町田へ行ってきた。
少し前に、「ENPOKER 町田」という店で10game-mixをやること、Day2を突破すれば海外大会への渡航費用が出るというツイートを見かけた。
本日の ENPOKER 町田 は
— EN POKER町田〜MPS始動〜 (@enpokermachida) 2023年7月30日
MIX POKER SERIES
通称 MPS!
各Day1は種目が異なり
上位2名様がDay2に進出!
※スタック持ち越しなし
第1回の本日は
POKER最高峰の戦い
--- 10game ---
スタート13:30
レイト17:30
熱い気持ちを持った
参加者の皆様をスタッフ一同
心からお待ちしております🙇♂️ pic.twitter.com/0Qp3er7hUC
興味はあったものの、町田は遠いしわざわざそれだけのために行くのはとあまり乗り気ではなかったのだけど、無重力の日を作ることを思い出した。
結局あれ以来知らない街を歩いていないので、いい機会だと思い町田に出向いた。「無重力の日」は目的を持たないで街を歩くことが趣旨なので、ポーカーをやりに行くという目的がある以上、厳密には無重力ではないけど、知らない街を歩くという行為をするのだからと言い訳を込めて。
「SHOGUN BUJRGER MACHIDA」のチーズバーガー。
「ハンバーガー選手権で日本一」のポップにつられて入店。確かに肉が美味しかった。注文したのは普通のチーズバーガーだったけど、もしもっと若ければ躊躇なくダブルチーズバーガー注文していたなと思いながら完食。
昼食を済ませ、ゲーム開始までまだ時間があったので予定通り町田を歩いた。
茶道具だけでこんなにでかいビルが?珍しいなと思い入店。どうやら町田ではそれなりに有名な店らしい。
フロア案内によると1階と地下1階が宝石、3階と4階が催事場、そして2階が茶道具。なるほど、宝石も扱っているから茶道具も美術品としての取り扱いをしているのかと合点がいった。そういえば1度も茶道具の売り場を見たことが無かったなと思い2階へ足を運んだ。
店内の写真を取るのは憚れれたので撮影はせずに売り場を眺めた。少し驚いたのが掛け軸だ。旅館・ホテルの和室に飾っている掛け軸というのは5、6万は最低でもすると想像していたのだが、安いものでは1、2万程度で売られていた。もちろん10万円も超える掛け軸も売られていたけど、掛け軸のイメージが少し変わった。別に予定は無いけど、和室のある家に住むなら、一度掛け軸を飾るか検討するのは案外悪くないのかもしれない。
茶器や茶釜も値段が随分違う。「ピンキリ」ということだろうけど、正直知見がまったく無いので、安いやつでも満足できてしまうなと思ってしまった。茶道具は美術品であり目利きが重要で、戦国時代になぜ茶器が重要視されてきたのか、なんとなくわかる気がした。優れた茶道具は優れた美術品であり、優れた美術品には金と権威が(否応なしに)絡む。
しばらくプレイしていなかった太閤立志伝をプレイしたくなった。
まったくの余談だが、茶道具を見ている最中に頭に浮かんだ感想を、試しに江口のりこの声でナレーションしてみたら思った以上に楽しかった。「ソロ活女子のススメ」はやはり良いドラマだ。www.tv-tokyo.co.jp
宝永堂を後にして予定通りEN POKERへ。
10-game MIXはノーリミットホールデムも含めた10種類のゲームを6ハンドごとに行うゲーム。ポーカーは実力7割、運3割と聞いた記憶があるけど10-game MIXをプレイしていると実力の占める割合はもっと高いんじゃないかと感じる。僕の得意なSTUD系(Stud-Hi、Stud-Hi 8 or Better、Razz)ではしっかりチップを増やせた反面、苦手なDRAW系(Badugi、2-7Triple Draw、2-7Single Draw)はみるみるうちにチップが減っていった。顛末としてはNLHでリバーで捲くられること2回で終了。最後こそ運だったけど、弱点があっては戦えないことがよくわかった。
問題は、苦手なDRAW系の勉強をするモチベーションがあまり大きくないことだ。当たり前だけど、苦手なことをやるというのは食指が動かないものである。さらに問題は、DRAW系の勉強をするくらいなら、その分僕の好きなSTUD系の勉強をしたいと思ってしまっていることだ。学生時代は苦手な科目もやらないと進学に響いてしまうため渋々勉強していたけど、社会人、しかも趣味の話となると苦手なことを勉強するためのモチベーションを保つことは困難になってしまう。
「DRAW系への理解が低いからモチベーションが上がらない」という側面はあるので、一度ちゃんと勉強してから、改めてどうするか考えることにした。自分の勉強のペースを自分で定義できるのは、強いられていない勉強の特権である。
ポーカーを終えて夕方。ちょうどよい時間だったので夕飯を食べてそのまま町田を後にした。特に下調べもしていないしこんなものだろう。無重力、と言っても結局ポーカーをやって昼と夜を食べただけだ。ただ満足感は高かったし、宝永堂のおかげで知らない街を歩いた感覚も味わえた。街を開拓するというのはこんな感じだったっけな、と感覚を思い出した。知らない街を開拓するには拠点が必要だった。
夕飯を食べ終えて、1周年のお祝いも兼ねてRespoへ顔を出した。
あいにく1周年Mainトーナメントは権利を取れなかったので、リングゲームに参加。
基本的には決着がつくトナメの方が好みでリングゲームには食指が動いていなかったのだけど、最近色々なアミューズメントポーカー店のリングゲームに参加してみて、結構その店のカラーが出てくるなと感じた。客層やシステムが違うだけで全然違う味わいになるのは、様々な種類のラーメンを味わっている感覚にも似て面白い。たまには違うテイストのラーメンを食べたくなるときはあるけど、それでも実家で食べる手作りのラーメンは別枠のような美味しさがあるのにも似て、Respoのリングゲームは僕にとってはそういう枠のゲームなのだなと思った。
Respoのリングゲームは楽しかった。思えばRespoに通いだしてから大塚の店を歩くことが増えた。大半は食べ歩きだけど、それ以外の面白い店も次第に増えていった。アンカー(錨)があれば範囲を広げることができる。神保町の眞踏珈琲店と同様に、Respoという店は僕にとっては世界を広げるためのアンカーになっているのだろう。
今後どれだけ、アンカーを作ることができるのかはわからない。ただ、今のアンカーは大事にしたいし、もし自分自身の関わり方が誰か別の人の何らかのアンカーになるのであれば、それはとても楽しく幸せなことだと確信している。
夕飯として食べた、町田「グリルママ」のミックス定食。
しょうが焼き・チキンカツ・ハンバーグ、つけ合せも含めて懐かしくも豪華な洋食だった。食べ終わった後、こういうのをツマミにビールを飲むのが非常に良いことに気付いた。今度は平日昼間にこの手の洋食と瓶ビールを注文して、悪い顔でコップにビールを注ごうと思った。