今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

残された時間と旅立ちの日

 風邪を引いたらしい。喉が痛く、咳がつらい。鼻水も出るので、複合的なものなのだろう。発熱がないのがせめてもの幸い。月曜日から引きずっているので、早く治したい。

 

  BOOM BOOM SATELLITESの川島道行氏の訃報を聞く。

natalie.mu

 

 病気の話も活動終了の話も聞いていたので、もうそれほど長くはないと遠くから思っていたが、改めて訃報を聞くと寂しい。しかし、突然活動を休止するバンドがほとんどの中、こうやって終わり方まできちんと決めることができたというのは、幸せなことなのかもしれない。

 川島道行氏のご冥福を心よりお祈りします。

 

UMBRA

UMBRA

  • アーティスト: BOOM BOOM SATELLITES,Michiyuki Kawashima,Masayuki Nakano,チャック・D
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2001/02/07
  • メディア: CD
  • 購入: 1人 クリック: 16回
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 BOOM BOOM SALTTELITESのアルバムではこれが一番好み。テクノ色が残っていて攻撃的な音は、物事に集中できる効果がある。

世界を広げることは、どうしても自分には必要な事だった

 風邪気味だったため、寄り道せず早々に帰宅。

 ゆっくりしながら、「関心の力」なんてことを考えていた。

 

偏食が直るように世界が広がった

 学生時代はゲームと本にしか興味が無かった。政治経済、スポーツ、芸能人、音楽、美術、家事とかの生活、周りの人々の動向・近況。クイズを部活でやっていたけど、どうしてもそれ自体は面白いと思えなくて、全く関心を払わずに過ごした。

 

 それから20年以上経って、面白いと思えるジャンルは飛躍的に増えた。いまだにわけがわからないと思うものはあるけど、関心の幅は飛躍的に増えた。子供の頃の偏食がいつの間にか直ったみたいに、関心を増やして、知識を増やしていった。例えば当時は実家ぐらしで家事をする必要がなかったから、食洗機とかの話を聞いてても楽しくないだろうと想像はつくけど、それ以外の事柄は、今となってはどうして興味が持てなかったのか、当時の感覚を思い出せないくらいになっている。

 

一つの関心に集中できないくらい世界が広がった

 ペルソナ5が発売された。

ペルソナ5 - PS4

ペルソナ5 - PS4

 

  昔 -多分20代ごろまで- だったら、迷わずお金を貯めてプレステ4と共に購入したと思う。前作、前々作もプレイしていて面白かったし、サウンドはとても格好いい。買う要素しか無い。

 でも、今の僕はまだ買う気になれないでいる。

 

 仕事の潮目が見えて、集中して取り組みたい。ゲームをやる時間が増えるとジムやプールに行く時間が減ってしまい、太ったり体力が無くなってしまう。食事はどうしよう。自炊する時間を削って外食にするとお金がかかるし栄養バランスも偏る。睡眠時間を削ったら一日中調子悪いし、仕事にも差し障りが出る。そもそもカルドセプトに逆転裁判6、まだ終わっていないゲームもたくさんある。この間買った本も読みたい。美術館の展示は今週末で期限が切れるから、週末は美術館に行きたい。あと人狼と脱出ゲームの予定も入っている。洗濯と掃除もそろそろしないと。家事をラクにする方法はないかな。

 

 世界が広がり、関心のあることが増えた。*1

 そして、一つの関心に集中できなくなっている。

 

 人それぞれなのだろう。

 そもそも関心事なんて移り変わるものだと割り切る人もいるし、ずっと狭いまま集中し続ける人もいる。

 

 閉塞的で全く希望が持てない自分の世界をなんとかしたいと思った。そう思ったからかどうかはわからないけど -偶然の力は大きいと思う- 世界は広がっていった。楽しくて仕方がなかった。

 世界を広げていったことが間違っているとは思わない。そうしないと、絶望的な気分のまま生きていくハメになった。ただ、それと同時に、かつてずっと関心を持っていたことがなんだか少しずつ色褪せていくように見えてしまうことが悲しい。本当は全く色褪せず、魅力的であることは分かっているのに。

 

