今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

夏季休暇の2日目は普段通り

  通院の必要があったので休暇を取得した。7月から9月に取らないといけない夏期休暇を使った。こういうのは本来は旅行とかに使うべきであまり上手い使い方ではないな、と思ったが、考えようによっては、例えば3連休をずっと取れるような使い方ができて、そういうのは細かい身の回りのことを沢山やる時に助かるんじゃないかと思った。一週間連続で取得しても、旅行とかの大イベントが無いと大抵はグダグダになってしまう。だったら、小刻みにとって細かいことをしっかり片付けるというのは悪くない。

  そういうわけで、通院とジムと夕飯の自炊で1日が終わろうとしている。何かやり残したことは無いか思い浮かべた。こういう日記的な記事を書いていなかった。この手の記事はほとんど需要が無いが、自分自身には一定の需要が在ることがわかった。1日1日の記事を積み重ねて連続で書くことで、後から見返すと、当時の心理状況や思考が結構はっきり思い出せる。逆に言えば、書いていない時期はどうもぼんやりしている。遊んだ記憶はあるけれど、日常の中の感情とか、行く宛の見つからない思考が失われてしまっているように感じている。そういうのはなんだか寂しい気持ちになった。

  Twitterに書き留めることはできるが、多分Evernoteと連携を取っていなかったら同じように感じただろう。モノを書くツールには、何らかの形で振り返るための機能がないといけないのだ。Twitterは大好きだけど、よく使っている「モノを書くためのツール」とは少し違う気がする。

 

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  久々に自炊した。鯖を焼いたはいいが、臭いがなかなか取れなかった。水を敷いておくと油の匂いが付かなくて済むと知ったのは調理後だった。

牛乳石鹸のCMを見て、ふとコージ苑を思い出した

  牛乳石鹸のCMが炎上しているようです。


牛乳石鹸 WEBムービー「与えるもの」篇 フルVer.

父と子の絆。
とある男のなんでもない1日の物語。

昔気質で頑固な父親に育てられ、
反面教師にすることで今の幸せを手にした彼。

「家族思いの優しいパパ」。

でも、このままでいいのだろうか。ふとそんな疑問を抱く。

それでも、お風呂に入り、リセットし、自分を肯定して、
また明日へ向かっていく。

がんばるお父さんたちを応援するムービーです。

 

(上記動画の説明文より)

 動画では父親の背中を見送るカットが差し込まれていたりして、上記の説明通りにしたかったのだろうな、とは思うものの、冒頭で「ゴミを出しといて」と頼む妻に対して虚ろな表情を浮かべる主人公、息子の誕生日なのにケーキとプレゼントを買ったまま(会社の部長(?)に叱られた)後輩と飲みに行き帰るのが遅くなって妻に怒られ、風呂場で悩むシーンなどにツッコミが入りまくっています。要は、「なに自分が悪いことしているのに被害者ヅラしてるんだよ」的な感想です。

 

pokonan.hatenablog.com

  息子の誕生日だということは前々からわかっていることだし、それで妻も息子も待っているのが分かっているのに飲みに行くというのは、そりゃ妻も怒ります。仕事で怒られた後輩を励ますために飲みに行った、という言い訳はあるにしても、だったらせめて帰りが遅れる旨の連絡はしようよ、とは思います(作中で、居酒屋で電話があったのに出てません)。

 

  というわけで、この主人公はあまり良くない事をしているというのは同意見なのですが、一方で、色々考えて(考えすぎて?)やらかしてしまった、なにか衝動的に思っちゃったのかもなあ、とも思っています。

  なんでそんなことを考えているかというと、タイトルの通り、ふとコージ苑を思い出したからです。以下引用します。

 

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【「コージ苑 第二版」 相原コージ著 小学館 P.22 】 

  「世田谷まで」という客に対して突然乱心して「いやだ、晴海埠頭に行く!オレはオレの行きたいところに行く!!」と、客の制止を振り切って晴海埠頭を目指すタクシードライバー。

