今日も知らない街を歩く

雑記に近い形でちまちま書いていきます。

2020/05/06 自分の力ではどうしようもない困難に対して立ち向かう人々の物語

読みまして。

www.tyoshiki.com

  ブログ主のtyoshikiさんの主張には平田オリザ氏への言及も含めて、同意しています。平田オリザ氏の炎上には積極的に参加する気はありませんでしたが、あの言い方は製造業もそんな簡単な話ではないと理解しておらず、反発は受けてもやむを得ないと感じてしまいました。

  氏の「演劇入門」は良い本ですし、僕自身のコミニケーションの改善などにも寄与しています。それだけに、あの言及は残念で仕方がありませんでした。 

演劇入門 (講談社現代新書)

演劇入門 (講談社現代新書)

 

 

 

大学1年に演劇をやった話、浮き彫りになる課題について

 はてなブックマークを眺めていたら、こんなブログが。

www.tobiraza.co.jp

  横内謙介さんは存じ上げなかったんだけど(後でスーパー歌舞伎の演出を手掛けていると知って驚いた)、文中で早稲田大学の演劇に突いて書かれていたので一気に読みました。僕が大学生だった頃も、早稲田大学の演劇というのは魑魅魍魎としており一見さんお断り的な雰囲気だったのを覚えています。大学近くには立て看板も多く、入ろうかなと思いつつ、どこに入ればよいのかわからずじまいでした。

  そんな大学1年の時、「芝居をやらないか」と当時のサークルの友達に誘われ、旗揚げ解散という形で演劇をやったことがあります。始まったものの、途中の進捗が悪く人間関係もゴタゴタして、企画を主催した女の子がいなくなってしまい、脚本を変えてオムニバス形式の3本立てで芝居をしました。ビデオなど記録に残していませんが、素人が最初にやった舞台なので、まあその程度です。それでも、曲がりなりにも最後までやり遂げ、演劇経験者から出来を褒められたり劇団に勧誘されたりしたことは、大学に入って初めての成功体験としてずっと覚えています。

  この記事を読んでそんなことを思い出しました。

ただね。

私は明らかに否定して、背を向けたけれど、あの頃のアングラの森の修行者たちの姿は、決して醜くも、愚かでもなかったと思うんだな。
理論という言葉を信じて、我が身をそこに追い込んで、真摯に、演劇の真理に向かおうとしていった、その姿勢はむしろ美しいモノだったと、懐かしくも、愛おしくも感じるのだ。
あの頃の面倒くさかった大先輩たちも、今の私から見たら、みんなもう、ただただ愛おしき若者たちだ。

 

  あの日の、演劇がよくわからなくて避けていた僕の近くには、多分こうやって演劇論と取っ組み合ったり反発したりしながら懸命に演劇に取り組んだ学生がいました。その学生達が、演劇から離れたり戻ったりを繰り返して今の演劇界があるのでしょう。そんなことも思いました。

  本記事は、良い内省を含んでいます。

 ドイツの文化相が、芸術は、私たちの命の維持装置だ、だから守らなきゃいけないという涙が出るような素晴らしいことを言ってくれて、けれど、我が国の政治家たちは、その言葉がまったく理解できていなくて、我々は深く絶望している。
だがね、その言葉は、決して我が国の為政者たちの暗愚を明らかにしただけではなくて、それを担う我々にもしかと突き付けられた剣であると思うんだよな。

すなわち、
私たちが今、取り組んでいることは、人々の生命維持装置となり得ているか?

  その意味で、今現実に起こっていることは、政治の問題だけでなく、業界・自分自身の問題でもあるのでしょう。コロナ騒動は隠されていた(隠していた)課題を容赦なく浮き彫りにしていきます。

 

12人の優しい日本人・リモート朗読会

そんな中、「12人の優しい日本人」がリモートで朗読会を行うというニュースが。

12nin-online.jimdofree.com

  「12人の優しい日本人」は、小学校の頃に父親が借りてきたレンタルビデオで観て、すっかり面白くて笑い転げたことを覚えている。この「12人の優しい日本人」は、もともとは「12人の怒れる男達」というアメリカ映画のパロディーだけど、僕にとっては12人の優しい日本人の方が、楽しかったことを覚えている。

