今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

20200730 人狼TLPTが公演中止になった

  人狼TLPTが公演中止になってしまった。

7th-castle.com

  人狼TLPTは以前にも少し書いたけど、人狼ゲームをベースに様々なシチュエーションで演劇を行うという公演である。2012年10月から始まり7年半も続いてる人気舞台で、僕自身も初回公演からずっと観ている。

  その7年半続いた人狼TLPTが、公演中止になってしまった。出演者が倒れて代役を立てたり、無観客全ステージ配信など、これまで欠かさず講演を続けていたが、今回は出演者の1人に新型コロナウィルス感染者との濃厚接触があったことが判明し、中止になったと書かれている。

 

  キャスト・スタッフの無念さは計り知れないと思う。前回もコロナ禍での公演だったが、無観客公演として全ステージ配信とした講演であった。その後、緊急事態宣言が解除されたこともあり、観客を限定的に劇場に入れた上で、全ステージ配信とする方式でチケットを販売していた(劇場のチケットは8000円といつもより高かったが、これはソーシャルディスタンスを取るために半分しか観客を入れられず、その分代金を高くしないといけないという事情もあっただろうし、納得はしている)。

  そこまで配慮し体制を整えた矢先に、新型コロナウィルス感染者との濃厚接触があったことが判明し中止を決断したのである。

 

  プレスリリースにもある通り、保健所からは「他の出演予定者・スタッフとの濃厚接触には当たらない」とお墨付きの見解をもらったものの、劇場との相談の結果、中止という判断をオラクルナイツは下した。劇場側からNGと言われた可能性はあるが、少なくとも保健所からは前述の見解を得られている以上、稽古を続けて予定通り公演を打つ選択肢は取れた。というより、昨今の舞台・ステージの苦境を考えると、公演を行い収益を上げられないと経済的な意味で危険である。

  しかし、オラクルナイツは無観客配信でもなく、中止という選択肢を取った。

 

  本当に残念だと思うし、一方で少し納得をしてしまっている自分もいる。オラクルナイツが公演を中止にすることで守りたかったものは、我々観客や会社としての信用はもちろん、出演者のメンバーやスタッフもそうなのだと確信している。

 

  残念ながら、少し前に人狼の舞台でコロナクラスタが発生してしまったというニュースが世間を賑わした。

www.asahi.com

  舞台に詳しい人々や詳細の報道では、会場からのガイドラインを守っていないなど、そもそも運営に不備があった、舞台として一緒に報道して欲しくないと糾弾されていた。しかし、多くの報道で目についたヘッドラインは「人狼舞台」である。

  オラクルナイツの「人狼・ザ・ライブ・プレイングシアター」は、7年以上続いている由緒正しし「人狼舞台」である。劇場のガイドラインに従っていても、出待ちなど接触を最小限にしても、コロナに感染する可能性をゼロにすることはできない。万が一、コロナ感染者が発生してしまったら、最悪のケースとしてクラスタが発生してしまったらどうなるか。

  どんなに万全の対策をしていたとしても、「人狼舞台」という括りで報道されてしまうことは想像に難くない*1

  TLPTの出演者は、役者の名前でなくTLPTの役名で観客や他の出演者から呼ばれていることが多い。特にメイソン役の石井由多加氏に至っては、人狼ルームでも「メイソン」として一緒にゲームをしており、石井さんと呼ばれているのを見たことがない。人狼TLPTは、それだけ出演者と舞台が一体になっているのだと考えている。

  そのTLPTが「人狼舞台でコロナクラスタ発生」と報道された時、どうなるか。ダメージを受けるのは、キャスト・スタッフ・そして「人狼TLPT」である。7年間以上築き上げてきた世界が壊されてしまうのである。それを避けるための中止なのだとしたら、これは受け入れざるを得ない。

 

本公演を皆様へお届けすることは叶いませんでしたが、公演を予定していた
期間中に配信番組として違ったエンターテインメントをお届けできればと
考えています。
スケジュールや内容につきましては続報をお待ちください。  

 続報を待ちながら、楽しみを作ることにしようと思う。

 

 

  本当は今日、予約注文していた本が届いたりゲームのコントローラが届いたり、オンライン読書会に参加したりとトピックはたくさんあったんだけど、一旦今日はこれだけ書いて、これらのトピックは別の日に改めて書くことにする。

 

  決断に納得はしているのだけど、まだ気持ちが追いついていない。 

 

*1:本当にこのくくりで報道されてしまうのが悔しくて仕方が無い