今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

20201128 人狼TLPT DEPTH3 贖罪の海を劇場で観た

人狼TLPT DEPTH3 贖罪の海を劇場で観た。 

7th-castle.com

 

  7月に記事にも書いたけど、前回の公演は新型コロウイルス感染者と濃厚接触したキャストがいたということで、全公演が中止になってしまった。

townbeginner.hatenablog.com

  中止になって以降オンラインの代替イベントを企画していたのだけど、4ヶ月経って劇場で行う今回の公演である「DEPTH」は、ある意味このコロナ禍にマッチした公演と言えなくもない。

"MAG-MELL"

先進諸国といくつかの巨大多国籍企業がスポンサーとなって、海底6,000メートルに建造した深海特殊施設である。そこでは、世界でも指折りの科学者たちが人道に悖る研究に手を染めていた。相次ぐ天災や人災によって滅びへの道をたどる人類の運命は、彼らが取り組む亜人種の研究に託されていたのである。

(公演配布冊子より)

  今、現実世界は新型コロナウイルスというパンデミックに見舞われている。つまり、DEPTHの設定がほぼそのまま生かせるのである。実際、現実でマスクなどの対策をしなければいけない状況を逆手に取って、出演者は全員フェイスシールドを着用して舞台に立ち人狼ゲームを戦っていた。飛沫の拡散を完全に防御できるわけでは無いけど、舞台上の防疫対策と演出をリンクさせた良いアイデアだと思うし、キャラクターの中にはフェイスシールドにイラストを描いて個性を出していた。

  昼公演と夜公演(第17ステージ&18ステージ)を観劇した。昼は完全に人狼テイラーに騙されたし、夜は狩人ドリスのおかげでパーフェクトを取れた。

  

  人狼TLPTでは終演後、公演MVPが挨拶をして舞台を締める。昼はメイソン、夜はドリスがそれぞれMVPを取り挨拶をしていたのだけど、演劇をやる人々やエンターテイメントにとって、このコロナは戦いに他ならないのだと聞いてて感じ入ることはあった。前半は劇場にも人がなかなか入らずにしんどかったと、メイソンが話していた。もしこれが新企画など面白さがわからないような実験的な公演だったら、まだ気持ちは持ちようがある。でも、自分たちのやっている人狼TLPTが面白いと心から信じられるし、お客さんにも面白さがちゃんと伝わっていると信じられているのに、お客さんに劇場に足を運んでもらえない状態は、きっと一観客の自分が想像する以上に「しんどい」状況なのだろう。

  例えばオンラインで出来る、観られて楽しめるようなエンターテイメントを創造するのは、もちろん1つの立派な在り方だけど「舞台」という装置を生かして演者&スタッフと観客が作り上げる演劇は、エンターテイメントの立派な一形態であり、オンラインで完全に代替できない何かなのだろう。大学時代、「文学科」の中に演劇専修がある理由がよくわからなかったのだけど、今なら少し理解できる。言葉だけでなく、言葉と人間の身体を組み合わせないと表現できない何かがあるのだ、と。大学時代は随分狭い世界でしか生きられなかったなあ、もっと幅広く学べたなあと改めて頭を抱えてしまった。  

 

  パーフェクトの記念写真が取れたのは嬉しかったけど。残念ながらDEPTHの公演パンフレットは完売してしまっていた。パンフレットが手に入らなかったのは本当に残念だけど、完売するほどの人気があったのは、まあ喜ばしいことだと思うことにする。再入荷しますように。 

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赤坂見附 希須林の坦々麺。

ここの排骨坦々麺が好きなのだけど、あいにく排骨は売り切れだったため、普通の坦々麺を。坦々麺の美味しい店をいくつか知っているけど、みんな違う美味しさで、食べてて楽しい。