12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD]

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  • 発売日: 2012/03/30
  • メディア: DVD
 

 その12人の優しい日本人がリモート朗読会として上映されます。三谷幸喜さんの冒頭の挨拶で伊藤俊人への言及もあり、少し泣きそうになりました。 

  朗読はZOOMで行われました。陪審員全員の顔が映った状態というのは、各人の表情をチェックしやすく、この演目ならカメラワークの一手法としてありだと思うくらい、見ごたえがありました。守衛が入って来るシーンは守衛のカメラがオンになるなど、オンラインならではの芸もあり楽しめました。唯一、トラックと被害者・被告の位置関係を説明するところが少しわかりにくかったですが、正直朗読のクオリティが高かったので、それを差し引いても満足度は高かったです。

 

朗読会はYoutube Liveで行われ、アーカイブにも残っているのでぜひご覧ください。 


12人の優しい日本人 を読む会(前編)

 

  演劇業界はホットなニュースがたくさんありました。それを見てて考えたことは「助けを求めること」「内省し課題と向き合うこと」「新しいことを作っていくこと」がどれも大事で、「自分の力だけではどうしようもない困難」を抱えている人々が、どのように苦境に立ち向かっていくか、という話と理解しています。

 つまり、これは演劇業界の話ではありません。あらゆる業界の話です。飲食店にしろ製造業にしろ、「自分の力だけではどうしようもない困難」は、助けを求めないといけないし、新しいことを作る必要があります。そして、困難はこれまで手がつけられていなかった課題を容赦なく浮かび上がらせてきます*1

   いま、何をするべきかわからなくなったら、やろうとしていることはこのどこかに当てはまっているか考えることにします。特に「内政し課題と向き合うこと」は、後々効いてくる(かつ、即効性が薄いため見過ごされやすい)話なので、できるうちにやることにします。

 

  今日考えたのはそんなところです。

*1:外国人が来られなくなったため、「外国人実習生」が居なくなり操業できなくなった農業や製造業はまさにこの典型です。

2020/05/04 第一回振羅盤招カップ

  趣味の1つとして4年ぐらい続けているバックギャモン。本当はこのゴールデンウィークに毎年恒例のバックギャモンフェスティバルがあり、海外からもプレイヤーがたくさん来る予定でした。しかし残念なことに、他の大きなイベント同様、コロナウイルスよる影響で中止を余儀なくされてしまいました。

   その代替、というわけではないけれど、オンラインでのバックギャモン大会「第一回振羅盤招カップ」を中村慶行プロとインターネットバックギャモンクラブ(INBC)のラバーさんにが企画してくださいました。

wikiwiki.jp

 

  予選は5/3,4の2日間。両日とも、5ポイントマッチを6試合行い、全勝または5勝1敗なら決勝トーナメント進出確定。その後、32枠が埋まるまで、成績上位者から決勝トーナメントの枠が割り当てられます。

  5ポイントならばワンチャンいけるかも、と思いましたが、1日目は2勝4敗、2日目は4勝2敗で予選落ちでした。もし1日目が3勝3敗なら決勝トーナメントに行けるチャンスがあったので、残念です。解析した結果、1日目の平均PRは8.24、2日目の平均PRは7.92、両日で8.08でした。いずれも普段のPRより全然良かっただけに、決勝に行きたかったという思いが余計に強まってしまいました(しかし両日とも最終戦に集中力が切れてしまい、PRを12点以上オーバーしてしまったのは本当に反省しなければなりません)。

  とはいえ、負けてしまったものの、対戦相手には大変恵まれていました。ポエムさんや田中準一さんといった、普段対戦する機会の無い、強豪の方々と対戦できたからです。

   特に印象的だったのは、2日目の2試合目、ポエムさんとの対戦です。ギャモン的にはそれほど大きな話ではありませんが、少し振り返ります。5ポイントマッチ、お互いに1点取って4away-4awayで迎えた局面。白が僕、黒がポエムさんです。僕が53を振り、8/3* 3/1* とダブルヒット、ポエムさんが36を振り、オンザバーから1枚だけ出た場面がこちらです。

