今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

逆張りも兼ねて雑誌は素晴らしいものだと宣言する

  雑誌は素晴らしいものだと思います。

 
  図書館に寄ったんですが、専門誌っていろんなのがあるんですね。自分の仕事に近いところからマニアックなところまで、試しにパラパラとめくってみました。

 

日経情報ストラテジー 2015年 10 月号 [雑誌]

日経情報ストラテジー 2015年 10 月号 [雑誌]

 

 

  日経○○シリーズ、昔は日経SYSTEMS定期購読してたんですが、離れてからこの辺ご無沙汰気味。キャッチアップできてない感。

  

大学への数学 2015年 10 月号 [雑誌]

大学への数学 2015年 10 月号 [雑誌]

 

  高校時代、こういうのを読んでおけばちょっとは数学に対する見方って変わったんだろうなと思わざるを得ません。教科は学校の授業だけで完結させてしまうと残らないもんなんだろうなあと個人的に思ってます。

 

会計人コース 2015年 10 月号 [雑誌]

会計人コース 2015年 10 月号 [雑誌]

 

   税理士や公認会計士試験用。書かれていることは全然理解できませんでしたが、解説は丁寧だなあと思いました。

 

 

編集者の思考も合わせて拝借できる雑誌という媒体

  あるトピックがあったとして、それを理解するためにはどんな事をだれに書いて貰えば良いか。雑誌の記事には(特に記事を集めた特集記事には)そういった編集者の思考が反映されます。あるトピックについて、何にも知らない状態から知識を得るのは意外としんどいです。何が基本となる事柄で、周辺にはどんな情報があるのか。雑誌は、その面倒臭い作業を助けてくれます。あるべき姿としては、自分なりに取っ組み合って基本となる事項を探し当て周辺情報をかき集め理解をしていく形だと思いますが、いつもそんな事が綺麗にできるわけではありませんし、時間も手間もかかります。それであれば、つねに最前線で情報をかき集めている編集者の知識や思考を拝借した方がはるかに理解の助けになるでしょう。
 

新聞とネットニュースの中間枠としての雑誌

  新聞やネットニュースはほぼ毎日記事が更新・配信されます。事件が起こってその経緯をウォッチするといった「動的なトピック」には適切ですが、例えばある事象を振り返って検証したりまとめを行うのは、雑誌という媒体の方が適しているなと感じています。新聞やネットニュースはヒットしているシングル曲を配信するのに対し、雑誌はあるアーティスト、またはコンピレーションという形でのアルバム配信というイメージ。アルバム曲の中には要らない曲も混じっていたりすることもありますが、良いアルバムはヒットしたシングル曲・それ以外の描きおろし曲が統合された形で一つの形を成しています*1
 
  雑誌の売上は年々減少傾向にあるようですが、少なくとも編集者が持っている編集能力や情報収集能力は無価値とは思えません。マネタイズの問題が発生していると思うのですが、そこら辺も踏まえて闘いながら日々の記事を作る編集者というのは、なかなかパワフルな人々だなあと感嘆せざるを得ません。知識と編集という2つの専門能力が失われることは、知識のハブが無くなることを意味している以上、そのジャンルにとって大きな損失です。今後、編集者という立場はどうなるのでしょうか。そんなことを図書館で考えました。
 
 
それでは、また。

*1:ちなみに僕はアルバム派です。シングル曲が良くてもそれを収録したアルバムがイマイチだとそれはそれはがっかりします。