今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

2020/04/22 いつかはこの日記も僕の灯台に

  朽木誠一郎さんが日記をつけ始めていたことを知る。

note.com

  朽木さんは「健康を食い物にするメディアたち」の本でも知られる記者の方で、丹念な取材をされており、僕は一定の信頼を勝手に寄せている。

 その朽木さんが、日記をつけ始めた。

書きたいことは生活のこと。戦争も災害も直接は経験していない自分が、この緊急事態で何をして、何をしなかったのか、記録しておきたくなった。いつか自分の灯台になればいいと思う。

  内容は本当に日々のこと。仕事をしたり生活をしたことを書いて、またそこで考えたことを書いて。自分と似た想いを感じながら日記を書いていることに少し胸が熱くなる。

   「いつか自分の灯台になればいいと思う」の一言が染みる。今書いている僕の日記も、いつかは自分の灯台になるんだろうか。 

 

もう一つ、朽木さんのツイートを。 

   SNS上の話でしか無いけど、これは感じている。確かに統制を取れないと感染拡大を防ぎにくいのだけど。そのための動きが「市民の中から自発的に」出てくる様子は戦時中の雰囲気を強く感じる。朽木さんは「戦時中みたい」と書いているけど、僕自身は、まさに「戦時中」だと思っている。実際の戦争の最中も、きっと戦争の最前線(今なら、病院などが当てはまるか)とそうでないところは結構温度差があって、平穏なところは「最前線で大変なことが起こった」ことを聞くだけ、そんな状況だったんじゃないかと推測している。

  ちょうど「となり町戦争」のように。

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)

  • 作者:三崎 亜記
  • 発売日: 2006/12/20
  • メディア: 文庫
 

 

   自分自身はリモートワークをしており、家にいるのか全然苦痛にならないので何の問題も現時点では発生していない。いま僕は、戦争の起こっていない町に居て、戦争はとなり町で起こっている状況に置かれているのだろう。でも、そうなっているのはただの運で、この戦争は地続きだ。この戦争の影響は指数関数的に増えて、蓮の花が半分しかない状態から一気に池の全てを埋め尽くすように、ある日突然、世界が変わる体験をまたするのだろう。

 

  4月の半ばだと言うのに暖かくなる気配がない。本日の最高気温は16度、最低気温は7度。そのせいか少し寒気を感じている。慌てて体温チェック、36.6度。手当たり次第に食べ物の匂いを嗅ぐ。

   ヨーグルトの酸味の匂い、味噌汁のコクのある匂い、どちらも感じられる。

   嗅覚はやられていないらしく一安心。ただ、手先がずっと冷たいのがしんどいため、きき湯を入れて風呂に長めに入る。 

   入浴剤も「自宅で快適に過ごすグッズ」の一つだ。売上が伸びているのだろうか。

  

   少し暗い気持ちになってしまったので、おとなしく寝る。こういうなんだか悲しい気持ちを抱えた日は、布団を敷いて横になって、お香を炊いて身体的なアプローチでケアをする。