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ダブルを打つか迷った局面

  相手のバーポイントにアンカーを作り守備は十分、自分のバーポイントを固めて有利には違いないけど、自分の陣地はノーボード、しかもカバーしにくい1ポイントにブロット。レースで勝ってて、相手の陣地もそんなに強くはないけど、1手待ってからでも遅くないと判断しノーダブル。

  XGの解析ではノーダブルが正解のため正しい判断でした。もっとも、ダブル/テイクでも27点のエラーのため、ダブルとノーダブルのボーダーラインと考えて良いでしょう。

   しかし、このロールで僕は3ゾロを振ります。 

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3ゾロで8/5(2)、6/3(2)と動かした場面

  この後ポエムさんはダンス。一転して、どう考えてもキューブアクションはツーグッド/パス。結局この2枚オンザバーを保ったままベアオフ開始。途中ブロットを出してしまいますが、運よくヒットされず、そのままギャモン勝ちを得ました。 

 

 3-1で迎えた次のゲーム。

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ポエムさんからダブルを受けた局面

 

  相手に5ポイントアンカーを取られている上、バックマンが1枚捕まっている、しかも9Pにブロット。昔だったら絶対パスしている局面です。しかし今回はテイクしました。テイクした理由は以下です。

  • レース自体は18ピップ差で勝っている
  • 9Pのブロットをヒットされる可能性はあるけど、その場合相手のミッドポイントが崩れて、反撃するチャンスが生まれる
  • バックマンは1枚捕まっているが、相手はまだ2ポイントボードで脱出できるチャンスは残っており、ヒットされてもアンカーを作るチャンスはある
  • 相手はギャモン勝ちしないとマッチを勝てないのに対し、こちらはテイクして勝てばマッチ勝ちできる

  XGの解析の結果、ダブル/テイクが正しく、パスは259点のエラー。この時点でのポエムさん(黒)側の勝率は56%のため、44%の確率でマッチを勝てるのでテイクでした。しかし残念ながらこの後2枚オンザバーでクローズアウトされてしまい、ギャモン負け。僕はこのマッチを落とすことになりました。もし3戦目のボーダーライン上で、ダブルを打っていたらそのまま勝ってマッチ勝ちできたことになります*1。残念でしたが、あまり悔しいとは思いませんでした。このマッチのPRは4.46。自分としては十分にできたPRです。しかし相手のポエムさんのPRは2.04。ポエムさんはきちんと実力を出して勝ったし、僕はきちんと実力を出して負けました。PRがすべてではありませんが、この結果を見て僕はそう思いました。強い人はちゃんと強い、とあまりに当たり前の話ですが、そういったことを、あらためて腹に落とし込めた気がします。

 

  なお、対戦相手のポエムさんは決勝トーナメントに進出し、見事第一回振羅盤招カップの優勝者となりました。おめでとうございます!

 

 

  大会・運営を行ってくれた中村慶行プロ、INBCのラバーさん、本当にありがとうございました。コロナウイルスのおかげでイベントが続々中止になっていますが、そんな中でもこういった大会が開かれてギャモナーが集まれるというのは、とても楽しいイベントでした。

*1:もちろんダブル/パスなら話は変わりますが、ダブル/パスは445点のエラー。相手が強い人だからこそできる、タラレバの話です。

2020/05/03 スパゲティカルボナーラを作った

少し前にベーコンを作ったのだけど、

townbeginner.hatenablog.com

 

  その時から、このベーコン使ってカルボナーラを作ろうと思っていた。ちょうど卵とパスタも中途半端に余っていたので、使い切るついでに、今日作ることにした。

  カルボナーラのパスタソース、今までは律儀に生クリームを使っていたんだけど、noteで見かけたカルボナーラの作り方を参考に、卵とチーズだけで作ってみる。

note.com

 

