使用感

 VMwareが悪いのかダウンロードしたイメージファイルが悪いのかわかりませんが、よくフリーズしました。また、キーボードが日本語対応していないため文字が打ちにくく*1難儀しました。しかし、それ以外は何も問題はありません。そもそも全てをGoogle Chromeの上で行っているのだから普通にインターネットできる人は何も問題ないと思います。パソコンなんか触ったことが無いという人の方が、先入観がない分多少知っているという人よりも馴染みやすいかもしれません。

いろんな企業と対立しているGoogle

 では、Chrome OSは普及していくのでしょうか。現在最もOSでシェアのあるWindowsとわかる範囲で比較すると、

要素 Windows Chrome OS
シェア 圧倒 ほぼゼロ?
値段 2万円程度(Home) 0円
速度 普通 早い
クライアントソフト 利用可能 利用不能
オフライン作業 利用可能 限定的に利用可能*2

というわけで、基本的なスペックは勝っているもの、普及率そして既存のPC利用スタイルが壁になりようです。特にネックなのがクライアントソフト。代表的なソフトである「Skype」「iTunes」が利用できないのは、個人への普及に際して大きなネックになるでしょう。また、facebook,twitterを初めとするwebサービスも、例えば「写真をアップロードする」という機能のようにシンクライアントを想定していない機能があるため、そこも普及に際しての障壁になるかもしれません。*3
 そういう意味では、Chrome OSのネットブックをまず教育機関・法人向けに提供をはじめるという戦略は正しいです。「セキュリティ対策がしやすい」「業務に関係ないことをやらせない」という視点で見れば、上述の点はいずれも強みとして生きるからです。


しかし改めて整理すると、Googleはすごいことをやっています。

  1. OSでWindowsに殴り込み
  2. 検索でfacebookと覇権争い
  3. クラウド VS peer-to-peerというネットワーク方式でSkypeと袂を分かつ
  4. 音楽サービスとアプリの提供でAppleに対抗*4
  5. PaaS、IaaSでAmazonと競ってる


各分野でトップを取っているIT企業と、たった一社だけでこれだけ対抗しようとしている企業はないんじゃないでしょうか。このケンカの売りっぷりは、IT企業の織田信長、もしくは狂犬と呼ぶにふさわしいです。
 はたしてChrome OSはこれからどんな展開をしていくのか、そしてGoogleは他の企業とどう渡り合っていくのか*5、目が離せません。


それでは、また。

*1:英字・記号の打ち方も違います。例えば'@'は'Shift+2'を押して出します。

*2:個人的にはあまり好きじゃないです。オンラインストレージにして、オンラインでの利用を基本とするという思想を貫いてほしかったです。

*3:Chrome OSでfacebookに写真をアップしようとしたら、一応ダイアログボックスはでましたが、ローカルのどこを指しているのかはわかりませんでした。

*4:上記の写真でwebで利用できるサービスが表示されたとき、僕はApple Storeを連想しました。多分狙っています。

*5:もちろん「右手で殴り合い、左手で握手」といったことも十分考えられます、

evernoteに苗木を植えて育てるための本

evernoteを使い込むにはどうしたらいいのか、ということで本を買いました。今日ご紹介するのは「evernote情報整理術」。
結論から書くと、ライフログとしてevernoteを活用したいと考えているのであれば、一度読んだ方が良いです。

インプットに関する情報が豊富

 この本のテーマは、第2章のタイトルに書かれている通り「全方位からevernoteに情報を収集しよう」です。第1章の前段から始まり、第2章はインプットの仕方、第3章から第5章はその情報の活用方法について書かれています。僕がもっともなるほどと思ったのは第2章。どうやって情報をインプットするか、です。
 evernoteのiPhoneアプリからは、テキスト、写真(カメラ)・ボイスの3種類がインプットの対象となっています*1。しかし本書で紹介されている内容は、さらにそれ以外の場所からも情報をインプットすることを提案しています。具体的には

  1. Twitterのつぶやき
  2. ブログ更新情報やfoursquareなどのRSSフィード
  3. Scansnapからのスキャンした情報
  4. webクリップ

を挙げています。
 ライフログとしてevernoteを利用する場合、前者2つは是非押さえておきたい内容です。リアルタイム性が強いtwitterやfoursquareの更新情報をevernoteに自動的に連携できるのは非常に助かります。あまりパソコンやアプリに詳しくない人はfeedになじみが無いので戸惑うかもしれません。しかし、基本的に連携方法をきちんと解説してくれているので、そこまで戸惑うことはないかなと思います。