   この漫画の秀逸な点は4コマ目です。結局晴海埠頭まで来たタクシー。ドライバーは

「すいません、お客さん……」

  と謝ります。今更感たっぷりです。しかし、それに対して客は、

「いや……でもその気持ちわかるよ……」

  とタクシードライバーに寄り添っています。これにより、4コマのストーリーがきちんと締まっています。どう考えても悪いことをしたタクシードライバー、全面的に被害者の客、その2人が同じ場所で同じような感情を共有することで、1コマ目から3コマ目までのタクシードライバーの乱心に対する感情が回収されているのです。

 

  牛乳石鹸のCMにはそれがありません。何かもやもやしたもの、あるいは葛藤を抱えている主人公に、やらかした主人公に、どれだけの寄り添いがあったのか。このCMを見て批判している人々も、自分自身が抱えている(あるいは抱えていた)迷いやある種のもやもやを処理できないでいる人はいたんじゃないかと思うのです。それなのに、この主人公には非難が殺到してしまった。この時点で上手く描けていないと言わざるを得ません。

  後輩を励ますために飲みに行くべきか、息子の誕生日があるから早く帰るべきか。迷うこと無く後者を選ぶことができれば何も問題はないのでしょう。でも、主人公は前者を選んだ。そのプロセスをもっと丁寧に描いていれば、評価は違ったものになったのかもしれないな、と感じています。本当のことを言えば、このCMを見て批判した人々も主人公に少し寄り添えば、違う風景が見えるのではと思います。しかし、形式上でも家庭を蔑ろにしてしまっているため、きっと共感を得ることは難しいのでしょう。

 

昔気質で頑固な父親に育てられ、
反面教師にすることで今の幸せを手にした彼。

「家族思いの優しいパパ」。

でも、このままでいいのだろうか。ふとそんな疑問を抱く。 

  葛藤の題材としては、いい線いっていると思います。仕事と家庭のバランスをどうするか悩んでいるのは、女性だけでなく男性も、です。それが結果としてただの炎上に終わってしまったのは、本当に勿体無い。  

 

  あと、この記事を書くためにコージ苑をKindleで買ったのですが、やっぱり面白いですね。引用したタクシードライバーの話、ゲラゲラ笑いました。

 

  今日考えたのはそんなところです。

コージ苑 第二版

コージ苑 第二版

 

 

 

 せっかくなので1と3もまとめて紹介。是非どうぞ。

コージ苑 第一版

コージ苑 第一版

 

 

コージ苑 第三版

コージ苑 第三版

 

 

バックギャモン合宿、昭和の定食屋

2泊3日でバックギャモン合宿に参加してきた。

バックギャモンは今年に入ってから再びハマりだしたのだけど、一度きちんと学んで見ようと思い参加を決意。

 

レクチャーの後、3人1組になって7ポイントマッチで対戦。空いた1人はPCで棋譜と取る役目で、終了したら3人でPCの解析結果を見ながら振り返り。

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プレイ終了後の画面。実際に指した手がコンピュータで解析され、赤字のブランダー(よくないと判定された手)を中心に振り返り。

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  パフォーマンスレート(PR,自分が指した手がどれだけ正確な手だったかを示すレート。エラーを起こすと増えるので、低いほど良い)を振り返ると、(予想はしていたけど)他の参加者と比較し自分が圧倒的に悪かった。自分が14Pの「中級者」に対し、他の人々は4〜6Pの「世界クラス」。壁は厚かった。とはいえ、どうしたらいいのかわからない場面が実践でもでてきて解説がもらえたこと、確率をきちんと数えられることが勝利につながることがよくわかったので、実りの多い合宿であったと思う。

  まだ振り返りは完全にできていないので、まとめたらゲームブログの方に記載をする予定。

  バックギャモンはやっぱり面白い。もっとちゃんとやろう。

 

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足利「繁食堂」のワンタンメンとセットのミニソースカツ丼。