出来上がりはこちら。

f:id:TownBeginner:20200503193140j:image

  もう少しパスタの滑らかさが欲しかったけど、味自体は何も問題なかった。ベーコンをたっぷり入れた分塩気が強かったけど、これは好みの問題だし、塩気が多少ある方がカルボナーラは美味しいと思ってるので、僕にとってもカルボナーラは、これで良いと思う。滑らかさは、多分茹で汁とベーコンを混ぜた時、うまく乳化しなかったからだろう。

 

  振り返ってみたところ、ベーコンを作ったのは2019年の4月以来*1、カルボナーラに至っては2016年の12月以来。少しずつ料理も手抜きが多くなり、凝った料理を作る気も無くなっていった。他に集中してやりたい遊びがあったり、ホットクックのような便利な家電が家にやってきた、手抜きスキルが高まったなど、作らなくなったのには理由があるし、決して悪い理由ばかりでもない。

  そう思うのだけれど、久々にこういう料理を作ってみると、筋トレで久々に使った筋肉にすぐに意識が向いて筋肉痛になりやすいのに似て、今まで使うことをサボっていた脳の働きを使っている感覚を覚えた。

 

  そういえば、GWは凝った料理を作ろうかと書いていたのを思い出した。

townbeginner.hatenablog.com

  遊ぶ用事をうっかり入れてしまったけど、 まだGWは終わっていないので、計画を立てる。

*1:TwitterをEvernoteに連携させて日々のTwitterを保存してるけど、こういう振り返りをしたい時、連携させておいて本当に良かったなと思う。

マンスリーレポート4月分 -サービスローンチ・引きこもり生活絶好調-

振り返れるうちに振り返りを。

 

townbeginner.hatenablog.com

4月のカードは、

4月:カップの9・逆位置

キーワード: 計画通りにいかない・失敗する・先行きが見えない・経済的な悩みを抱える・読みを間違える・援助を失う

…とあったのですが、 当てはまるのは「先行きが見えない」くらいで、それ以外は今のところ全く当てはまっていません。ありがたいことに。

 

コロナ騒動を受けてのサービスローンチ

  御多分に漏れず所属している会社も在宅勤務に移行したのですが、そんな在宅勤務に対するサービス急ピッチで進めていて、無事リリースしました。

townbeginner.hatenablog.com

  元々動画サービスは想定していなかったので「計画通りに行かない」というのは確かにそうなのですが、最初に案が決まってからローンチまでは(休日出勤も含めて急ピッチだったとはいえ)予定通り進められたので、良かったなと。

  仕事は不透明な状況が大きく、売上も経つかどうかという不安定な状況ですが、いったん自分の仕事という意味では評価もいただけているので、このまま足元を固めてつつ新しいサービス・売上を提供できるような活動を行って行く所存です。

 

   余談ではあるけど、今の組織になってから仕事が絶好調に近いです。部長が「心理的安全性を保つ」ことを大事にしたいと話していたけど、自分が活動できているのは間違いなくこの「心理的安全性」のおかげだと思わざるを得ません*1。快適な環境を守れるよう、引き続きがんばります。

 

引きこもり生活絶好調

  外に出られないストレスはあるものの、4月から本格的に始まった引きこもり生活は、会社やTwitterなどで繋がっている他の人と比べてみても、明らかに絶好調です。4月から再び日記をつけ始めましたが、書くことも多くネタには困りません。また、これまで積んでいた本や書き途中だったブログの記事など、積み残したものを確実に消化できたという満足感でいっぱいです。

  マイナス点は、ジム・プールに通えなくなったこと。運動の習慣を継続させたかったのですが、仕方ないので、モビバンやアクションダイエットの動画を参考にトレーニングを続けています。1日の運動量がどうしても少なくて、体重や体脂肪率が増えてしまっているのですが、これまでよりはマシと割り切ってトレーニングを続けます。ソーシャルディスタンスにより注意しないといけませんが、マスクをしてランニングのような有酸素運動も検討したほうが良いかもしれません。

 

  ちなみに5月のカードはこちら。

5月:ワンドの騎士・正位置

キーワード:新たなる旅立ち・人生の岐路・キャリア上の願望・目標達成・立身出世・予測していなかった変化が最高の結果をもたらす

 

