今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

台湾3日目:大会撃沈、聖地巡礼、満腹小籠包豆花

朝食を食べにホテルから出て街を歩く。

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 外を出ると交通量が昨日までと全然違う。しばらくして、今日が月曜日の平日であることに思い至る。ホテルの周辺には銀行や保険会社などの金融機関の大きな支店があったので、ここ松江南京駅周辺は、いわゆるビジネス街なのだろうと推測した。印象的だったのは、とにかくバイクが多かったことだ。ベトナムにはカブが多いというのは「水曜どうでしょう」で知識として知っていたけど、台湾もバイクが多いというのは知らなかった。バイクを積荷にして運んでいるトラックも見かけたことや、街の裏手にはバイクの整備屋が多かったので、バイクが根付いているのは間違いなさそう。東南アジア系の国々はバイクが多いのか、台湾とベトナムがたまたまそうなのかはわからないが、東南アジアのバイク史が研究されていたら読んではみたい。

 

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 OTOME珈琲店で朝食。店内で店員同士が中国語で会話していること以外は台湾感が感じられなかった。これはこれでちょっと新鮮な体験だった。

 コーヒーを飲んで一服し、コンビニで飲み物を買って会場へ。

 

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 ASPT Stud hi-lo Day2。危うく飛びそうになったけど命が繋がった状態、劣勢なのは変わらず。ボタンアンティで普通のStudよりはアンティ・ブリングインでチップを出すペースが計算しやすいので、焦らないでじっくり行こうと心がけるも、無理なベットがたたってしまい、20分後にスタックが0になり終了。しょんぼりしながら会場を後にし観光を頭に切り替える。

 

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バタバタしていて買えなかったEASY PASSをファミリーマートで購入。台湾のICカードはコンビニでも買えるのが便利。キャラクターの形をしたICカードというのも魅力的。台湾はバス・電車などの公共交通コストが非常に安いので(バスなら15TWD、日本円にして70円程度)、台北を観光するならば必須だと思う。

 

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 昼食は街中で見かけたビュッフェ形式の食堂で食べることに。豚のバラ肉や魚が思った以上に大きく美味しかった。こういったビュッフェ形式の食堂には1度しか行っていなのだけど、料理はどれも美味しかったので、例えばビジネスマンであれば、昼夜を持ち帰りで済ませるのは選択肢として全然あると思った。


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 台北101展望台より台北を望む。案内で写真にある黄色い橋がマッカーサー橋と呼ばれていることを知る。マッカーサーが台湾まで来ているとは知らなかった。

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 台北101展望台で香水を購入。最後に残るインクの香りがを妙に気に入った。土産物として何を買おうか考えていたが、まさか自分用に香水を買うとは思わなかった。

 台北101展望台から降りた後、歩いて南下する。目的は小説「台北プライベートアイ」の舞台となる臥龍街と富陽街。

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 臥龍街はいわゆるシャッター街だった。最初に台北に降りたときには、ほのかに甘い匂いがしたのだけれど、ここにはその匂いは全くなく機械油のすえた匂いだけがした。事実、営業していたのは整備工場だけだった。台北プライベートアイの主人公、呉誠は大学教員を辞めてこの街に私立探偵として移り住むが、居住先をここにした理由が何となく想像できた。機械油くらい強い匂いでないと大学教授や演劇の匂いは上書きができない。

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 ただ再開発も進んでいるらしく、一部の区画では建設中の高層ビルや小綺麗なマンションが建っていた。この街も10年後には全然違う様相を見せるのかもしれない。その時には呉誠はどこへ行っているのだろう。

 台湾へ行く目的は、もともとASPTというポーカーの大会へ出場するためだった。観光もしたかったけど、どこへどうやって観光しようか考えたとき、

「台湾を舞台にした小説を読めば、その後台湾に聖地巡礼できるのでは?」と思いつき、台湾を舞台にした本を買って読んだ。結局読了したのは「台北プライベートアイ」だけだが、おかげで想像以上に楽い観光になった。もしガイドブックを読んで観光名所を決めるだけだったら臥龍街は訪れていなかったし、仮に訪れていたとしても何も楽しめなかったに違いない。

 街を巡る物語は、街を歩くことをとても楽しくしてくれる。

 

 余談だが、一連の観光模様をツイートしたところ、台北プライベートアイの翻訳者である舩山なつみさんが発見してツイートを紹介してくれた。こういう出会いは本当にTwitterの醍醐味だと思う。


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 臥龍街を後にして、Twitter*1でお勧めされた龍山寺へ。お参りの作法やおみくじの仕方に悩みつつ参拝。おみくじで「このまま進んでも良い事はない」と言われてしまう。まだTriple Stud Mixという頑張りたいイベントがあるんだけどなあと、不安を胸に抱えながらおみくじをしまった。ただ、安心したくて結局お守りを買ってしまった。

 

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 参拝後、近くのドリンクバーでパイナップルジュース。泰三も果物がおいしいと聞いていたけど、ドリンクバーが確かに多い。心なしか、パイナップルジュースは、日本のものよりも少し濃い気がした。

 

 夕飯は、これもTwitterで教えてもらった小籠包の名店「鼎泰豐」へ。店内に案内された後で、自分が入ったのが本店ではなく新生店であったことに気付く。
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 小籠包となすの醬油煮。

 昔、父親から「中華料理は、炒め、蒸す、揚げ、煮る、店によって得意ジャンルがあるから、それにあった料理を頼むと良い」と聞いたのを覚えている。小籠包は蒸し料理だけれど、あいにく食べたくなる蒸し料理がなかったので、素直に自分が気になった「なすの醤油煮」を注文した。普通に当たりだった。もちろん小籠包の美味しさは言うに及ばず。トリュフ入り小籠包み気になったが、結局注文はしなかった。カエルの唐揚げで冒険はしたし2日連続で冒険はしなくても良いと思った。

 

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 鼎泰豐を出た後、「そういえば豆花ってまだ食べてなかったなあ」と軽い気持ちで豆花の店を探して頼んだら、想像以上に量が多かった。美味しかったは美味しかったけど、夕飯直後で腹が膨れた身には少ししんどかった。


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 ホテルに戻り、日本から持ってきたSwitchでリングフィットアドベンチャー。台湾に来たら絶対食べ過ぎるから少しは運動した方が良いと思い持ってきた。実際のところ、食べる量は日本より多いが、その分観光で歩いている(10,000歩以上は確実に歩いている)。体重が増えているのか減っているのかは帰国後の体重計だけが知っているが、減っているという甘い事実はさすがに見込めそうもない。

*1:Xと呼ぶ気は無い。