ソースカツ丼はもちろん美味しかったのだけど、メニューが昔の定食屋のそれだったので、確信をもってワンタンメンを注文。縮れ麺の、喜多方ラーメン風味のあっさりとした醤油味。美味しかった。

  こういうラーメンを出してくれる定食屋は本当に無くなっちゃったな。寂しい。

今日は特別な日

一週間が終わった。

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今週は公私ともに頑張った自負があるので、担々麺とビールで疲れをねぎらう事にした。ジムで消費したカロリーが戻っってしまったけど、まあそれはそれとして。

 

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少し酔いを醒まそうとして、アイスを買った。サーティワンを買うのはいつ以来か忘れてしまったけど、手をベトベトにしながらアイスをパクつくスーツ姿のいいおっさんは、今思えばシュールな出で立ちに見えたと思う。

季節はもうすぐ夏だ。

 

 

 

<小林麻央さん死去>ブログに書き続けた日常の輝きと感謝 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

 「与えられた時間を、病気の色だけに支配されることはやめた」という言葉通り、高熱や転移したがんによる痛みに苦しみながらも、冷やしたタオルの気持ちよさや日差しの熱さ、オレンジジュースの甘酸っぱいおいしさを喜ぶ記事を投稿。息を引き取る直前にも「愛している」という言葉を家族に残したという。

 

5月ごろ辛い仕事があって、必死に心のポジションを整理したことがあった。

その時の不安とは比べるべくもないけれど、辛いことばかりに目を向けないで、他の人を気遣うことができるのは芯の強い素敵なことなのだと思う。

 

小林麻央さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

iPadを購入して3週間が経った。経過はまあ良い。

誕生日プレゼントとして自分用にiPadを購入した。

 

 購入した動機は、

  • Kindle Fireの容量が足りない、ページめくりもだいぶ遅くなった
  • アプリ「XG BackGammon」を使いたいがiPhoneだと小さすぎる

 

というわけで、Kindle Fireの代替に近い形で購入したのだけれど、いまのところだいぶ良い感じに利用できていると思う。

  • Kindleはページめくりもスムーズで見やすい、タブレットもminiなら重すぎない
  • ずっとプレイしていたBackGammonAceがiPhoneより画面が大きくなったことにより遊びやすくなった
  • Evernoteやクックパッドに保存していのレシピが見やすい
  • 入力はしにくいけど、試しに外付けのタブレット用キーボードを購入して見たら全然いける(一部のキーが効かないなどの不満点はあるけど)
  • Wi-fiモデルなので半分強制的にネットワークが繋げない状態になるので、Kindleの読書に集中できる

 

他の人はどんな形で利用しているか、あまりちゃんと調べていないけど、ゲームがやりやすい、記事が見やすいといったiPadの利点は利用目的にきっちりはまっているので、買って良かったと思える。

128GBも使わないだろうとは思うが、16GBでは足りない可能性はあるので、128GBで多分正解。

 

Twitterなどに夢中になっていて、腰を据えて何かを読む、何かを書くという作業が最近減ってきていたので、iPadをゴリゴリ使って、流れを変えていきたいと考えている。TEDとか英文記事を読むのにも適していると思われるので、早速アプリをダウンロードした。

 

TEDTalks (audio)

TEDTalks (audio)

  • TED Conferences LLC
  • 教育
  • ¥0

TEDTalks (video)

TEDTalks (video)

  • TED Conferences LLC
  • 教育
  • ¥0

 TEDを聴く。そうか、動画やダウンロードすれば良いのか。早速やろう。

 

townbeginnerで検索すると出てきます。

みんな、バックギャモンやろうぜ!!