  4月はいい意味でカード通りでは無かったのですが、5月は名実ともに良い結果を生み出せますように。

 

 

  余談ですがUdemyやN予備校など、オンラインの学習環境が急速に整っているのはとてもありがたいです。6月のカードは、

6月:隠者・正位置

キーワード:内省思慮・深さ・静かな暮らし・真実を求める・不言実行・1人で過ごす時の中で光明を得る・内的成長

   なので、5月と6月はこういったオンライン講座を真剣に取り組むことで、成長が得られるという暗示の可能性があります。なかなか楽しみです。緊急事態宣言は5月6日以降も続く見通しですが、今のところあまり悲観はしていません。外に出れないのであれば、防衛線をやりながら新しいことに備えるだけです。

 

www.nnn.ed.nico

N予備校。プログラミング講座だけでなく、高校相当の授業も全て開放ってすごいな。地理や数学、学び直そうかな。

*1:もちろんそう思う理由は、これまで一切心理的安全性が無いような職場しか無かったからです…。

マンスリーレポート3月分 -コロナショックで資産が溶ける-

いつもの振り返り。

 

townbeginner.hatenablog.com

 

3月:ソードの2・逆位置
キーワード: 迷いや不安・忍耐を強いられる・障害や困難を乗り越える・辛い状況から抜け出すため試練に立ち向かう・何らかの選択を迫られる

  まあ、主に資産に関する話で当てはまったなあという感想です。新型コロナウイルスショックで、株価は大暴落。当初は何とかなるだろうと静観していたものの、結局耐えられず、積み立てていた日経インデックス・外国株式インデックスを手放しました。4月の戻りを見ていると、焦りすぎた感もありますが、売った後もしばらく結構な勢いで下がり続けたので、自分としてはこれが限界だったなという感想です。

  一番儲かったインデックス投資は、「投資してほったらかして死ぬまで何もしなかった人」という話を聞いたことがありますが。真実を突いていると思います。一旦ノーポジションに戻しましたが、DCは全く何もしていない(投資金額・ポジション変更なし)ので、こちらは試しに本当に何もしないことにします(どうせ引き出せないし)。

 

  そういえば10年前、株価や為替が大変動しているので、面白がってFXにも手を出したのを思い出しました。結局損しかしませんでした。今回も、値動きが面白そうな感じがしましたが、在宅勤務など仕事が慌ただしかったので止めました。 

  正解だったと思います。

 

  普段は仕事やお金の話はそんなにしないのですが、こういう非常時には、どうしてもそっちに関心がいってしまいます。そっちにどうしても関心がいってしまいます。なんだかんだで、自分は仕事やお金について執着してるのだなと感じざるを得ません。

 

 

 

全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)

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  • 作者:山崎元
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マネーと常識

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  インデックス投資を始める切っかけとなった本二冊。 こういう非常時にこそ読み返したほうが良いのかもしれない。「マネーと常識」の、「投資を遅く始めて失うのは、最初の1年間ではなく最後の1年間」というのは、投資に限らず適用できる考え方で、何かあったらとにかく小さくでもいいから初めてみるというのは大事。

2020/04/30 松屋のごろごろ煮込みチキンカリーが復活したとツイートできなかった

  買い物しようと街まで出かけたら、松屋の暖簾が「ごろごろ煮込みチキンカレー限定復活」とお知らせしていた。昼どきだったので迷わず入った。

f:id:TownBeginner:20200502133834j:image

  松屋のごろごろ煮込みチキンカリーは、スパイスが効いていて、チキンも大きく食べごたえがあり、本格的なインドカリーと遜色無いんじゃないかと僕は思っている。

  要するに、僕はごろごろ煮込みチキンカレーが大好きだ。

 

 

  ごろごろ煮込みチキンカレーを写真に撮って食べた。本当は、この要素をツイートしたかった。「松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが復活したぞー!!」というのはとても嬉しいニュースだ。大ニュースだ。本心から言いたいことだ。でも、今日はツイートするのをためらってしまった。松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが復活したというニュースを見たら、当然外に行って食べたくなる人がいるだろう。たまたま僕は買い物に行く時に松屋を見かけたから知ったけど、もしネットでこれを知っていたら、出かける用事が無くても松屋に行っていたかもしれない。