 これから年を取るにつれて、身体的な不調を癒やすような事柄に関心が移り、これまでの関心事が色褪せるようなことになってしまうのだろうか。老いの恐怖があるとしたら、こういうことなのだろうか。これ以上世界を広げられないという限界、関心事が奪われるという衰退。

 

 そんなことを考えるのは風邪のせいだろうか。身体の不調を直したい。

 そう。今の自分は、10代の頃は全く関心のなかった自分の身体について関心を持っている。でも、それでいいとも思っている。10代の頃は運動が大の苦手で、自分の力では自分の身体なんて何もコントロールできず、何も改善できないと頑なに信じていた。

 今は違う。自分の身体は限界はあってもある程度はコントロールできる事を知っているし、できると信じられる。もちろん急に腹を引っ込めると言ったことは不可能だけど、徐々に腹を引っ込められることは可能だと信じることができる。

 世界を広げることは、自分に対する不信感を払拭するための活動だったのだろう。

 

m-flo「come again」。

www.youtube.com

 この曲をCOUNT DOWN TVで聞いて良いと思えたので、アルバムを買ったのを覚えている。come againだけでなく、orbit-3にPRISMと、LISAのvocal曲が特に光る。

   

EXPO EXPO (マスターピース・シリーズ)

EXPO EXPO (マスターピース・シリーズ)

 

 音楽のレビューは当時は見ていなかったのだけど、「2012年の万博を想像して制作された」らしい。2002年に発売されたアルバムだけど、今聴いても未来にいっているサウンドだと感じる。名盤。

*1:家庭を持つと更に関心のあることは増えるのだと思う。

J-PERIODのお香がもう無いことを知ってシルバーウィークが終わった

 お香がそろそろ無くなりそうだったので、お気に入りのJ-PERIODのお香を買おうとしたら、店が無くなっていた。

 

運営会社BALSのプレスリリース。今年の3月に無くなっていたらしい。

http://www.bals.co.jp/pdf/160312_brand_close.pdf

 

 いつも利用しているのは銀座FrancFrancの店舗だったため、無くなっていたことに気づかなかった。悲しい。

 

 いくつかお香は試したが、J-PERIODのお香が最もわかりやすくモダンだった。個人的な好みにも合ったのだろう。

 これからまたお香を探す旅が始まるのだけど、もうあのお香を聴くことはできないのだなと思うとなんだか悲しくなった。匂いは記憶と強く結びついているという説があるけど、匂いを失うことは記憶を失うことにも似ている。

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  J-PERIODの栽庭香。

  集中したい時に良く使っていた。残り7、8本を聴き終わったら、J-PERIODは無くなる。一つの時代が終わるかのような寂しさを覚えた。

 

あっさり1週間が過ぎてシルバーウィークに突入

  沖縄に行ってから仕事の山を裁いてシルバーウィークに突入した。1週間はあっという間だったのだけど、私事のバタバタも重なってしまい、十分な睡眠・運動といった「刃を研ぐ」ことが全然できなかった。刃を研ぐことができないこと自体がストレスになってしまい、うまく生活を回せなかったなあという感想。

 

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神田神保町「つじ田」の担々麺。

 

連休突入前は汁無し担々麺とビールでお祝いするのが気に入ってきた。

神保町はお気に入りの店が多いのだけど、カレーの店はまだ見つけられていない。あんなに多いのに。

  今度のシルバーウィークは、1日ぐらい神保町にずっといる日を見つけて、本でも読もうか。その時にカレーの店でも見つけることができれば。

沖縄2日目 -美ら海水族館-

沖縄2日目。美ら海水族館に行ってきた。

 

churaumi.okinawa

 

 美ら海水族館は名前しか知らなかったのだけど、水族館だけでなくマナティー館、イルカショーから海洋遊歩道、さらに近くには熱帯ドリームセンターまである一大観光施設。事前にガイドから「今回は午前中だけなので、すべて回ることはほぼ不可能」と聞いていたので、水族館に絞って観光することに決める。

 

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 入口。この時点で実はかなりテンションが上っている。

 

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 サンゴが沢山あった。熱帯魚も多く南国らしい風景。

 サンゴは生まれてから一週間ほどで定着し、以降は動かない種類がほとんどという話を聞いて、一週間で運命がほとんど決まるのはなかなかシビアだなとなぜか人間に照らし合わせて考えてしまった。