バックギャモンフェスティバルにフル参加

 バックギャモンフェスティバルにフル参加した。

 

www.backgammon.gr.jp

 

 本来ならばゲームの方に書くべき内容なのだけど、日常の活動記録にもかなり影響していると感じたので、こっちに書く。

 

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 バックギャモンは、人狼ルームで行われたバックギャモンのイベントがきっかけでハマりだした。もともと10年以上前にやっていたことはあったけど、その時は仕事が忙しくなったり仲間が作れなかったこともあって、フェードアウトしてしまった。なので、バックギャモン熱は再燃と行った方が適切かもしれない。

 アプリ「BackGammonAce*1」や毎週火曜日に行われている代官山のバックギャモンナイトには参加しているけど、せっかくやっているのだから強い人と真剣にぶつかってみよう*2。そう思って参加した。

 

 写真を失念してしまったのだけど、大崎ブライトコアの広いホール一面にバックギャモン卓がずらりと並んでいる光景はとても魅力的だった。ここで小学生や外国人も含めたバックギャモンプレイヤーが真剣にワイワイ遊んでいて、傍から見ていても楽しい光景だった。

 

1/8 日本選手権

 最初に参加したのは、1/8日本選手権*3。初めての公式戦、7ポイントマッチもクロックを使う試合も初めてで、かなり緊張したのを覚えている。

 

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 スコアシート。自分が3点、相手が7点で敗退。

 対局後、相手の方に

「ダブル遅過ぎました?」

 と尋ねたところ、

「遅すぎる。負けているのだからもっと積極的でも良かった、3点よりもっと取れた可能性がある」

と、ちゃんと指摘がもらえたのが嬉しかった。

 バックギャモンは運ゲーであり、初心者が世界チャンピオンに勝つことのできるゲームとは言うけれど、ポイントマッチでキューブアクションも絡むと、実力差がある対決ではやはり実力のある方が勝つと思う。

 機会を掴んだ方が勝つゲームは、機会を作れる方が、機会を逃さない方が勝つ。

 

中級戦

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 5/4 は中級戦に参加。ルール自体は日本選手権と同じく7ポイントマッチ。

 こちらも初戦敗退。写真は敗退時のもの。5-4でリードしていたのに相手のダブリングをテイクしてしまったのが最大の敗北要因。結果、ギャモン負けを喫して逆転負け。「ポイント取られてもギャモン負けされなければ、相手は6点だから大丈夫。こちらが勝てばそのまま勝利」と考えてしまったけど、相手が勝てば次はクロフォードルールでダブルできないから、結局2勝しないといけないという考慮が無かった。

 そもそも、勝率を考えてもパス気味だったと考えると、ますます悔しい。こういう大ミスをして勝てるほど大会は甘くない。

 

 もっとポイントマッチをやって、キューブアクションの感覚をつかみたい。いや、ムーブに課題があるのはわかるのだけど。

 

バックギャモン検定

 当日、バックギャモン検定なるものがあることを知り、慌てて申し込む。

 内容は50問のマークシートで、ムーブまたはダブリングキューブの最善手を選択するものがほとんど。終了後は検定書だけでなく解答・解説ももらえる親切仕様。

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 検定の結果。ランクはA〜Dまでなので、現時点の実力はほぼ最低ランク。エラーレートは1回のミスでどれだけの影響のあるミスをしているかの指標。エラーレート×1000÷誤答数で、1回のミスでどれだけ酷いミスをしているかが目安がわかる。100を超えると酷いミスなので、少なくともムーブは酷いミスをしていることが分かる。

 あと、予想はしていたけど中盤・終盤の動きもよろしくない。問題は実際の対局で出会しそうな盤面と思えるものが多く、凄く迷ったのを覚えている。だからこそ解説があるのが嬉しい。協会の方にも

「点数は別にいいから、まずはしっかり解説を読んで理解することが大事」

とのコメントをいただいたので、勉強に励む。

 

 年1回の検定と思われるので、来年には20問以上正解して名実ともに中級者になれるように。

 

寿司ギャモン

 ある意味、今回の目玉企画。

 ルールは1Pマッチ、ただし、ベアオフ(自分の駒を上げる)する時には、ベアオフする駒の数だけ寿司を食べなければならないというルール。時間制限は4分、寿司を口に入れるまでは時間を止められないため、ムーブだけでなく寿司を食べる時間との勝負。