  そもそも昼に外食することは不要不急の話ではないし、ましてや、松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが復活したとツイートすること自体は、何にも問題が無い。しかし、これで外出を促進させかねない行為をとって本当に大丈夫なんだろうかと戸惑ってしまい、結局ツイートできなかった。

 

  ふと思った。松屋にしてみれば、ごろごろ煮込みチキンカレーというのは(きっと)キラーコンテンツの一つだ。売上が激減している中での施策の一つとして復活しているだろうに、変な気を使われてツイートしてもらえないというのは辛いな、と。そもそもテイクアウトできるのだから、ツイートすること自体には、やはり別に問題ない。

 

 

  というわけでこの日記を書いているのだけど、ツイートできなかった理由はきっともう一つあって、「怒られたくない」というのがあるんだろうなと書いてて気付いた。

   今、世の中の行動指針はあるようで無いし、自粛の程度も人によって様々だ。その「曖昧さ・差異」と「不安に由来する攻撃性」が合体すると、人は程度が揃っていない人間に対して激しい攻撃を始める。いまのところ、そういったことはネット上のみで、自分の周りの世界では観測していないのだけど、自分の身の回りで観測することも現れるのかもしれないと、覚悟している。

 

はだしのゲン(1) (中公文庫コミック版)

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  • 作者:中沢啓治
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  今の様子って戦争中みたいだなと思い、参考になるかもと思って購入。

  描写がまんま Twitterなどで見かけるような「自粛警察」と呼ばれる行動原理そのまんまだった。メンタルがなかなか削られるけど、最後まで読む。

 

2020/04/29 ずっと観ていなかったキングスマンを観る

  今日は何をしようか、全く考えていなかったことに気づく。勉強するかゲームをするかと思ったけど、ふと、今までちゃんと観ていなかったDVDなどがあることに気付いた。いい機会だからちゃんと観ようと思い、Blu-rayディスクを買ったものの一度も観ていなかった「キングスマン」と「キングスマン・ゴールデンサークル」を観る。 

キングスマン(字幕版)

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  • 発売日: 2015/11/25
  • メディア: Prime Video
 
キングスマン: ゴールデン・サークル (字幕版)

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  • 発売日: 2018/03/14
  • メディア: Prime Video
 

   007に代表される、いわゆる「スパイ映画」は実は1度も見たことが無く、劇場で観たスパイ映画はこれが初。随所の傘やライターなどの小道具が変形して武器になるハチャメチャなアクションシーンとサウンドが非常によくマッチしており、全く見てて飽きなかった。ジャンルは全く違うけど、アクションを観る楽しさという意味では、ジャッキー・チェンや少林サッカーのような感覚を覚えた。

 

  ストーリーはどちらも単純明快ながら、特にゴールデン・サークルは「酒と麻薬」についてのテーマで、「麻薬組織を倒してめでたしめでたし」というより、「何を善の嗜好品・悪の嗜好品とするかという闘争劇」とも観えた。もし普段飲んでいるお茶やコーヒーが、悪と糾弾されて死に至るウイルスを混入されたら、間違いなく自分はアウトだ。そう考えると、ドラッグをやっていた大統領側近の「善良な市民」というのは、「完全無欠の清廉潔白な市民」という意味にはならなくなる。誘惑があったらなびかざるを得ない、どこにでもいる市民になる。

  キングスマンは、どこにでもいそうな「エグジー」という市民を「紳士」に仕立てる組織として描かれている。

  キングスマンは、市民の味方だ。

 

 

  そういえば、キングスマンではバレンタインがマクドナルドをハリーにご馳走し、ゴールデンサークルではポピーがハンバーガーを作っている。ハンバーガーも庶民に馴染みの深い食べ物だが、こちらは悪の象徴になっている。ハンバーガーは食べないというイギリスとアメリカの対立軸とも読める。この辺、もう少し考察すると面白そうなので、またキングスマンは観ると思う。そもそもこういった考察を抜きにしても、純粋にスカっとする映画なので。