 

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チンアナゴ。初めてちゃんと見た。なるほど、こうしてみるとたしかに可愛らしい。

 

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 海洋はまだ謎が多いという但し書きがいくつかあったけど、これらの海洋生物をみると妙に納得してしまった。カルドセプトに出てきそうな生物である。

 

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 中世期に居たと言われるメガロドンの歯型。

 カルドセプトでしか知らなかったクリーチャーの由来を知れて少し嬉しかった。水属性のクリーチャーは自分が知らないだけで、実在した(と言われる)クリーチャーもいるのだろうか。ちょっと調べてみようと思った。

 

 

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 美ら海水族館はサメの研究にも熱心で、サメの展示が面白かった。こちらから何もしていないのに襲ってくる「危険サメ」は、イタチザメ・ホホジロザメ・オオメジロザメの 3種類だけで、それ以外のサメは手を出さなければ危害を加えないサメという説明。ただ、「危険ザメとそれ以外のサメがそれぞれ何頭ぐらいいるのか」がわからないと

「サメが危険だというイメージ」が間違っているかどうかは、は決められないと思う。

  いずれにしても「サメが危険だというイメージ」は、映画「JAWS」のイメージに由来しているのものが大半だと思われる。フィクションであれノンフィクションであれ、映像や音楽など、様々な表現技術が人に与える影響というのは大きい。そんなことを考えていた。

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  沖縄土産のパイナップルジュース。めっぽう美味い。あまりに美味しくて2本だけしか買わなかったことを後悔している。

 また沖縄へ行こう。

沖縄1日目 -リゾート-

 沖縄に行ってきた。

 

 ホテルから見る風景は見晴らしが良く、これだけで気分が晴れた。

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 観光でリゾート地を訪れることの意味がピンときていなかったのだけど、訪れてみて、リゾートというのは非常に身体的な娯楽なのだということが分かった。スキューバとかのマリンスポーツやゴルフ・バーベキューなどのアウトドア活動はオマケのようなもので、本体はリゾート地特有の気候や景色なのだと。熱帯植物が茂る道路を歩きながら海を眺めているだけでも、心が少しずつクリアになっていくのがわかった。

 場所も含めて強引に環境を変えること自体に価値があった。「都会の喧騒を離れて」という言葉は手垢のついたフレーズだと感じててあまり好きではなかったのだけど、実際に物理的に離れてみて思うのは、確かに「都会の喧騒を離れる」ことに魅力があると言わざるを得ない。

 

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 夕暮れの景色は、1人で見た。

 1人で夕暮れの海の景色を見た記憶はない。

 1人でどこへでも行けると思っていたけど、それは「行こうという発想が出ない限りはどこへも行けない」ことの裏返しでもあるのだと気付いた。

 

 今度はどこに行こうか。

 1人で考えることは、意外と制約があるらしい。

 

意識して時間を確保しないと第2象限は絶対できない

 思うところがあって、7つの習慣を読みなおしている。

完訳 7つの習慣―人格主義の回復

完訳 7つの習慣―人格主義の回復

 

  この中で、普段の活動を緊急性の有無と重要性の有無のマトリックスで分ける考え方がある。

  • 第1象限:緊急で重要
  • 第2象限:緊急じゃないけど重要
  • 第3象限:緊急だけど重要じゃない
  • 第4象限:緊急じゃなく重要じゃない

 第1象限ばかりが膨らんだ結果、燃え尽きて第4象限しかできなくなるという手痛い経験があるので、それを防ぐためには第2象限に力を入れないとまた同じことの繰り返しになってしまう。しかし、時間や気力を確保しないと、第2象限の活動は思ったよりできない。娯楽的な活動が第2象限に入ることはあるが、それ以外はすぐに第4象限に入ってしまう*1

 どうやって第2象限の時間と気力を確保するか。

 睡眠をきちんと取るしか無い。

 凡庸な結論だが、凡庸なくせにできていないから真実なのだろう。

 

 そろそろ眠る。

 台風がひどくならなければ良いなと祈りながら。

 

 

*1:「一本目の休憩のタバコは第2象限、二本目のタバコは第4象限」という例えがあったけど、これに近いかもしれない。