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  第一回戦終了時点の様子。負けるかと思いきや、相手の駒をヒットできて逆転勝利。しかし終盤は時間との戦いになり、かっぱ巻きを慌てて口に押し込む場面も。普段は嬉しいゾロ目が、今回は4貫を口に入れないと時間を止められないためかえって厄介になっているのが面白かった。

 

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 第2回戦(準決勝)は少し寿司ネタが豪華に。ただし握りネタは巻き物よりも食べるのに時間がかかるため、残り時間によっては泣く泣く諦めなければいけない可能性あり。残念ながらここで敗退。まだ胃袋には余裕があったため勝ちたかった。

 対戦相手の方と苦手なネタの有無の話をしていて、海老が嫌いだと伝えたら最初のベアオフで海老を食べてくれたのが嬉しかった。

 

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  決勝戦は中トロもウニもある豪華なネタが用意されているものの、決勝進出者はどちらも2戦で30貫も食べているため、そろそろ胃袋が辛くなる戦い。しかし、僕と2戦目で戦った方は、ペースを全く乱さず寿司を食べ切り勝利。寿司王の称号を手にしていた*4

 ある意味、日本選手権や中級者よりも観戦していて楽しく満足度の高いイベントだっった。

 

 バックギャモンは世界最古の運ゲーと呼ばれているけど、運を引き寄せるためには準備が必要で、それができなければ、運をつかむことができない。たまに仕事や起業の話で出てくるエピソードではあるけれど、バックギャモンをやることでよく体感できた。真剣にやるゲームは間違いなく自分の体験となり、何がしかの事を得られる。そう思う。

 

 十年以上前に初めて知ったゲームに、こうやってハマることができるとは思わなかった。人との交流という意味ではまだまだだけども、自分のTwitterなどで本イベントの存在を知り、来てくれた人もいたのでとても嬉しい。

 プレイヤーとしては未熟だが、将来プレイヤーとして成熟してバックギャモンの魅力をより味わうことが、伝えることができるとしたら随分素晴らしいことだと思う。 

 

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  初級者大会にエントリーした特典でいただいた、「改訂新版バックギャモン・ブック」。

 前版持っているけど、コラムなど色々変わっていることもあり、もう一度読み込んでまたバックギャモンをプレイする。

改訂新版 バックギャモン・ブック

改訂新版 バックギャモン・ブック

  • 作者: 望月正行,景山充人,桑門昌太郎,日本バックギャモン協会
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

*1:僕のユーザー名は townbeginner でやっているので、よかったら登録してくれると嬉しいです。

*2:誤解の無いように書いておくと、代官山のバックギャモンナイトにも強い方はいます。

*3:8人の予選トーナメントを行い、勝てば日本選手権への参加資格を得られる権利。参加料によって、最初から日本選手権にエントリーできる権利もある。

*4:観戦者が勝手に呼んていただけですが、最大級の敬意を表す称号だと思っています。

WAR→P! in Troupe 鈍色のカーテンコール に参加した。満足度は高い。

WAR→P! in Troupe 鈍色のカーテンコールに参加した。

7th-castle.com

 

WAR→Pがどのような公演か、詳細は以下の動画が特にわかりやすいのでどうぞ。

www.youtube.com

 

 シリーズとしては今回の公演が第4作目。初演に参加してもう一つ楽しめなかったため参加を見送っていたけど、今回、時間がふとできてTwitterの様子もなんだか楽しそうだったので参加したが、結論としては初演の不満点がほぼ完全に解消されていて、「自身が参加している」という感覚が強く味わえた。

 以下、前作の不満点とそれがどう解消されたかを書く*1

 

  • 今、全体がどんな状況かわからない→ストーリーがフェーズごとに区切られていて、途中経過が分かる

 今回の舞台は劇団「モノクローム」。公演ができるかどうか、ということで参加者は公演をするための準備をするのだけど、フェーズが終わるごとに、道具班や脚本の進捗状況を伝える芝居が入る。これにより、自分がこれまでやってきたクエスト(大道具を手伝う、脚本家の悩みを解決する、など)がどれだけ成果が出たかがわかるし、その後に「進捗が遅れている衣装班を手伝っておこう」など、その後のクエストの進め方も考えられる。

