今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

原始的な思考による氷山を作るためにノートを作った

こんなツイートを見た。

  「ノートを育てる」という発想が全く無かったのだけど、確かに思考を書き留めたり何かを書いていくうちに、ノートに自分の使いやすいようにカスタマイズするのは確かに理にかなっている。何より、見ていて楽しい気持ちになった。

  僕自身はセキュリティレベルの非常に高い文字を書く*1こともあり、手書きの文字を書くノートにはあまり食指が動かなかった。ただ最近は、読書感想文のメモ書きや創作の付箋貼りでなにがしか手書きで書くことも増えている。何回かやるうちに、手書きは思考のアウトプットとしてデジタルよりも有効な場面があるかもしれないと思うことが出てきた。なので、そういった思考を書き留めるフィールド作りとして、試しにノートを作ってみることにした。

 

  調べたところ、近くに「オーダーメイドノート」が作れる文具店があることを知り、早速行ってみた。

kakimori.com

  店内はノートの他にも万年筆やボールペンなど筆記用具も揃っており、知らず知らずのうちにテンションが高くなっていた。

  オーダーメイドノートは、まず表紙と裏表紙を選択し、中に入れる紙の種類、止めるリングの種類や止め方、ノートの閉じ方(ゴム留、紐留などなど)を選択して作ってもらう。

 

  30分ほど待ち、できたノートがこちら。

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  白の表紙と黒の裏表紙。彩色豊かな無地や様々なデザインがされた表紙候補は合ったのだけど、うまく扱える自信が無く、まずは一番シンプルかつデザインもわかりやすいものを選択。

 

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 写真だと少しわかりにくいけど、ノートの紙は前半は白色、後半は少し黄味がかった色にしてみた。特にこれといった強い理由は無いのだけれど、ノートの紙色を変えることで思考の書き留め方が少し変わるかなと思い、試しに二色にしてみた。イメージとしては、白は「はっきりとしたビジネス的な思考を伸ばしたい時」、黄色は「創作などの柔らかめの思考を伸ばしたい時」と使い分けることをイメージしている。もっとも、実際に使ってみてどうなるかは見当がついていない。特にこうしなければならないというルールは別に無いので、いろいろな角度でノートを使って、自分に合ったスタイルとノートを見つけられると嬉しい。

 

  早速ノートに頭に浮かんだことを次々に書いた。手書きのノートを用意した理由が、書き込みをして実感できた。自分が求めてきたものはやはり手書きのノートでなければできない。手書きによる思考の伸びが自分には必要だった。iPadノートも最初考えたのだけど、おそらく駄目だ。あまりうまく説明できないが、手書きによる思考はデジタルではない、もっと原始的な思考になっている。あまり人様に見せたくはない類の思考で(政治的に正しくない、恥ずかしい内容である以前に、原始的すぎてそもそも明らかに他人に伝わらない内容である)、それでもこれらの内容は、こうやってブログなど各種アウトプットを行うための礎や助走になる思考に違いない。読み返す事はあまり想定していない。読み返すにしても「あれはどこに書いてあったっけ」という振り返りではなく「そういえばこの時に何を書いていたっけ」という、雑誌を見返すような目的の薄いシーケンシャルなアクセスを想定している。

  「書き留めないと思考は忘れ去る」ことを最近痛感している。しかし、では全てきちんと思考をすべて綺麗に書き留めなければいけないのか。そうは思わない。自分の思考は決してきれいに流れておらず、すべてを綺麗に書き留めることは無理だ。ただ、今後のアンカー(錨)になりうる思考を作るには、その前段階の原始的な思考をもっと出したり溜め込む必要がある。別に根拠はない。ただ、アンカー(錨)になりうる思考や創作の完成形が、ぽっと出るイメージはもはや持てない。完成形のブログや創作物は氷山の頂点的な内容であり、その頂点を作るには海中にある巨大な氷山を作る必要がある。その海中の氷山を作りたくて、ノートを書き始めた。

 

  一つ課題があるとすれば、図画工作的な素養が全くないことである。ノートに色々シールを張ったり落書きをするのは楽しそうだが、どう育てればよいのかあまりよくわかっていない。とりあえずは、時間を見つけて面白そうなステッカーを探してみようと思う。

 

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  浅草鳥小の焼き鳥と鶏団子。

  炭火できちんと焼かれた焼き鳥・鶏団子はもちろん、そもそも米が美味しい。美味しい和食料理店は米がまずありきで、それから米に合うものを注文すれば良いということがよくわかる。

*1:「字が汚い」をきちんと言い換えた表現。「他人には読めない」「自分自身も時間が経つと何を書いたか忘れて読めなくなる」ので間違っていない。