今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

20200806 ストリートファイター5を買った。僕は根性無しだった。

セール中ということもあって、ストリートファイターV(以下スト5)を買った。

www.capcom.co.jp

 

根性のなかった学生時代

  10代の頃はスト2とZERO3に、20代の頃はスト3に熱中していたけど、それから格ゲー自体をプレイすることから離れていた。なので、ストリートファイターシリーズをプレイするのは、10年ぶりぐらいになる。

  もっとも、「熱中していた」と書いたものの、客観的に見たらそれほど熱中していたとは見えないかもしれない。コンシューマー機の移植版はあまり興味がわかず、唯一コンシューマー機で買ったZERO3は、各キャラのストーリーが気になったからという理由だった。当時友達もおらず、結局僕はプレステのZERO3でVSプレイを一度もすることなく、中古屋に売った。

  ではゲーセンでひたすらプレイしていたかというと、毎日通っていたことは通っていたが、プレイ回数としては数回程度で、対戦で3連敗したらさっさと切り上げたりしていた*1。また、当時大人気だったゲーメストには食指が伸びず読んでいなかったし、強い奴らが集まる(らしい)ゲーセンの情報も知らなかった。知ろうとしなかった。

 

  なぜ攻略情報が乗っているゲーメストに食指が動かなかったのか、強い奴らが集まるゲームセンターの情報を知ろうとしなかったのか。当時はあまり良くわからなかったけど、今ならわかる。「強くなるための地道な練習が嫌だったから」「派手な技で相手を倒せればそれで良かった」からだ。


  例えば、対戦で勝つためには、「コンボ(連続技)」の知識が必須に近い。コンボは、自分で発見できることはあるけど、それはごく一部でしかない。ほとんどのコンボは誰かがやっているのを見たり、雑誌で知ったりと、自分以外の他者の力が無ければ会得できない情報である。もちろん熱心に自分で研究して様々なコンボを会得するプレイヤーはきっといたが、自分は強PKばかり使うようなプレイスタイルだったので、弱PKが絡むコンボは、ずっと知らないままだった。
  当然、勝てない相手が出てくる。自分であらゆる技の研究をして身につけた相手。ゲーセンやゲーメストで知識を仕入れて技を身に着けた相手。コンボの理解も、各ボタンの技の理解度も、練習量も違いすぎるから、勝てるはずが無い。

   そんな相手にきちんと練習して勝ちたいか、と思ったら答えは出た。ノー。

   そもそもどうやったらあそこまで強くなれるのか、勝つための道筋がまったく見えなかった。

 

  スポーツに置き換えて一言で言ってしまえば「根性が無かった」。野球で言えば、バットで球をかっ飛ばすのは好きだけど、そのために必要になる素振りやヒットに繋がるための走塁練習などの「練習」をする気になれなかった。

  僕が楽しいと思っていたのはバッティングセンターであり、野球ではなかった。

  バッティングセンターを楽しむことは別に悪いことではない。でも、今なら思う。きちんと「野球」をやっていれば、バッティングセンターももっと楽しめるのだ、と。

 

スト5を楽しむための環境が揃っているスト5というソフト

  以前、 梅原大吾の「1日ひとつだけ、強くなる。」を読んだ。

1日ひとつだけ、強くなる。

1日ひとつだけ、強くなる。

  • 作者:梅原 大吾
  • 発売日: 2015/07/13
  • メディア: Kindle版
 

 「地道な努力が結果的には強い」ということを余すことなく書いてある良書だ。いま、PS4でスト5をプレイしてみて、改めて梅原氏の書いていることが正しいと思う。

  今と昔を比べると、圧倒的に違うところが2つある。対戦環境と練習環境である。対戦環境はオンラインでできるので、ソフトと月額代金があれば*2、好きなだけ対戦ができる。さらに、練習環境として、ソフトの中にトレーニングモードだけでなくチャレンジモードがある。チャレンジモードでは、「このコンボを決めよう」という練習テーマがあるため、ここで練習すれば一通りのコンボを身につけることができる。

  これを身につければ勝てる、とは限らないけど、勝率は間違いなく上がる。もちろん上位層はこれらを「基礎スキル』として身につけている前提の戦いが行われているから、ソフトのモードだけでは身に着けられない技や知識はあるのだろう。しかし、少なくとも「どう動やったら強くなれるのか」という、強くなるためのロードマップは明らかに今の方が整理されている。ただし、あくまで「整理されているだけ」である。その内容は、自分で指を動かして練習し身に着けなければいけない。
  そして、身につけてからがスタートラインである。生身の対戦相手はそんな簡単に攻撃を許してくれない。ガードを崩したりスキを突いてダメージを与えないといけない。そのときに「コンボ」を覚えているか覚えていないかで与えるダメージに差が出る。

  「勝つ」ときは大きく勝たないといけないという意味で、少しポーカーやバックギャモンと似ているかもしれない。

 

 

 

   一度、スト5を「練習」して、プレイしよう。

  そう思い、格ゲー用のコントローラーを調べたところ、格ゲーために作られたコントローラーパッドがあることを知る。値段は少々高いが、給付金が出たのだからと言い聞かせて購入(ちなみに給付金が出ているのでいいやと思いながら何かを買ったり食べたりするのは、これが4回目ぐらい)。

 

   チャレンジモードでコンボの練習をした。できるやつはあっさりできるけど、えっらい難しいコンボがあった。30分ぐらい練習して、たまたま課題クリア。このコンボをもう一回やれと言われたら、全然自信が無い。でもこれを身につけることで、実戦の勝つ確率が上がるのなら練習して身につけるしか無い。

  なんとなく、けん玉の検定にも似た感覚を覚えながらコンボの練習を続けた。

  何らかのわかりやすい報酬か、確固たる未来へのビジョンが無いと、地道な努力を続けることはできない。成果が出ていないように見えるのに、地道な努力を続けられるのは、確固たる未来へのビジョンがあるからだ。確固たる未来へのビジョンだけで地道な努力ができるのは、才能以外の何物でも無いと最近特に思う。

 

  試しにカジュアルモードでオンライン対戦をしたが、リュウ VS ザンギエフで2連敗。再戦の下に「トレーニングモードにうつる」と表示が出た。「もっとしっかり練習しろ」とソフトに諭されている気がした。

  今は、オンライン対戦で勝つことを目標に、地道に練習する。 

 

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  浅草阿吽の猛牛汁なし坦々麺。

  「特別10食限定」「牛肉」という言葉に弱く注文した。美味しいのは確かだけど、まぁ普通の汁なし坦々麺でも別にいいかなと思ってしまった。

*1:これは単純に学生で金が無いという金銭的な問題もあるけれど。

*2:もちろんPS4代も必要だけど。