 ストーリーの見通しがつくことで、何が必要かがわかり、自分が何をするか決定するための材料が増える。これにより、より参加している気分が味わえると感じた*2

 

  • 初心者と経験者の差が激しく、初心者が置いてけぼりになりやすい→それぞれ必要なクエストがあり、納得感がある

 本公演は1回だけで全てのクエストをクリアすることは不可能なため、何回も参加する経験者も少なくない。そのため、経験の少ない参加者とそうでない参加者とが入り交じることになる。そうなると、経験者が特定のキャラクターに列を作って初心者がよくわからないまま列に並んでみたり、ということが1作目で起こっていた。*3

 ネタバレ要素も混じってしまうので詳細は書かないが、経験者向けの難易度の高めのクエスト、初心者向けの難易度の低めのクエスト、どちらも公演をするには必要なクエストと思われるため、初心者だからといって、ストーリーに影響しないような難易度の低いクエストしかできないという感覚は全く無かった。

 今回は1回しか参加していないため経験者の立場で書き切ることはできないけど、前回絡めなかった登場人物と絡んだり、クリアできなかったクエストに挑戦したりと、経験者はより楽しめる形になっていると思う。実際、もう一回参加できたら、今度は難易度の高そうなキャラクターにチャレンジしてみたいと思う。

 

  • 公演時間が60分間と短いため、消化不良気味→公演時間は2時間近くあり、ストーリーを追う余裕がある

 第1作の公演時間は約60分。特に初回はあっという間に終わってしまった感が強かった。そのため、人物との絡みやストーリーの追いかけ方などがさっぱりわからず、腑に落ちない感覚が残ってしまっていた。

  今回は60分以上あるよな、思っていたら、やはり2時間近くあった。これだけ尺があれば、キャラクターと絡む時間も増える上、前述のストーリーの途中経過発表があることで、自分が「今ここにいて」公演を成功させるために動いているという感覚は強くなる。だからこそ、エンディングで公演が打てた時は本当に嬉しかった。

 

 自分がアドベンチャーゲームの主人公になれる参加型公演

 アドベンチャーゲームで、自分がした行動でフラグが立って話を進めていくというのはよくあるけど、 これを実際にリアルでやるとどうなるのか。それが味わえるのが本公演の魅力である。

 自分が登場人物となって、大道具を必死に作ったり、脚本家の悩みを聞いたり、クエストを達成するためにしょっちゅう制作や舞台監督と顔を突き合わせて話をするうちに、次第に登場人物に親しみをもって、「この公演を成功させる!」と、次第に自分がWAR→P!の世界に入っていく。

 現代の劇団というある程度現実感のある設定だから、という部分はあるにせよ、没入感のある公演になっている。主な不満点はほぼ完全に解消されているため、僕のように1作目で食指が動かなかった人がもしいたら、ぜひ一度参加してみることを勧めたい。

 

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 公演の帰りに寄った上野の「肉の大山」にて立ち飲みを軽く。

 肉の大山で立ち飲みをするのは初めてだったけど、メンチカツとコロッケをツマミに飲んで、千円でお釣りが来るのはとても良い。

 

 ちなみに、公演のインストラクションでクエストの練習を演るのだけど、初参加だったので舞台上で実際にやった。めっちゃ緊張したけど、おかげで舞台監督の寛田さんが好きになった。

  寛田さん、こういう立ち飲み好きそうだな、とちょっと思った。

*1:これらの不満点は2作目・3作目で既に解消されていたのかもしれないけど、どちらも参加していないため、ここで書く。

*2:書いてて気付いたけど、これ、仕事にもそのまま当てはまると思う。

*3:今回も列になるということはあったが、頻度も長さも1作目よりずっと低かった。