活用術は参考程度にするのが一番

 第3章からは活用術が色々書かれています。とはいっても、この辺は使えるところをつまみ食い、という形で少しずつ取り込んでいくのが良いと感じました。いっぺんに全部やろうとするとパンクします。GTDについてはNozbeなど別のツールもあるので、使ってきて慣れてきたら、また別のやり方を少しずつ取り入れて行った方が確実に身に着けられそうと思いました。
 すぐに使えそうなアイデアは「人名をタグにしてその人についての情報を網羅する(写真とか)」「癒しタブを作って、和めるノートを見返す*2」でしょうか。両方とも効果がすぐに表れるので良いです。

evernoteを育てていくという発想

 例えば、パソコンを使いこなせている状態はどういう状態かというと、パソコンを使ってやりたいことができている状態を指します。同様に、evernoteを使ってやりたいことが出来れば、それはevernoteを使いこなせていることになります。evernoteが難しいと思うのは、evernoteで何が実現できるかが見えにくいことでしょう。その点については、本書を読めばある程度は見えてくるのでガイドラインとして良書だと思います。そして、最終的にはそこを離れて自分なりの活用方法を編み出していく。守破離の精神ですね。まず「守」を行うための第一歩として、本書を活用することを薦めます。

それでは、また。

*1:アップデートされて本当に使いやすくなりました。アプリ使っていて、一番感動したアップデートです。

*2:ゲンコとひょう太にいつも癒されてます。

evernoteの運用方法を検討し始める

 前回の記事で「evernoteライフログを記録するために使う」と宣言しましたが、だったら本腰入れて運用方法についても検討しようじゃないか、と思い改めて参考になりそうな書籍・サイトをチェックしています。

参考にした書籍とwebサイト

 少し前に、以下の二点を購入しました。両方とも改めて見返しています。

EVERNOTE 情報整理術 (デジタル仕事術)

EVERNOTE 情報整理術 (デジタル仕事術)

EVERNOTE「超」仕事術

EVERNOTE「超」仕事術

 書籍の感想はまた別途書く予定。

 webサイトで参考にしたページはこちら。
「人生をEvernoteに詰め込みたい!」というあなたのためのアウトプット収集法まとめ | シゴタノ!
ただのメモでは勿体ない!Evernoteに人生を記憶しよう :連載|gihyo.jp … 技術評論社
怠け者だけどEvernoteのタグとノートブックの使い分けについて教えるよ | nanapi [ナナピ]
R-style » Evernote企画:第四回:ノートブックとタグについて

ノートとタグの使い分け

 evernoteユーザーの誰もが通る道と言われている、ノートブックとタグの使い分け方。僕は最初、「英語」「料理」「IT」「ゲーム」などカテゴリ別にノートブックを作ってその中で色々分類していました。しかし、この分類だと「レシピを英語で書く」など、たまにノートブックを横断することがあり、整理に迷ってました。なので、先ほど紹介した「怠け者だけどEvernoteのタグとノートブックの使い分けについて教えるよ」に従い、まずは全部一つのノートブックにひたすら入れてみました。で、今のところ明らかに別のノートブックに分けといたほうが良さそうなのは、
「もらった名刺(スキャンして保存しています。そこに何処でもらったかなどを追記)」
 ぐらいです。
 なので、基本的に分類はタグで行う想定です。「どう考えても他のノートブックと内容がかぶらないもの・まとめて管理した方がいいもの」が出てきたら、それをノートブックとして切り出すようにします。今のところ全部タグでも行けそうですけどね。まだ量は少ないので。
 分類ありきではなく、使ってて「あ、これこういう風に分類すれば便利だ!」というのを見つけて分類をしていくのが理想です。

人名をタグにする

 どこで見たのか失念してしまったのですが、「人名をタグにする」というアイデアを見ました。試しに使ってみると、これがなかなかいい感じです。例えば、勉強会や読書会に出席したら、発言内容をメモしてタグ付け、さらにFacebookのように写真に対して人名をタグ付すれば、その人が映っている写真が検索ですべて取り出せます。タグはやたらと増えますが、どうせ内容の分類でも増えるのでいいやと開き直り、ひたすら作ってます、検索する時は検索窓にその人の名前を入れて検索すればいいだけだし。
 こういうTIPSはどんどん増やしていきたいですね。


 evernoteは1年近く使ってますが、ライフログを記録するものとして運用を始めたのは最近です。なので、運用していくうちに「こうしたほうがいいな」ということはきっと出てくるでしょう。その時はまたevernoteの記事を書くと思います。
それでは、また。

執筆時間:20分02秒