今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

安藤さんがいなくなった -安藤正容Farewell Tour T-SQUARE Music Festival-

  安藤正容Farewell Tour T-SQUARE Music Festivalに参加した。参加した、とは言っても単純にコンサートに行っただけなのだけど。

www.tsquare.jp

  公私がバタバタしており、気がついたら東京公演の予定枚数が終了してしまい、心の底から後悔。生配信があるアナウンスはあったものの、生で観ないと間違いなく心残りを残してこの先生きることになってしまうと思い、大阪公演のチケットを書い遠征した。アーティストの公演で遠征を行ったのは、初めてである。その後、たまたまTwitterで東京公演を断念した方からのチケット譲渡募集のお知らせがあり、連絡を取りチケットを譲渡してもらったので、結果的に大阪・東京両公演に参加することができた。

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 東京会場、LINE CUBE SHIBUYA。名前が変わってから初めてきた。台風が心配だったけど、幸い雨の谷間を縫うことができて、無事に会場入り。

 

  東京・大阪ともに、「センバシックス」「THE SQUARE Reunion」「T-SQUARE」の三部構成。センバシックスは、リーダー仙波さんのMCに癒された。「変な曲ばっかやるから」「SQUAREのファンでよかったーって思えるから」などの冗談も交えた軽やかMCで笑いを取りつつ会場を温めていた。「変な曲」というアナウンス通り(?)、確かに変わった曲は多かったが、「ドネシア」「マサラロード」など、良い曲が多かった。いわゆる「Farewell (送別会)」はしんみりしてしまうこともあるのだけど、そういった雰囲気がメインにならなかったのは、少なからずセンバシックスのおかげだと思う*1

  

  THE SQUARE ReUnion。

  1曲目。出だしのピアノソロからわかった。そして、これでTHE SQUARE Reunionが何を言いたいのかもわかった。和泉宏隆「宝島」。図らずしも、THE SQUARE Reunionから送別される人が安藤さんだけではなくなってしまった。

townbeginner.hatenablog.com

 

「いろいろあった」今年、THE SQUARE Reunionが演奏したのは、(大阪公演も東京公演も)全曲和泉宏隆作曲のナンバーだった。「WIND SONG」「BREEZE AND YOU」「TWILIGHT IN UPPER WEST」「TRAVELERS」。僕自身の大好きな和泉宏隆ナンバー「MISTRAL」「Dundelion Hill」が無かったのは少し残念ではあるけれど、それでもT-SQUARE黄金期と呼ばれる時代を和泉さんがどれだけ支えてきたか、あらためて感じ入った。

  きっとこれからもずっと思うのだろうけど、もっと聴きたかった。

 

  T-SQUAREは、最新アルバム「FLY!FLY!FLY!」から、Rondo、Japanese Soul Brothers、そしてTruthとライブの定番曲を演奏してシメ。T-SQUAREらしい終わり方ではあったけど、どうしても一抹の寂しさを感じてしまう。

  • Only one earth
  • Truth
  • Japanese Soul Brothers

  東京・大阪の2公演、安藤さん作曲はこの3曲だけである。確かに、Only One Earthは最新アルバムからの曲だし、Truth、Japanese Soul BrothersはT-SQUARE屈指の名曲だ。でも、それでも安藤さんの曲はまだまだ他にもたくさんあるし、もっと安藤さんの曲を聴きたかったという思いはある。

 

  その安藤さんの曲をやらなかったのは、THE SQUARE Reunionで和泉さんの曲をやりたいという意向に加え、「今の」T-SQUAREのことを考えた結果の選曲なのだろうなと想像している。

townbeginner.hatenablog.com

しかしスクエアはバンドだし、また違った状況があります。
スクエアのメンバーは皆才能豊かでエネルギーに満ちています。
毎年アルバムを作る事を楽しみにしているメンバーをさておき、
自分が足を引っ張るような形になるのは避けなければいけない、
と言うのが最大の要因です。
(T-SQUARE公式HPより、安藤まさひろからのメッセージ) 

 

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  これからのT-SQUAREはT-SQUARE alphaとして始動する。活動を楽しみにしつつ、メモリアルボックスを聴くことにする。

 

 

ちなみに、僕のT-SQUAREに関する想いについては以前に書いた記事のリンクを参照。

townbeginner.hatenablog.com

 

   奇しくもT-SQUAREの結成年は自分の誕生年と同じである。メンバーチェンジは頻繁に行われたものの、リーダーの安藤まさひろ氏は今もまだ健在で曲を作り続けている。もう還暦を過ぎているけど、それでももうしばらくは僕の物語を作る手伝いをしてくれないかと、勝手に親近感を抱きながら思っている。

  安藤さん、いままで本当にありがとうございました。安藤さんが僕の物語を作る手伝いをしていただいたからこそ、今まで生きてこられました。

  これからも、心より活動を応援しています。 

 

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  大阪公演の帰りに寄ったBistro Olympicのカルパッチョ。

  二種類のソースを味わいながらビールとともにいただくのは至福の時間だった。本当はもっとゆっくり長居して味わいたかったけど、ご時世というか安全のためにさっと食べてさっと出た。結局この日はセブンイレブンで追加のビールとスナック菓子を買って飲み食いしてしまった。健康にはよろしくないけど、気持ちの持って行き場がわからなかった。

*1:そして、仙波さんに「SQUARE辞めるから出てよ」頼んだのかが安藤さん本人だったから、これは安藤さんの移行だと解釈している